第4章目標点を決めて、やることを明確に

2.受験は「要素分解」がカギ!

鍵は「合格最低点×1.1」。目標点を最初に決めて勉強の戦略を立てられるようになろう

志望校が決まっている人であれば、次に受験での「目標点数」をきちんとイメージして戦略を立てていくことが重要になります。受験勉強の時間は限られていますから、合格に必要な点数をきちんと知った上で勉強を無駄なく進められるように最初に必ず目標点を割り出しておきましょう。

まずは合格最低点を調べよう

「改めて、志望校を分析して受験勉強を始めるための手順を簡単に説明しておきましょう。
3章でも説明したとおり、基本的に受験勉強は次の5つのステップで戦略を立ててから始めることになります。

《5つのステップ》
  1. 第1志望校を決める
  2. 志望校の配点や最低点を分析する
  3. 最低点から全体の目標点数を決める
  4. 各科目の目標点数を決める
  5. 勉強計画に落とし込む

第3章で「1.第1志望校を決める」と「2.志望校の配点や最低点を分析する」の内容は確認できるので、まだ調べていないという人は第3章を参考してみてください。
> 第3章はこちら

このあとの「3.最低点から全体の目標点数を決める」で重要になってくる「合格最低点」について改めて調べ方を復習しておくことにしましょう。

「合格最低点」を調べるには、大学の公式ホームページで確認するのが安心です。大学ホームページにある「入試データ」「入試統計」といったページで過去の合格最低点を開示していることがほとんどですので。

逆に合格最低点を公開していない大学・学部もあります。そうした場合、インターネット上で検索して、実際に受験した人の点数開示や塾が公開している予想ボーダーを見てみるのが良いでしょう。場合によってはオープンキャンパスなどでだいたいの最低点を知らせてくれることもあります。

いずれの場合でも合格最低点が高い場合でも70〜75%程度で、ほとんどの大学では50〜60%で推移しているので、そこまで高得点は求められない事が多いでしょう。

この「合格最低点」を直近3年分調べて書き出しておきましょう。