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INTERVIEW

高校生へのメッセージ!

SPECIAL INTERVIEW

好きなこと、やりたいことを自覚し、突き進む 人々を魅了するディズニーの「真実の愛の物語」 4月21日(金)全国公開 映画『美女と野獣』 作曲家 アラン・メンケンさん

世界中にファンを持つディズニーの「美女と野獣」が、エマ・ワトソン主演で渾身の実写映画として新たに生まれ変わる! 1991年に公開されたアニメーション版では「真実の愛」を描くストーリーはもちろんのこと、美しく切ない世界観を表現するミュージカル・ナンバーも注目を集め、主題歌「美女と野獣」はアカデミー賞主題歌賞を受賞する快挙を成し遂げました。今も多くの人々から愛され続ける名曲の数々。その生みの親であるアラン・メンケンさんに実写版への思いと、若者へのメッセージを語っていただきました。

映画や舞台にかかわらず、
曲づくりで大切にしていることや
こだわっていることはありますか。

楽曲には歌詞があるものと、ないものがありますが、歌詞がある曲について言えば、そのシーンを伝えるうえで適切な言葉や、物語をつづるために有効な言葉を選んでいるかの見極めを大切にしています。さらに、適切な場面、瞬間に曲を挿入できているかを見極めることも重要です。どこに曲を入れるかによって、そのシーンの意味合いが大きく変わります。ですから、言葉を理解し、瞬間を理解し、そのシーンが何を意味しているのかを理解することが大切なのです。

アニメーション版から生まれた名曲の数々を
今回の実写版で使うにあたり、
意識したことはありますか。

既存曲のリアレンジ過程においては、ビル・コンドン監督とコラボレーションしたことが大きく影響しています。「美女と野獣」に携わるのはアニメーション版、舞台版に続き今回で3度目になりますが、それまでとは異なる視点から、ビルが「こうしてみないか」と自分の意見をぶつけてくれることは、私にとって大変価値のあるものでした。
それに特別な変化はなくても、観客の耳に何かフレッシュな気持ちを与えたいという気持ちはありました。

今回の実写版では新たに3曲が追加されました。
そのうちの1つ、野獣とベルが離れ離れになる
シーンで野獣が歌う「ひそかな夢」(Evermore)について、
このシーンに新しい曲を入れたのはなぜですか。
また、この曲を通じて野獣はどのような思いを
表現したかったのでしょうか。

これは監督の意向が大きくあります。2幕構成の舞台版では、1幕の終わり(ベルが彼女の父親を助けるために野獣のもとを去っていくシーン)に、野獣が「愛せぬならば」(If I Can't Love Her)※という曲を歌っています。しかし、今回の映画は3部構成でできています。そのため、同じシーンであってもストーリーの流れに応じて、曲も変える必要がありました。ただ、「ひそかな夢」(Evermore)と「愛せぬならば」(If I Can't Love Her)の2つの曲調は似ていますし、「愛とは何か」を知った野獣の気持ちを表現している点も変わりません。「彼女(ベル)は僕のもとから物理的に去ってはいるけれども、少なくとも彼女は僕の心にあり続ける」という気持ちです。

※ブロードウェイミュージカル版「美女と野獣」で、メンケンさん作曲の「愛せぬならば」(If I Can't Love Her)という楽曲が使われています。

アラン・メンケンさんが
映画音楽や舞台音楽の世界に
携わりたいと思ったきっかけは?

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