第5章自分の学力の「現状把握」の仕方

3.模試や定期テストの成績をチェック

模試より「定期テストの点数」で判断するのがGood

現状の成績は、模試の点数よりも普段受けている「定期テストの点数」で判断した方が把握できます。定期テストであれば出題範囲も決まっているため、定期テストで高得点(多くの高校であれば80点以上)を取れるのであれば「その範囲の基礎はバッチリ身についている」といえるでしょう。逆にある範囲のテスト勉強だけうまくいかない、という場合は、その範囲の理解がうまくできていない苦手範囲だと言えます。

毎回の定期テストできちんと理解できているか、身についているかを判断していくのが、「テストを使って現状を把握する」上では最適です。

余談ですが、定期テストの点数や学校内順位は、高校の「進学実績」と比べることで、志望校までの距離をなんとなくつかむことにも役立ちます。

例えば、毎年早稲田大学に一般入試で5人前後合格していて、東大や京大など難関国公立大学の合格者が1〜2人程度の高校でならば、定期テストや模試の校内順位などで上位5人を維持できていれば、早稲田大学に合格できる学力を維持できている可能性は高いですよね。このように、進学実績に自分の志望校があれば、だいたい学校内で何位くらいを維持していればいいのかが分かるというわけです。

特に高1・高2の間だとなかなか志望校へのモチベーションが湧きづらいため、身近な校内順位を目標にすることも有効です。