駒澤大学の総合型選抜 自己推薦選抜(旧AO入試)の出願条件・倍率・入試対策を解説

駒澤大学では、総合型選抜(旧AO入試)を実施しています(駒澤大学による正式な名称は「自己推薦選抜」)。総合評価型と特性評価型があります。駒澤大学を志望する受験生にとっては、受験機会が増えることからチャレンジを考えている人も多いのではないでしょうか。ただし駒澤大学の総合型選抜は、高校での一定の成績(評定)が必要となるなど、ほかの私立大学で行われる総合型選抜と異なる部分もあります。この記事では駒澤大学の総合型選抜について、難易度や合格のしやすさ、出願条件、試験の対策方法などを解説します。

駒澤大学について|歴史・概要など

駒澤大学の歴史は古く、1592年(文禄元年)に遡ります。曹洞宗が江戸駿河台吉祥寺境内に駒澤大学の前身である「学林」を設立し、禅の実践、仏教研究、漢学の振興を行いました。以降、大学として発展し今日に至ります。

駒澤大学はこの誕生からもわかるように、「仏教」の教えと「禅」の精神を建学の理念とし、また教育・研究の基本としています。仏教の教えにある「行学一如」、つまり自己形成と学びは同じであるという教えを大学の教育・研究の理想的なあり方と考えています。現在もこの理念のもと、実社会に貢献できる人材を数多く輩出しています。

大学受験では、駒澤大学は日本大学・東洋大学・専修大学の近しい大学グループで「日東駒専」と称されるのを聞いたことがあるのではないでしょうか。

日東駒専というグループ分けは予備校や塾でも使われているため、「同じ偏差値帯だから、どの大学・学部を選んでも似ているだろう」と考える受験生も多いようです。しかし、大学・学部によって建学の理念はもちろん、偏差値、実質倍率、入学後に学べる内容や授業の形式、卒業後の進路傾向は異なります。駒澤大学を志望する受験生は、自分に合った学風かどうか、学びたい学部・学科があるかを受験前に十分に調べ、知っておくことが大切です。

駒澤大学の総合型選抜(自己推薦選抜)の特徴

駒澤大学の自己推薦選抜について、総合評価型と特性評価型の違い、学部・学科ごとの過去の実質倍率、併願は可能かどうか、試験の概要など特徴について解説します。

総合評価型と特性評価型の違いは?


自己推薦選抜には「総合評価型」と「特性評価型」があります。

総合評価型は、「高校時代や大学入学後の学習意欲などを総合的に評価する選抜」方法としています。全学部で行われ、高校時代の成績(評定平均値)が基準に達していることが出願資格です。

特性評価型は、「高校在学中に取得した資格や、高校時代の活動など、受験生の特性を評価する選抜」方法です。一部の学部を除き出願資格に評定が必要ですが、それ以上に所定の資格を取得していることや、スポーツ・学術・芸術・文化の分野で優れた成績を修めていること、特殊な技能を有していることを求められます。

また第1次試験が書類審査なのはどちらの型も同じですが、第2次試験は異なります。総合評価型が小論文と面接・口頭試問などが課せられるのに対し、特性評価型は面接と口頭試問(プレゼンテーション含む)になり、小論文はありません。

