当時は体育の先生になりたかったので、進学を考えていました。今の大学はあらゆる情報であふれていて、学びたい人にとっては楽園のような場所ですよね。ただ僕の場合、大学に“人生のすべてを形成する”くらいの厳しさを求めていたので、高3の夏にオープンキャンパスに行った際、“ちょっと違うな”と思ったんです。この“違うな”が、“違うけれど、でも…”か、“違うから行かないほうがいいかも”になるかで大きく変わりますが、僕の場合、“違うな”を大切にしてきたことが今につながっているので、それが救いでした。
同級生たちが大学で4年間過ごしている間に、自分の責任で、大学生ができないことを全部やってやろうと考えたのです。“何でも一人でやれる!”と思っていましたが、一人ではできないことって多くて…。自分の足で日本中を見て回り、たくさんの大人や子どもたちと関わるなかでそれがわかるようになり、素直に「助けてください」、「教えてください」と言えるようになりました。生きてくうえで、周りの力って重要なんですよ。
先生や友達、地域の人、一人ひとりに物語があります。その物語は、その人にしか話せません。だから高校生のみんなにも、たくさんの人と会話をし、実際に経験した人の言葉やぬくもりを感じてほしいですね。大切なのは、否定しないこと。そうすると、相手も自分のことを受け入れてくれますから。
将来を考えたり受験勉強を頑張ったりする時間や経験は、絶対自分の糧になるし、それを乗り越えた人は強くなると思う。だから、そこで燃え尽きないでほしい。人生まだまだこれから。“今が人生のピークだと思うな!”ということを伝えたいです。
ありがとうございました!
進路を「自分で決める」のは勇気がいるけれど、自分の気持ちに正直な選択なら、困難も乗り切れるもの。
キャリタス進学で、「本気になれること」にとことん向き合える場所を探してみよう!