第6章《高校1&2年生必読》
分析が終わったら、いざ計画!
まずは年間の計画を立てよう

2.高3・12月の「過去問演習」から逆算しよう

正確な年間計画を立てるためには、「受験日から」の逆算が必須!

いよいよ実際に年間の受験計画を作成していきます。せっかく計画の重要性が把握できていても、正確に計画を立てられなければその効果は半減してしまいます。今回はまず、正確な計画を立てる上で重要な「逆算」の考え方と、目安にするべきペースについてお伝えしていきます。

逆算するために「いつまでにどの勉強をするか」を知ろう

受験計画を正確に立てるために重要なのが、「受験に間に合うように受験日から逆算して決める」という考え方です。いくら緻密な計画を立てても、現状だけを考えて足し算でやることを並べても、どこかで必ず無理が来てしまいます。そこで計画がうまくいかなくなってしまい挫折してしまう、ということがいわゆる「計画倒れ」の一つの原因になるので、これは避けたいところです。場合によっては「計画通りに勉強したのに、入試に間に合わない」というもっと悲惨な状況になってしまいます。

でも、「逆算して計画を立てろ!」と言われても、正直どうやって立てればいいかわからない…という人もいるのではないでしょうか。

ただ受験日から逆算して計画を立てていくだけではうまくいきません。正確な受験計画を立てるための大前提として「いつまでにどの勉強をするか」の目安を知っておく必要があります。「いつまでに何を終わらせればいいか?」「どの時期にどのくらいの勉強量をこなせばいいのか?」ということを知っておけば、受験間近の時期から逆算してその目安に応じた計画を立てることが出来ます。

例えば「第一志望校の過去問演習は12月には始められるようにしよう」という目安がありますが、そのためには11月には併願校の過去問演習に入りたいところ。そうすると10月中に入試レベルの問題集は終わらせないといけないから、そうなると夏休みは…と考えていくわけですね。

このようにだんだん現在に近づけていくと、「このペースだと意外と間に合わないかも?」といったこともはっきりしてきます。例えば「夏休みには理科の問題集をどんどん解いていかないといけないのに、このままだと夏前までに全範囲を習い終わらない」というようなことに気づけば、「じゃあ、夏休み前までに自分で勉強して夏に問題演習をできるようにしないといけない」と決められますね。

このように、大前提となる目安の勉強ペースを知った上で、そのペースに合わせて勉強できるのか、合わせられない場合はどこを調整すべきなのか、というところを踏まえて完成するのが「逆算して立てた受験計画」というわけです。

ここからはこの「目安のペース」についてお伝えしておきましょう。