もともと幼いころから映画を観るのが大好きでした。私は10〜12歳の頃に両親が離婚し、辛い経験をしたのですが、そうした時期にいろいろな映画を観て、笑ったり、泣いたり、癒されるだけでなく、さまざまなことを学びました。そこから映像を通して物語を語るおもしろさ、楽しさを感じるようになり、自分で物語を語ってみたくなったのです。
アメリカプロデューサー組合と母校のフイルムスクールで若い女性を中心に指導していますが、彼女たちには自分らしさと同時に、一生懸命仕事をすることの大事さも伝えています。
仕事とは毎日毎日の積み重ねでできているもの。私の息子は時々、一気に億万長者へと駆け上がった成功者のケースを挙げて、「頑張らなくても、ああいうふうになるからいいよ」なんて言いますが、こうした日々の努力が必要なのです。
一度に全部やるのは当然難しいでしょう。大きな目標に向けて、「今日はこれをクリアする」と一日一日達成していくことが積み重ねになる、とよく言っています。
実は、今まさに新しいことに取り組んでいます。フイルムスクールを卒業し、映画の仕事に携わって今年で30年の節目になったのを記念し、私の今までの経験をまとめた本を書いています。今までの失敗談もたくさん載せて、おもしろい内容になっていますので、ぜひ読んで欲しいです。
ありがとうございました!
進路を「自分で決める」のは勇気がいるけれど、自分の気持ちに正直な選択なら、困難も乗り切れるもの。
キャリタス進学で、「本気になれること」にとことん向き合える場所を探してみよう!
プロデューサー : スザンヌ・トッド
プロデューサーとしてこれまで数々の賞を受賞し、製作した映画の全世界における興業売上総計は20億ドルを超える。代表作は、「アクロス・ザ・ユニバース」、「メメント」、「セレステ∞ジェシー」、「理想の恋人.com」、「Prime」、「マネー・ゲーム」、「オースティン・パワーズ」三部作など。また、HBO(米ケーブルテレビ放送局)のヒット作「スリーウイメン/この壁と話せたら」と、その続編「ウーマン ラブ ウーマン」では製作総指揮を務め、エミー賞やゴールデングローブ賞、SAG(映画俳優組合賞)を受賞。また、映画やテレビにとどまらず、コンサルタントとしてゲーム開発にも携わり、アメリカプロデューサー組合と母校のフイルムスクールでは若手映画作家の育成にも尽力するなど、幅広く活躍している。