2023年度大学入試はどうなる?受験のプロにインタビュー

4.2023年度入試の展望と2025年度新課程入試

2023年度入試でも上位層は強気受験を崩さない

2023年度の大学入試を展望すると、推薦選抜志願者は増えるでしょう。その一方で、上位校志望者は強気です。2022年度は、共通テストが厳しい中にあって東京大学も京都大学も志願者が増えましたし、早慶もそろって増えています。2023年度も極端な二極化はより顕著になるはずです。難関の医学部でも、2022年度の富山大学は後期試験がなくなったのに医学部の出願者が増えました。上位層は1浪ぐらいしてでも志望校を狙うという気持ちを持つようになり、妥協しないと思います。

2025年度の新課程入試も対策は変わらない

新課程による共通テストが2025年度から開始されますが、対策のポイントは基本的に変わりません。国語の試験時間が10分長くなるので、実用的な文章の問題を本格的に出題するようになると思います。新しい教科書は現代文の文学作品や古典の取扱いがやや軽くなっていますから。おそらく200点満点の国語で120点が現代文で80点が古典になるのではないでしょうか。数学II、B、Cも今より10分長くなるので、より一層「太郎さん・花子さん問題」といわれる会話文の問題とかが増えるのでしょう。いずれにせよ、大きな変化はないと見ています。対策としては、前述したように、読み解く力、学んだ知識を応用して考える力を養うことと、読解力・国語力を伸ばすことです。

受験のプロが語る!2023年入試

<取材日:2022年7月29日>