特別企画
リアル綱島先生に聞いてみた!
プロフィール
綱島 将人(Tsunashima Masato)
大学受験学習塾STRUX主宰、株式会社ONER取締役、東京大学経済学部3年。神奈川県立トップの進学校に進学するも、入学時の成績はビリから数えた方が早かった。平日5時間、休日13時間の勉強を経て、独自の逆算メソッドを完成させ、1年間で学年トップにのぼりつめる。高校2年生時は同高校の理系トップを維持するも、将来の夢から文転を決意。文系でも学年トップに位置した。その後、東京大学文科2類に現役合格。受験勉強において、『逆算する力』の重要性を説く。
第1章第5話で「とにかく行動を起こそう!」となるなるに熱いアドバイスを送った綱島先生。
第2章へ続くその前に、ちょっと待った! そういう綱島先生はどうだったの?
そんな読者の声をキャッチしたキャリタス編集部が、
現役東大生、綱島先生本人にインタビューを敢行しました。
綱島先生のリアルに迫る特別企画。
第一弾では“綱島流オープンキャンパスのススメ”をお送りいたします。
志望校選びのヒントは現場にあり…!
綱島先生は、志望校選びで迷いましたか?
志望校選びでも迷いましたが、僕の場合、最も大きな悩みは文理選択でした。本編でも書いているとおり(第1章第5話参照)、高校2年生では理系を選びながら、3年生になると文系に転向しているんですね。理系の人気が高い時代でしたし、同じ高校の優秀な生徒は理系を選択していました。みんなが理系を選ぶから自分も選ぶ。…今振り返ると、周囲の影響に引きずられていたと思います。なるなるには「自分の意思で決断することが大事!」と言っていますけど(笑)。3年生になるまでは、本当に理系のままでいいのか、という漠然とした迷いをもち続けていました。
最終的に文系に進むことを決めたポイントは何だったのでしょう?
机の前で悩んでいても解決しない!そう考えてオープンキャンパスに足を運んだことが、迷いをふり払うきっかけになりました。高校1年生から2年生にかけて、3回オープンキャンパスに参加していますが、そのうちの京都大学で文転を決意したのです。当時は、ぼんやりとながら理系の研究職に憧れを感じていました。そこで、実際に京大の理学部を見てまわり、研究に取り組む在学生の話を聞かせてもらうことにしたのです。しかし、大学生活のリアルを知れば知るほど、「研究室に所属する自分」をどうしても想像することができなくなりました。つまり、将来本当にやりたいことは理系の研究じゃなかった、ということです。そのことに気づくことができたのは、大きな収穫でした。
オープンキャンパスでは、どのような点をチェックすればよいですか?
一口にオープンキャンパスといっても、さまざまなイベントがあります。説明会や施設見学、トークイベントや相談会…。学校によってさまざまな特色があり、どれもタメになることは間違いないので、とにかく数多く参加することが大切。その上で僕が着目するのは、在学生と交流をもつ機会が豊富に用意されているかどうか。在学生のリアルな言葉から、大学生活の実態を垣間見るおもしろさがありますし、“学生の雰囲気”というオープンキャンパスならではの情報をつかむことができます。また、モチベーションアップという点では、大学卒業生のトークライブもとても有意義でした。いつか成長して、あの卒業生のように社会で活躍する! この強い憧れの気持ちが、受験勉強の苦しい瞬間を支えてくれるからです。
綱島先生、ありがとうございます!オープンキャンパスは、悔いのない志望校選びを実現するためには必須。
リアルに自分の進む道を思い描き、強いモチベーションで受験勉強を乗り切ろう。とにかく、行動あるのみ!
高校球児。ごく普通の高校に通う。
日々部活動に明け暮れ、1、2年では
ほとんど勉強をしてこなかった。
そろそろ志望校を決めたいのだが、
春の大会間近で部活に集中したい思いもある。
大学受験学習塾STRUX塾長。株式会社ONER取締役。東京大学経済学部3年。
「主体的に意思決定できる高校生を作る」ことを理念とする学習塾STRUXを設立。高校生に逆算して受験を乗り切ることの重要性を説く。