合格しやすさは?駒澤大学で自己推薦選抜を実施している学部と過去の倍率


駒澤大学の自己推薦選抜の実質合格率は、以下のとおりです(表1)。1.1倍〜5.8倍となっていることがわかります。

【表1-1】駒澤大学2024(令和6)年度 各学部の自己推薦選抜倍率等(総合評価型)
学部・学科(専攻等) 募集人員 受験者 合格者 倍率
仏教学部 10 16 13 1.2
文学部 国文学科 8 13 7 1.9
英米文学科 12 27 14 1.9
地理学科 地域文化研究専攻 8 22 8 2.8
地域環境研究専攻 8 11 7 1.6
歴史学科 日本史学専攻 10 47 12 3.9
外国史学専攻 7 21 7 3.0
考古学専攻 3 6 3 2.0
社会学科 社会学専攻 5 35 6 5.8
社会福祉学専攻 3 16 3 5.3
心理学科 10 29 6 4.8
経済学部 経済学科 10 32 13 2.5
商学科 6 7 4 1.8
現代応用経済学科 6 6 2 3.0
法学部 法律学科フレックスA 25 52 31 1.7
法律学科フレックスB 10 17 16 1.1
政治学科 10 28 13 2.2
経営学部 経営学科 20 63 23 2.7
市場戦略学科 11 45 11 4.1
医療健康科学部 診療放射線技術科学科 9 22 8 2.8
グローバル・メディア・スタディーズ学部 グローバル・メディア学科 34 27 21 1.3
【表1-2】駒澤大学2024(令和6)年度 各学部の自己推薦選抜倍率等(特性評価型)
学部・学科(専攻) 募集人員 受験者 1次合格者 2次合格者 倍率
仏教学部 55 43 43 38 1.1
文学部 歴史学科 日本史学専攻 2 3 0 0 -
外国史学専攻 2 4 1 0 -
考古学専攻 1 2 1 0 -
社会学科 社会学専攻 2 7 3 2 3.5
経済学部 経済学科 7 12 7 7 1.7
商学科 13 25 14 12 2.1
グローバル・メディア・スタディーズ学部 グローバル・メディア学科 A方式 15 31 31 28 1.1
B方式 4 4 2 2.0
(出典)駒澤大学 前年度(2024年度)入学者選抜データ p33 8. 自己推薦選抜(総合評価型)結果, 9. 自己推薦選抜(特性評価型)結果
※本内容は、駒澤大学公表の情報をもとに掲載しています。

一方、駒澤大学の自己推薦選抜以外の入試結果は、おおむね2倍〜6倍程度です。以上から全体の傾向として、自己推薦選抜の倍率の方が低く、合格しやすいといえるでしょう。駒澤大学を志望しており出願資格を満たしている成績の場合は、挑戦して受験機会を活用することをおすすめします。

(参考)駒澤大学 入学者選抜データ

駒澤大学の自己推薦選抜は併願できる?


駒澤大学の総合型選抜は、公式サイトにて「※合格後は、本学に入学することを条件とします」と明記しています。つまり専願であり、他大学・他学部との併願はできません。

なお、自己推薦選抜に不合格になった場合は、駒澤大学や他大学の一般選抜などへ出願することに問題はありません。

評定平均は必要?不要?


(1)総合評価型:全ての学部で評定が必要


駒澤大学の自己推薦選抜(総合評価型)は、高校時代の成績について一定の評定(下記)を満たす者に出願資格があるとしています。求める評定平均値は学部・学科ごとに異なりますが、全体の学習成績状況ではおおむね3.5以上〜4.0以上が求められます。

  • @高等学校卒業年次の1学期(または前期、ただし2024年度内卒業者は卒業時)までの全体の学習成績の状況等を満たしている者(学科により異なる)。
  • A高等学校卒業年次の1学期(または前期、ただし2024年度内卒業者は卒業時)までの全体の学習成績の状況および指定する特定教科の学習成績の状況を満たしている者(学科により異なる)。
出典)駒澤大学 自己推薦選抜(総合評価型):出願資格

また駒澤大学の自己推薦選抜(総合評価型)の特徴として、全体の学習成績の状況だけで見たときに規定の評定平均を満たしているパターン(@)のほか、「全体の学習成績の状況」と「学科(専攻)の「指定する特定教科(学習成績の状況)」の2つを満たすパターン(A)、いずれかを選べます。

Aでは@よりも、特定科目以外の「全体の学習成績の状況における評定平均」が低く設定されるため、例えば一教科だけ評定が高く、全体の評定は平均的という場合にAの条件にあてはまり、出願できます。駒澤大学の自己推薦選抜(総合評価型)は、このように評定が必要な反面、すべての科目の成績が平均的に取れていなくても得意な科目が一つ優れていれば出願できる可能性があり、より出願しやすくなっています。

