第4章目標点を決めて、やることを明確に

4.目標点から決める!夏休みの活用法

目標点から「夏の残り期間」の勉強法と達成目標を決めよう

ここからは番外編。夏休みが始まり受験生は勝負の期間、高校1・2年生も「そろそろ本気で勉強を始めようかな?」と考え始める時期ではないでしょうか。分析した目標点数をもとに、夏の勉強で注意すべきことを決めて、内容を改善していく方法をお伝えします。

目標点数をもとに「勉強の優先度」を見直そう

この章ではこれまでに「各科目の目標点」を合格最低点や配点から割り出してきましたね。せっかく目標の点数を出したのであれば、それを普段の勉強に反映させたいところです。

たとえば、「英語が得意、国語が苦手で、日本史は好きだけど学校進度が遅く演習が間に合わないかもしれない」という早稲田大学商学部志望の人が

英語:60/80(75%)
国語:40/60(66.7%)
日本史:44/60(73.3%)

という点数を目指すと決めたならば、英語・日本史の勉強時間を少し多めに設定した上で、国語は少し優先度を下げる、というふうになるでしょうか。特に日本史などは学校の進度も遅いことが多いため、夏あたりから優先度を高めにして勉強のペースを上げていきたいところです。

理系の場合でも考え方は同じです。「英語100点、数学150点、物理100点、化学100点」の入試で「英語6割、その他7割」を目指す場合で考えると、英語の勉強時間は少なめに設定し、それ以外を均等に割り振る事が多いでしょう。たとえばそのなかで「物理が苦手」などであれば、「英語2時間、数学2.5時間、物理3時間、化学2.5時間」というふうに時間を割り振ることになりますね。

夏休みは長時間の勉強が続き、何もしないと科目の偏りが大きく出てしまいます。特に1つの問題に時間がかかりやすい数学や、どんどん覚えて先に進めやすい社会などは、気づくと3時間経っていた、なんてこともよく起こります。これを防ぐために、目標点数から勉強時間のバランスを決めましょう