――勇翔さんの給食時間の思い出を教えてください。
僕は給食が好きで、特に中学のころはすごくいっぱい食べていました。ただ覚えているメニューをメンバーと話したら驚かれたんです。揚げパンがあって、僕は村出身なんですけど、揚げパンといえば、砂糖と緑色のきなこをまぶした、全体的に緑色のものだったんです。それがほかのメンバーはいわゆる普通の茶色っぽいきなこだったと。「え!揚げパンは緑色でしょ!」と、ギャップがありましたね。
――給食も地域や年代ごとに違っているからこそ、ドラマを見ていても話が弾むのでしょうね。中学生というと、給食は早く食べて体育館や校庭に遊びに行ってませんでしたか?
それが僕はギリギリまで食べていたかったタイプで。小学生のころは、早く食べて遊んだりしていましたが、食後すぐに動くと気持ち悪くなっちゃったりするし、中学に入ってからは、1人前の食事じゃ足りなくてすぐにお腹が空いてしまうので、余ったり、ほかの人がいらないと言った分をもらってました。食パンだと10枚くらい食べたりして。
――10枚ですか!?
はい(笑)。ご飯もすごく山盛りにして。お腹が満たされるまで、可能なかぎり食べてました。ただ、そうこうしているうちに先生に怒られまして。「お前は食べ過ぎだ」ということで、途中で制限をかけられてしまいました。
――え? ストップが?
先生が「それ以上は食うな」と(苦笑)。とにかく食べてましたね。
――よく覚えている学校の先生、恩師はいますか?
給食にストップをかけた、その先生です(笑)。中学校のときの担任だったのですが、体育教師で学校のなかで一番怖くて、僕もよく怒られていました。でも、そのときには気づけなかったのですが、高校生に入って、そして卒業して以降、あのとき先生に怒ってもらったことは、本当にありがたかったなと感じています。
――給食時間以外での楽しい思い出はありますか?
授業と授業の合間に短い休み時間がありますよね。あの時間に、「さっきの授業どうだった?」「昨日のテレビ、あれ見た?」とか、いろんな会話を友達と出来ていたのがよかったですね。何気ない時間ですけど、やっぱり子どものころのああした時間は、重要だったんだなと今振り返ると思います。
――劇場版の公開も発表されて、喜びの声があがっています。劇場版の見どころも少しお願いします。
シーズン1のドラマ、映画、そしてシーズン2のドラマときて、次の映画は4作目になります。ここまで続いてきた『おいしい給食』ですが、そもそも“おいしい給食”って何なんだろうといったところを、一番突き詰めた作品になっていると思います。甘利田先生と神野ゴウの関係はもちろん、早苗先生や僕や、いろんなキャラクターが、どう成長していくかが見どころです。
僕は甘利田先生と神野ゴウ、給食が好きなもの同志のふたりの在り方が好きです。甘利田先生の心の底には、その人それぞれを大事にするところがあると思います。そこの表現の仕方がちょっと周りとズレていて、面白かったりするのですが、ちゃんと向き合うとすごく心に響くんです。現役の小中学生には、身近で自分を応援してくれる担任の先生のように、とてもいい存在だと思います。
――最後に『おいしい給食』と同年代の子たちにメッセージをお願いします。
若いうちに色んな人とコミュニケーションを取ることは、とても大事なことだと思うのですが、いま、給食も黙食と言われたりしていて、学校でもしゃべる機会が減っていると思います。限られた状態にあると思いますが、それでも、そのなかで取れるコミュニケーションを大事にしてもらいたいです。たぶんこのドラマを見ている間は、いまの現実を忘れちゃうと思います。ドラマのように、みんなで楽しく給食を食べられるときがまた戻ってくると思いますし、そのときを一緒に待ちながら、みんなで頑張りましょう。
――ありがとうございました!
コロナに負けず、今、自分のやるべきことを精一杯がんばっていこう!
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