なお、医療健康科学部 診療放射線技能化学科では、高校において履修すべき科目が指定されているため、所定の科目を履修していない場合は評定が条件を満たしていても出願できません。駒澤大学の医療健康科学部を志望しており自己推薦選抜(総合評価型)での受験を検討している場合は、注意が必要です。

(2)特性評価型:一部の学部以外は評定が必要


駒澤大学の自己推薦選抜(特性評価型)は、文学部歴史学科以外の学部・学科で、高校時代の成績について一定の評定を満たす者に出願資格があるとしています。求める評定平均値は学部・学科ごとに異なりますが、全体の学習成績状況ではおおむね3.2以上〜3.8以上が求められます。詳細は駒澤大学発行の自己推薦選抜要項でご確認ください。

自己推薦選抜とそれ以外の選抜方法との違いは?


駒澤大学では一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜、国際型選抜など複数の選抜方式を採用しています。

他の選抜方式がおおむね一般的な筆記試験であるのと異なり、自己推薦選抜は第2次試験で小論文、面接・口頭試問によって選考されます(小論文は総合評価型のみ。また一部の学部では事前または追加の選考方法あり。後述)。

それぞれの選抜方式における詳細は、大学の公式ページや入学者募集要項で確認してください。

(参考)駒澤大学 選抜方式一覧

第1次試験・第2次試験の内容


(1)総合評価型の内容


駒澤大学の自己推薦選抜(総合評価型)では、いずれの学部・学科においても第1次試験が出願書類による書類審査、第2次試験は小論文と面接・口頭試問となっています(文学部社会学科社会学専攻、法学部政治学科においては、グループ討論形式で面接・口頭試問を行う。また医療健康科学部では学科記述試験あり)。

第2次試験について、学部・学科ごとの内容は以下にまとめていますので参考にしてください(第1次試験は省略)。なお、詳細は必ず最新の大学発行の自己推薦選抜要項でご確認ください。

【表2-1】駒澤大学2025(令和7)年度 各学部の自己推薦選抜(総合評価型)第2次試験内容
学部・学科(専攻等) 1時限(10:00〜11:00) 2時限(12:00〜)
小論文 等 面接・口頭試問 等
仏教学部 小論文 面接・口頭試問
文学部 国文学科 日本文学
(筆記、小論文を含む)
英米文学科 小論文
地理学科 地域文化研究専攻
地域環境研究専攻
歴史学科 日本史学専攻 面接・口頭試問
外国史学専攻 ※小論文の回答内容を参考にした面接・口頭試問
考古学専攻  
社会学科 社会学専攻 面接・口頭試問(グループ討論)
※5〜7名1組で当日示されたテーマ(新聞記事、現代社会の課題など)について議論
※グループ討論後に個人面接を行う(社会情勢により面接形態を変更する場合あり)
社会福祉学専攻 面接・口頭試問
心理学科
経済学部 経済学科
商学科
現代応用経済学科
法学部 法律学科フレックスA
法律学科フレックスB
政治学科 面接・口頭試問(グループ討論)
※5〜7名1組で当日示されたテーマ(新聞記事、現代社会の課題など)について議論
経営学部 経営学科 面接・口頭試問
市場戦略学科
医療健康科学部 診療放射線技術科学科 筆記試験
※出題範囲:数学(数学I・数学II・数学A・数学B)、物理基礎、化学基礎
グローバル・メディア・スタディーズ学部 グローバル・メディア学科 小論文
(出典)駒澤大学 2025(令和7)年度_自己推薦選抜要項 総合評価型・特性評価型 2p
※本内容は、駒澤大学公表の情報をもとに掲載しています。入試関連情報は一部予定を含んでいる場合もありますので、必ず最新の大学発行の入学者選抜要項等でご確認ください。

