守りに入ることだけは避けたいですね。この年になると、格のある役や安全な橋だけを渡りたがるようになると思います。でも、私は危ない橋に挑戦し続けたいし、高い壁ほど乗り越えていきたい。その感覚は、山を登る人の気持ちに似ているかもしれません。人生のなかで必ず窮地は訪れると思いますが、それは考え方によってはチャンスです。その状況に陥ったからこそ、見えてくるものが必ずあると思います。
つらければ挫けそうになることもありますよ（笑）。でも、仕事をやめたいと思ったことは一度もありません。舞台などで、演出家の方々にメタメタに怒られ、諦めそうになることもありますが、それを経験したからこそ感じるものや見える世界があります。もし逃げていたら、きっと今の自分はなかったでしょうね。
若い世代に伝えたいのは、とにかく “諦めない” ことの大切さ。この作品には諦めずに挑み続けるというテーマがあるので、それを感じて欲しいです。演技を通して、見た人の人生に少しでも影響を与えられたら役者として本望。諦めない精神というものを考え、皆さんの心の片隅でいいので、その気持ちを持って生き続けてくれたら嬉しいですね。
ありがとうございました！
進路を「自分で決める」のは勇気がいるけれど、自分の気持ちに正直な選択なら、困難も乗り切れるもの。
キャリタス進学で、「本気になれること」にとことん向き合える場所を探してみよう！
