第8章計画の修正とモチベーションを保つためには

2.高校1年生&2年生必見!
「入試1年前」の目標点数を決めてみよう

入試1年前は勉強の目標を立てる絶好の機会!同日受験や過去問を活用しよう

高校2年生にとっては入試まであと1年となり、入試を意識し始める時期ですから、このタイミングでぜひ入試までの目標を決めておきたいところ。今回はそんな入試1年前にやるべき目標設定を高校1年生・高校2年生それぞれに向けてお伝えします。

高校2年生は本番の試験問題を解いて、1年の勉強ペースを決めよう

高校2年生の皆さんはちょうど入試まで1年となります。1年上の先輩の様子を見て、そろそろ頑張らなきゃ!と思っている人も多いでしょう。やる気がある今こそ、受験までの準備をしっかり整えたいところです。

そのためにぜひ、高校2年生の皆さんは今年の共通テストに取り組んでみてください。共通テストはインターネット上で問題が公開されています。

本番の共通テスト1年前にどのくらい点数が取れるのかを知ることができるのと、実際に出題された問題を解くことでモチベーションも上がり、どんな問題が出題されるのかを実際に体験できるので今後の勉強の方針も立てやすくなります。

この時点では、いい点数を取る必要はありませんし、すべての問題を復習する必要もありません。年によって共通テストの難易度も大きく変わりますし、受験勉強をすでに始めている場合でも、共通テストは出題形式に慣れていないと解けないことが多いためです。すでに習ったことのある範囲の知識で解けそうだったな、という問題や、歴史でわからなかった用語、英語や古文でわからなかった単語だけはきちんと復習をしておきましょう。

実際に問題を解いて点数が出たら、本番に取るべき点数からどのくらい点数が離れているのかを確認してみましょう。過去のコラムで目標点数の決め方もお伝えしているので参考にしてくださいね。

現段階で共通テスト本番の目標点数との開きが2割以下であれば、受験に向けて十分順調に勉強できていると思っていいでしょう。本番で8割を目指すべき人がいま65%ほど取れていれば十分です。私大志望で共通テストを利用しない場合は純粋な比較ができませんが、だいたい以下のように考えてみるといいですね。

受験1年前に取れていれば順調!という点数の目安(理科・社会以外の入試で使う科目)
国公立志望の場合 本番の共通テスト目標点数との開きが2割以下
早稲田・慶應・上智大学レベルの私大志望 得点率7割以上
MARCH・関関同立レベルの私大志望 得点率6割以上
その他の私大志望 得点率5割以上

この点数に達していない人のほうが多いと思いますので、今この点数に達していなくても、悲観する必要はありません。ただ、すぐにでも計画を立てて勉強をスタートさせたいところですので、これまでのコラムを見て計画を立てていきましょう。

そしてこの得点の開きが、入試が近づくにつれて縮まっているかどうかをチェックしましょう。例えば共通テストやセンター試験の過去問を定期的に解いてみて、どのくらい差があるかを見ておきたいところです。たいてい試験が近づくにつれて点数も上がりやすくなるので、「夏休みが終わる頃に目標点数から10%低い」という状態なら十分目標に到達できます。