(2)特性評価型の内容


駒澤大学の自己推薦選抜(特性評価型)では、いずれの学部・学科においても第1次試験が出願書類による書類審査、第2次試験は面接・口頭試問となっています(経済学部では第1次試験に事前課題あり。グローバル・メディア・スタディーズ学部では第2次試験にてプレゼンテーション資料の作成とプレゼンテーションあり)。また第2次試験をオンラインで受験することができる学部もあります。

第1次試験、第2次試験について、学部・学科ごとの内容は以下にまとめていますので参考にしてください。なお、詳細は必ず最新の大学発行の自己推薦選抜要項でご確認ください。

【表2-1】駒澤大学2025(令和7)年度 各学部の自己推薦選抜(特性評価型)第1次・第2次試験内容
学部・学科(専攻等) 実施方式 第1次試験 第2次試験
出願書類
(書類審査)
事前課題 面接・口頭試問 等
仏教学部   出願書類 なし 面接・口頭試問
文学部 歴史学科 日本史学専攻 なし 面接・口頭試問
外国史学専攻
考古学専攻
社会学科 社会学専攻 なし 面接・口頭試問
プレゼンテーション含む
経済学部 経済学科 事前課題 面接・口頭試問
商学科
グローバル・メディア・スタディーズ学部 グローバル・メディア学科 A方式 なし 面接・口頭試問
B方式 10:00〜11:30
プレゼンテーション資料の作成
13:30〜
プレゼンテーション
(出典)駒沢大学 2025(令和7)年度_自己推薦選抜要項 総合評価型・特性評価型 10p
※本内容は、駒澤大学公表の情報をもとに掲載しています。入試関連情報は一部予定を含んでいる場合もありますので、必ず最新の大学発行の入学者選抜要項等でご確認ください。

駒澤大学の総合型選抜(自己推薦選抜)|学部ごとの募集の概要

駒澤大学の総合型選抜における、学部ごとの募集の概要を以下にまとめました(表3)。駒澤大学では、学部・学科にかかわらず、出願期間・試験日・合格発表日は共通となっています(入学手続日も共通。以下表では省略)。

【表3-1】駒澤大学2025(令和7)年度 自己推薦選抜(総合評価型)出願と選考日程
学部・学科(専攻等) 出願期間 試験日 合格発表日
全学部・学科 2024年9月27日(金)〜10月4日(金)消印有効
※ネット出願は2024年9月27日(金)〜10月4日(金)15時まで
10月20日(日) 11月8日(金)
(出典)駒澤大学 自己推薦選抜(総合評価型)

【表3-2】駒澤大学2024(令和6)年度 自己推薦選抜(特性評価型)出願と選考日程
学部・学科(専攻等) 出願期間 試験日 合格発表日
仏教学部
文学部 歴史学科(すべての専攻)
文学部 社会学科 社会学専攻
経済学部 経済学科
経済学部 商学科
グローバル・メディア・スタディーズ学部
グローバル・メディア学科 A方式/B方式
2024年9月9日(月)〜9月13日(金)消印有効
※ネット出願は2024年9月9日(月)〜9月13日(金)15時まで
第1次試験
(書類審査)
第2次試験
10月19日(土)
第1次試験
10月5日(土)
第2次試験
11月8日(金)
(出典)駒澤大学 自己推薦選抜(特性評価型)

※本内容は、駒澤大学公表の情報をもとに掲載しています。入試関連情報は一部予定を含んでいる場合もありますので、必ず最新の大学発行の入学者選抜要項等でご確認ください。

駒澤大学の総合型選抜(自己推薦選抜)の対策方法

駒澤大学の自己推薦選抜に合格するには、具体的にどのような対策をすべきでしょうか。ここでは特に注意すべきことについて解説します。

駒澤大学の総合型選抜(自己推薦選抜)の対策方法

【第1次試験】書類選考対策


出願書類のうち自己推薦書に十分な時間をかける


駒澤大学の自己推薦選抜は、第1次試験は書類審査となっています。出願書類にも配点があり、第2次試験と合わせて合計200点〜300点の配点のうち、書類審査は50点〜150点を占めています。

