総合型選抜リアル体験談
ここからは、学校のパンフレットだけでは分からない総合型選抜のリアルを、総合型選抜を突破し合格をつかんだ先輩の体験談をもとに、明らかにしていきます!
(石川)受験にあたり、駒澤大学のオープンキャンパスや説明会には参加しましたか?また、参加されていない場合、どのように大学の情報を集めましたか?
オープンキャンパスとオープンキャンパス内の説明会に参加しました。
自分の時は、オープンキャンパスに参加した際にシールを貰うことができ、そのシールを願書に張り付ける仕組みがあるとのことだったので、参加しました。(出願の上でそのシールが必須だったのかどうかは覚えていないのですが…)
オープンキャンパスに参加することで、キャンパスの雰囲気をみることができました。
オープンキャンパスと説明会どちらも参加しました。
実際の試験でどういった問題が出題されるのか、どういった資質が求められるのか、といった情報やアピールするべきポイント・アドバイスを得ることができたと思います。
また実際に、志望理由書を作成する際には、オープンキャンパスに足を運んで得た情報を上手く盛り込むことで、試験でのアピール材料として使うことができたと思います。
学校のHPや募集要項を確認したり、合格者のまとめサイトなどを参考にしたりした程度で、特別な情報を仕入れてはいなかったです。
地元が北海道のため、物理的にオープンキャンパスへの参加が難しく、インターネットでの情報収集になりました。
(石川)総合型選抜の受験について主に誰に相談していましたか?
進路に関する具体的な相談は、主に進路担当の先生や、当時通っていた塾の先生にしていました。
また、周りの友人には受験の進捗、状況の共有や小さな相談とかはしていました。
担任の先生と部活の顧問の先生の2人が主な相談先でした。
一番身近である担任の先生はもちろんですが、当時自分が所属していた演劇部の顧問の先生が進路担当の先生だったので、よく頼らせてもらっていました。
正直なところ、自分自身は受験に対する不安が全くなかったので、特別誰かに相談するということはなかったです。
元々周りにあまり相談しない性格ということもあり、誰かに相談して進めるというよりは、自分で全部段階を踏んで、受験を進めていきました。
(石川)実際に受験しての率直な感想は?
小論文、面接など試験自体への緊張はそんなになかったです。
ただ、受験した小論文に関しては題材が難しかったなと感じました。
小論文は大問が2つあり、それに対して自分の意見をまとめるのですが、どちらも自分が想定していた経営学を題材にした問いではなく、どちらかといえば時事問題を題材にした問いで、とても苦戦しました。
面接に関しては、自分が通っていた学校や自分自身の経歴に興味をもって話を聞いてもらえたなという印象で、思い返すと割とリラックスして挑むことができていたなと思います。
”小論文→面接”の順番での試験だったのですが、小論文の試験を受ける時は、めちゃめちゃ緊張していました。しっかり対策はしてきたものの、やはり実際の試験となるとガチガチになってしまったなという感じです。
一方で、面接試験を受ける時には、もうほとんど緊張は残っておらず、リラックスして受けることができました。改めて思い返すと、感情の緩急が激しかったです(笑)。
実際に試験を受けてみて、小論文に関しての結果は分からないものの、問題に対して割と的を射た答えが書けたのではと思いましたし、面接に関しても割と「会話」ができたなという印象だったので、試験後は、自分なりの全力を出すことができたという達成感はありました。
正直、受験に対しての手応えのようなものはなかったです。
面接に関しては、想像以上に受験人数が多く、面接の順番が最後だったこともあり、テンプレの質問をなげられるだけで、あまり会話が盛り上がった感じもなかったです。
また、小論文に関しても、割と長めの文章を書かなければならない問題に対して2文字しか書けず、試験中に絶望した記憶が残っています。
ですが、手応えはなかったものの、受かっただろうみたいな根拠のない自信は謎にありました。もしかしたら、あまり気負わずに受けられたのが良かったかもしれないですね。
(石川)特徴的だった試験内容はありますか?
