INTERVIEW
高校生へのメッセージ!
かつて自身も殺し屋だった天才シェフ・ボンベロが仕切る、殺し屋専用の食堂<ダイナー>。
そこで繰り広げられる10人の殺し屋同士の殺し合いゲームを、蜷川実花監督がその独特な色彩感覚とアートな世界観で映画化。殺し屋の一人“ブロ”役として出演した武田真治さんに、今作の役づくりと自身のこれまでキャリアを振り返り、高校生へのメッセージをいただきました!
『Diner ダイナー』のストーリーを初めて読んだ時の印象と、ブロ役のオファーを受けたときの感想をお聞かせください。
最初に台本読んだ時は、「よく死ぬな。このご時世で大丈夫なの?」と正直と思いました(笑)。
ブロ役が登場するのは序盤で、作品の方向性を提示しているというか、シェフのボンベロやウエイトレス役のオオバカナコ、そしてダイナー(食堂)のルールを紹介する役どころだと感じたので、わかりやすく派手に演じたいなと思いました。
©2019 「Diner ダイナー」製作委員会
ブロは“筋肉自慢の荒くれ者”で、“殺し屋4人組のボス”という設定ですが、役づくりはどのようにされましたか。
役のビジュアルが最初に用意されていたのですが、それが演技の助けになったと思います。扮装が役者の演技を方向付けることもお芝居の世界にはあったりするので、その衣装メイクに負けないような芝居をどうするかを考えました。
俳優やサックスプレイヤーだけでなく、近年、筋肉キャラでも注目されていますが、それによって求められる役柄が変わった印象はありますか。
あるかもしれませんね。僕が40歳になるときに、写真集「月刊MEN 武田真治」を撮ってくれたのが蜷川実花監督で、そこからじわじわと筋肉キャラにつながっているのかなと思います。
今回の映画の話をいただいたのはNHK「みんなで筋肉体操」が始まる前でしたが、番組の有無に関係なく蜷川実花監督はオファーをくださったと思います。
これまでのキャリアを振り返って、この作品はどのような位置づけになると思いますか。
蜷川幸雄先生の「身毒丸」に出演していなかったら、今回の作品はなかったと思います。かつて蜷川幸雄先生から突き付けられた「演劇を続けていく上での覚悟」という意味では、20代後半に体調を崩して以降、落第したまま終わっていたと思っていましたが、今作で蜷川実花監督に声をかけていただき、この作品に関われたことは僕の誇りです。
若いかたにとってはバラエティタレントやサックスププレイヤーとして認知していただいているのかなと思うなかで、今回、蜷川実花監督によって演劇人としてフラグが立てられたと思いたいです。今後のキャリアの中でこの『Diner ダイナ―』も感謝すべき作品の一つになっていくと思います。
©2019 「Diner ダイナー」製作委員会
武田さんが今回の演出で感じたことは?
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