提出書類は、以下のとおりです。

【総合評価型】
  1. 入学志願表
  2. 調査書
  3. 自己推薦書
  4. 住民票(※該当者のみ)
【特性評価型】
  1. 入学志願表
  2. 調査書
  3. 個人調書
  4. 自己推薦書
  5. オンラインによる面接・口頭試問に関する承諾書
  6. 事前課題 ※経済学科・商学科のみ
  7. 住民票(※該当者のみ)

総合評価型では、「自己推薦書」が出願直前に工夫することで大学にアピールできる唯一のものになります。成績(評定)が規定に達しているならば他の受験生とそれほど大きな差は出ないと考えられるため、合否に関わる評価の差が出るのは自己推薦書の内容と考えられます。

自己推薦書には志望理由、入学後の学習計画、目標などを本人が記入します。説得力の高い志望理由となるよう、熱意を込めて書きましょう。駒澤大学のどのような面に魅力を感じるのか、駒澤大学の学生としてどういう学びをしたいのか、どんな活動や研究を行いたいのかを具体的に、わかりやすくまとめてください。特性評価型を受験する場合は、自分のこれまでの活動に加えて得られた成果(資格、大会入賞歴など)もアピールしましょう。

インターネットで見つけたひな形の文章を少し改変しただけで志望理由書に書く受験生がいますが、自分の実体験や考えに基づかない志望理由は、どんなに上手に書けていてもどこかで破綻してしまい、内容が伴いません。その自己推薦書に書かれた志望理由をもとに面接や口頭試問が行われるので、深く追究されると答えられなくなってしまいます。

日頃からどのようなことを大学で学びたいのかを考え、疑問に思うことやそれについての考察をノートなどにまとめておく癖をつけましょう。深く考え、意見をもち、それを論理的に他者に伝えられるよう、思考と記述・発表の訓練が必要です。これは第2次試験の小論文や面接・口頭試問にも役立ちます。

自己推薦書は提出前に学校の先生などに一度目を通してもらい、必要十分な記述になっているか、誤字や脱字がないかなどをチェックしてもらうとよいでしょう。

(参考)駒澤大学 2025(令和7)年度_自己推薦選抜要項 総合評価型・特性評価型

【第2次試験】小論文、口頭試問及び面接


(1)小論文の対策を行う(総合評価型のみ)


駒澤大学の自己推薦選抜のうち、総合評価型では第2次試験で小論文が課せられます。試験課題は、各学部・学科で異なります。事前に過去問に目をとおし、当日まで準備は入念に行いましょう。

小論文は実際の出題テーマに近いものを学校の先生などに出してもらい、試験時間と同じ時間内に書き終える練習をします。一度や二度ではなく、時間内に納得のいくものが書けるようになるまで練習しましょう。

書いたものは学校の先生や塾の講師、予備校の小論文担当講師などに依頼して添削してもらいましょう。書きっぱなしでは必要な技術が身につかず、何が良くて何が悪いのかなども不明なままになってしまいます。必ず第三者に意見をもらい、ブラッシュアップしていきましょう。塾・予備校の小論文対策講座を受講する方法もあります。

(2)面接や口頭試問の練習を行う


面接と口頭試問は総合評価型・特性評価型ともに、学部・学科を問わず課されています。練習は学校の先生などにお願いし、受験本番までに何度か行いましょう。また自己推薦書の内容に対して、より掘り下げた説明を求められることもあります。自分の体験をまじえて具体的に、説得力のある内容を話せるように準備しておくことが大切です。

(3)先輩の話を参考にする


当日の面接や小論文、記述式試験が「実際どのように行われたか」は、自己推薦選抜で駒澤大学に合格した先輩の体験談などが参考になるでしょう。学校の先輩のほか、予備校や塾の先輩で該当する人がいれば話を聞いてみてください。

