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INTERVIEW

高校生へのメッセージ!

SPECIAL INTERVIEW

未知の世界に飛び込むことで、自分の可能性は広がる! 9月21日(金)公開 映画『若おかみは小学生!』 監督:高坂 希太郎さん

―監督がおっこと同じくらいの年齢の頃は、どのような子どもだったのでしょうか。

落書きばかりしていました。父親が絵描きだったので、絵を描いたり見たりする環境が近くにあり、学校でも授業そっちのけでずっと絵を描いていた気がします。

―アニメーションの仕事に就こうと思ったのはいつ頃ですか?

高校時代です。実はその頃には、すでにこの仕事を始めていたんですよ。当時、宮崎駿さんや高畑勲さんなどが手掛けたおもしろい作品が、次々とテレビで放映されていました。それらを観て“自分もアニメの仕事に携わりたい!”と思い、自らが描いた絵を持ってアニメーションスタジオの門を叩いたんです。今考えるとすごく無謀ですが(笑)、そうして夏休みと冬休みを利用してアルバイトをさせてもらっていました。

―その行動力が、今の高坂監督につながっているのですね! 監督が考える、アニメーションの仕事のやりがいや魅力を教えてください。

やりがいを感じるのは、やはり作品を観た人に喜んでもらえたときです。アニメーションは、自己満足でつくっていては意味がありません。だから、つくる過程でも自分のやりたいことだけやるのではなく、他の人の意見を聞くことが大事です。自分では気づけない問題点などをみんなで考え一つひとつ解決していけば、スタッフたちに“自分も作品に参加している”という気持ちを持ってもらえますし、作品の完成度も上がります。

―キャリタス進学を見ている高校生のみんなへメッセージをお願いします!

今は情報量が多すぎて好きなことを見つけにくい時代かもしれませんが、好きなこと、やりたいことがある人は、言われたからやるのではなく、自分の責任で挑戦してほしいと思います。僕も親からは進学してほしいと言われていましたが、好きなアニメに携わるため、卒業後はそのままスタジオに就職し、今の道に進みました。あとは流れに身を任せ、何事もやってみることが大事です。この映画も、最初イメージイラストを担当した流れから劇場版監督の話をいただきました。それまで児童文学に接点はなかったので悩みましたが、挑戦してよかったと思います。自分の知らない世界に踏み込んでみると、新しい発見があり、可能性や視野も広がりますよ。

©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会

ありがとうございました!
進路を「自分で決める」のは勇気がいるけれど、自分の気持ちに正直な選択なら、困難も乗り切れるもの。
キャリタス進学で、「本気になれること」にとことん向き合える場所を探してみよう!

好きから見つけるシゴトと学校

取材日 : 2018年8月31日

<profile>
高坂 希太郎
1962年生まれ、神奈川県出身。1979年、OH!プロダクションに入社し、アニメーターとしてのキャリアをスタート。1986年フリー転身後、多数のスタジオジブリ作品に作画監督や原画として参加するほか、「YAWARA!」「MASTERキートン」など、アニメ制作会社マッドハウスの作品にもキーアニメーターとして参加。2003年『茄子 アンダルシアの夏』で監督デビュー。同年カンヌ国際映画祭に出展され高く評価される。2014年、作画監督を担当した『風立ちぬ』で、東京アニメアワードフェスティバルではアニメーター賞を受賞。

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