第4章目標点を決めて、やることを明確に

5.「過去問分析」でより具体的に目標点の取り方が見える!

過去問は唯一の正確な情報源。目標点を取るために取るべき問題・捨てる問題を考えよう

各科目の目標点数を決めたら、その点数をどう取るか、どうやったら上回ることができるのかを考えることが必要です。そのために必須の「過去問の分析」について、なぜやるのか、どうやるのか見ていきましょう。

過去問は唯一の「生の」情報源

いちばん大事なことは、入試の過去問は大学が出している唯一の「生の」情報源だということ。倍率や受験者数・最低点など入試のデータも情報としては公開されていますが、実際にどういう問題を解いて、どの問題で正解しないといけないのかはそれを見てもわかりませんよね。過去問を実際に見ることで、「この科目の目標点数が◯点くらいだから、そのためにはこの問題とこの問題は確実に正解しないといけないな」と考えることができ、そこから「じゃあそのために数学の全範囲の履修は早めにしておいて、すぐに問題演習に入れるようにしておこう」と準備をしていくことが可能ですよね。

ずっとお伝えしてきたとおり、大学受験は「入試当日」までの時間との闘いでもあるので、過去問を知ることではじめて「どういう能力が求められるのか」がわかり、どういう対策をして臨めばいいかを決めることができるようになるというわけです。

そういった点で見れば、過去問は大学側からの「こういう問題が解ける学生が欲しい!」というメッセージになるわけです。唯一の情報源となる過去問をしっかりと読み取り分析して、受験勉強に最大限活用することが合格へのポイントになることは言うまでもありません。