
INTERVIEW
高校生へのメッセージ!

名実ともに日本、そして世界を代表する作家、村上春樹の珠玉の短編作品「ハナレイ・ベイ」が、待望の実写映画化!ハワイのハナレイ・ベイで、一人息子をサーフィン中の事故で亡くした主人公・サチを演じる吉田羊さん、サチの息子・タカシを演じる佐野玲於さん(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、サチがハナレイ・ベイで出会う日本人サーファー・高橋を演じる村上虹郎さんに、撮影中のエピソードからそれぞれお気に入りのシーン、さらには3名の高校時代のお話をうかがいました!
役が決まったとき、また、演じてみての感想を教えてください。
吉田さん:村上春樹さんのファンであり、松永大司監督の作品を見て「いつかこの監督に呼ばれる俳優になりたい」と思っていたので、サチはぜひ私にやらせてほしいと思いました。まさかあんなに過酷な日々が待っているとは、想像していませんでしたが…(苦笑)。
佐野さん:村上春樹さん原作、吉田羊さん主演という作品だったのですごく身構えていましたが、僕が演じたタカシは自分と重なる部分が多く、スッと役に入れました。似ているところがあるからこそ、監督も声をかけてくださったのだと思います。
村上さん:僕も村上春樹さんの作品が好きで、しかも松永さんが監督をすると聞き、迷わず出演を決めました。松永監督は、感動的なシーンも笑えるシーンも、すべて観ている人の心にしっかり残る演出をされるので、そういう方でないと、この作品を映像化するのは難しいと感じました。現場では、三宅役のガイ(佐藤魁)と二人でサーフィンをしたり、サチにまとわりつく感じで過ごせたのが、すごく楽しかったです。
吉田さんの“過酷な日々”とは、どのようなことがあったのでしょうか!?
吉田さん:松永監督に、私が役者として武器にしているものをことごとく否定され、もぎ取られました。裸一貫でカメラの前に立つ、厳しく苦しい日々でしたが、キャリアを重ねるにつれ、指摘を受けたりダメ出しをされたりすることが少なくなるので、このタイミングで俳優として初心に帰る経験ができたのは、幸せなことだと思います。
一番見てほしい、またはお気に入りのシーンを教えてください。
吉田さん:命を削って臨んだのですべて見どころですが、ひとつ挙げるなら、タープサーフィンというスケートボードを使って陸上で疑似サーフィンをする場面です。スケボーは初挑戦でしたが、監督に「今スケボーに乗れるようになってください」と言われ、撮影中に少しだけ乗れるようになったんですよ。全体的に暗く沈んだ世界観のなかで、唯一ほっとできるシーンでもあるので、ぜひ見ていただきたいです。
佐野さん:タカシがヘッドホンでカセットテープを聞きながら自転車を漕ぐシーンがあるのですが、さまざまな描写が入るところでもあるので難しく考えてしまい、なかなかうまくいかなかったんです…。苦労したけれど、自分なのかタカシなのか、わからなくなるくらい役に入り込めた一番好きなシーンでもあります。
村上さん:予告編でも映っているサチが振り返るシーンがあるのですが、そこに行きつくまでに何があったか、それまでの時間を見てほしいですね。あとは、個人的に頑張ったサーフィンのシーンもぜひ注目してもらえたら!
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