第7章毎日の勉強で悩まない!「毎日の計画」の立て方

1.計画は「なるべく具体的に」がカギ

計画倒れしないコツは「なるべく具体的に」毎日の計画を立てること

前回のコラムまでは、受験までの年間計画の立て方をお伝えしてきました。ただ、年間の計画だけだと毎日の勉強を乗り切ることはできません。今回からは、毎日の勉強を計画通りにこなす上で重視してほしい「週間計画」のお話です。

年間計画をより細かくしたものが週間計画

年間計画は「どの月までにどの参考書を終わらせるか」を並べたものなので、受験から逆算してやるべき勉強を決めるためには非常に有効ですが、これだけではざっくりとしすぎていて毎日の勉強はうまく進められません。この年間のスケジュールをもとに、毎日の勉強内容を決める作業が必要です。

ここでのおすすめは、1週間ずつの計画を立てること。毎日その日の勉強計画を立てるのではなく、年間の計画から「今月はこの参考書を終わらせないといけない」ということを確認して、さらにそれを4等分して1週間ずつの計画にしていきます

例えば1900語の単語帳に4ヶ月取っているのであれば、単純計算で月に500単語弱を覚えればよいということです。月に500単語で単語帳を区切って、それを何周やってもいいですし、1日100単語を覚えるというルールにすれば19日で1周できますね。こうすると、2ヶ月で3周はできるという計算になりますから、後半2ヶ月はスキマ時間で覚えられない単語を4周目以降何度もするようにして、2ヶ月で3周するという目標を立てられます。

このように、それぞれの参考書について「今週どこまで終わらせれば、年間計画通りに進められるか?」を決めていくのが「週間計画の作成」です。

よく「自分で計画を立てて勉強してみたけど、計画倒れになってしまう」という理由で塾の相談会に来てくれる方がいらっしゃいます。たしかに自分で計画を立てるのは意外と大変で、ましてや計画通りに勉強を進めることは難しいものです。

ただ、ほとんどの場合この「計画倒れ」は、年間計画が立っていない状態で計画を立てていることが原因で起こっています。きちんと年間のスケジュールが決まっていれば、今月どこまで進めるべきかを確認して1週間ずつの計画に落とし込むことができるので、納得して勉強をすすめることができますよね。