なお駒澤大学では、「自己推薦選抜についてご紹介します」のページで、総合評価型・特性評価型で合格した先輩たちの、非常に詳しい体験談を学部・学科ごとに掲載しています。志望理由、面接・口頭試問でどのような質問があったか、面接・口頭試問の対策方法、小論文の対策方法や役立つ書籍、評価ポイントなど詳細に語られています。どのような対策をし、どんな高校生活を送っておくべきか、などがより良くわかるでしょう。受験を決めたら、早めに志望学部の体験談に目を通しておきましょう。

駒澤大学の総合型選抜(自己推薦選抜)をおすすめしたい人

駒澤大学の学風が好きな人、アドミッションポリシーに共感できる人は駒澤大学を受験することをおすすめします。その中でも、特に自己推薦選抜の受験に向いている人について解説します。

駒澤大学の総合型選抜(自己推薦選抜)をおすすめしたい人

駒澤大学が第一志望の人


駒澤大学が第一志望という受験生は、受験機会を増やせる自己推薦選抜にぜひ挑戦してみてください。前述したとおり自己推薦選抜は一般選抜よりも倍率が低い傾向があるため、合格しやすくなっています。

高校でコツコツ努力し、評定が大学の求める基準に達している人


前述したように駒澤大学の自己推薦選抜の出願資格には、ほとんどの学部で一定の成績が必要です。

特に総合評価型で求められる成績は高めになっているため、高校で毎回の定期テスト対策をきちんと行い、コツコツと勉強して成績を積み上げてきたタイプの受験生には非常に合っている選抜方法といえます。長いスパンをかけてじっくりと努力できる人を求めていると考えられます。一方で、全体的に平均的な成績であっても突出した科目がある受験生のことも評価し、受験機会を与える制度になっています。

いずれにせよ、出願資格の成績を満たしている人は、駒澤大学の求める人材であり、自己推薦選抜に向いているといえるでしょう。

小論文が得意な人、面接・口頭試問に自信がある人


駒澤大学の自己推薦選抜のうち、総合評価型では、どの学部においても小論文が第2次試験で課せられます。また面接・口頭試問は総合評価型・特性評価型ともに必須です。課題は学部・学科ごとに異なりますが、小論文が得意な人、面接・口頭試問で落ち着いて対応できる人は向いています。

特定の分野に優れた能力や資格などをもっている人


自己推薦選抜のうち、特性評価型では受験生の特性を評価します。高校在学中に取得した資格、スポーツや芸術などの分野で修めた優れた成績など、努力の結果得られた自分の長所、特性をもっている人は向いているといえるでしょう。

仏教や禅の精神を学びたい人


駒澤大学は建学の精神に仏教の教義が息づいています。仏教や禅の精神に興味があり、より深く探究したいと思う人は、挑戦してみるとよいでしょう。

最新の大学案内・募集要項を必ず入手する

駒澤大学の総合型選抜試験は、学部や方式によって出願要件や選抜方法が多様です。 駒澤大学の総合型選抜を志願する受験生は、まず大学が求める人物像や大学で学べることなどを最新の大学案内パンフレットで確認し、募集要項も取り寄せて熟読しておきましょう。情報収集が、合格対策への第一歩です。

駒澤大学の資料はここから請求できます。

まとめ

この記事では、駒澤大学の総合型選抜(自己推薦選抜)について解説しました。

駒澤大学は江戸時代の曹洞宗の学問所から始まる、伝統ある総合大学です。駒澤大学の自己推薦選抜の入試倍率は一般選抜など他の選抜方式よりもやや低い傾向があります。そのため駒澤大学が第一志望の人や、高校時代に定期テストなどで結果を出し評定を上げてきた人、志望学部・学科の指定する教科で高い評定を得た人は挑戦する価値があるでしょう。

駒澤大学の自己推薦選抜は、コツコツと努力を積み上げられる人に向いています。毎学期の定期テストに準備をしっかり行って臨み、3年間かけてがんばれる計画性のある人には特に向いているでしょう。入念な準備を行い、合格を勝ち取ってくださいね。

記事提供


執筆者名:塾探しの窓口 編集部
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