小論文の問題ですかね。
先ほども少し話したのですが、小論文の題材が個人的には印象に残っています。
「中国とアメリカの貿易問題」「保育士が減少している現状」の2つのテーマに対して、解決策や自分の意見をまとめる問題だったのですが、実際に試験を受けてみて、どちらも事前知識がないと難しい問題だなとは思いました。
特別に記憶に残るほど特徴的だった問題はなく、全体的に普通な試験でした。
ただ、面接で「私だからこそ聞かれた質問」があり、個人的にそれが印象に残っています。
それは、私の名前である「どうげん」と、道元(どうげん)禅師が開いた曹洞宗の流れを汲む駒澤大学との共通点が面接で触れられたことです。元々、珍しい名字ではありますし、中高の歴史の教科書で出てきた際には、周囲にも触れられることも多かったので、面接で触れられた際には、「やっぱりきた」と思いました(笑)
名前の共通点に触れて頂いたからこそ、そこから自然に、会話形式の和やかな面接ができたと思っています。
特別に、印象に残っている試験はなかったのですが、強いてあげるなら、小論文のテーマについて少し挙げられるかなと思います。小論文なのに、なんでこんな数学的な問題ばかり出るんだろうと思った記憶があるので。
実際には、「円安・円高」に関わる問題や、貿易に関わる問題、経済学の問題が重点的に出されていた印象でした。問題自体はめちゃめちゃに準備しなくても、一般教養レベルの事前知識があれば解ける難易度だったと思います。
(石川)試験対策や実際の受験で苦労したことはありますか?また、試験対策や実際の受験にむけて対策や工夫をしたことはありますか?
駒澤大学のAO入試の受験が決まったのが9月末で、とにかく時間がなかったので、小論文の対策が大変でした。
通っていた塾で小論文対策のテキストを借りて、400〜600字程度の文量のものを1日に7、8本書き、添削していただくということを、約1か月間やりました。
面接に関して対策したことは特になくて、強いていえば、面談にあたっての礼儀作法を少しインプットしたぐらいでした。
面接は問題なかったのですが、小論文の「文章を作る」ということに慣れておらず、一から知識やノウハウを身に着けることに苦労しました。
通っていた高校で、自己推薦やAO入試の対策として文章力をアップさせるための講座があったので、それを受けながら、放課後は毎日勉強していました。
自分の場合は、試験に対して特別に対策をするということはありませんでした。
強いてしたことをあげるなら、試験の1週間前に担任の先生に練習で書いた小論文を1度添削してもらったこと、試験前日に小論文の対策本をペラペラッと読んだことぐらいです。
あとは、面接に向けて経営学部の先生の名前を全部覚えては行きました。
当日面接を担当する先生が誰なのか、何を教えているのかを把握していたことによって、面接の最後に「質問はありますか?」と聞かれた際に、その先生の授業についての質問をすることができました。
(石川)駒澤大学の総合型選抜を検討する高校生に向けて、自身の実体験を踏まえて考える、 受験のポイントやアドバイスをお願いします!
みんなそれぞれ、勉強なり、部活なり、AO対策なり、「頑張ってきたこと」があると思います。それを糧に、本番は緊張せず、自分を下げることなく、自信をもって試験を受けてほしいです。
AO入試や自己推薦入試は、自分をアピールして取ってもらう受験方式なので、どれだけ自信をもって、ネガティブにならずにポジティブに、アピールしていくかが一番重要だと思います。
AO入試での「自分をアピールする」という経験は絶対に就活でも役に立つものなので、受けるだけでも人生の財産になると思います。
私の経験を踏まえていえることでもありますが、何事も何回も練習を重ねて悪いことはない、損はないということを伝えたいです。
小論文は、大学に入ってから書きまくるであろうレポートの作成にあたって、絶対に役に立ちます。
また、大学受験にあたって身に着けた知識も、自分の意見に説得力を持たせるのに必ず役に立ちます。
面接に関しても、カチコチになり過ぎず、「コミュニケーションをとること」が意識できていれば問題ないです。コミュニケーションをとることを意識した会話は、他者や大人の人と話し慣れることに繋がり、ゆくゆくは就活の面接の場面でも活かせるようにもなると思います。
もちろん、しっかり準備することは大切ですし、現在、社会人になってみて、その重要性をひしひしと感じる場面は多くあります。
ですが、最終的に自分がアドバイスするなら、そんなに気負いしなくても大丈夫、自信がなくても大丈夫だということを伝えたいです。
自分自身、成績の評定もギリギリでしたし、自信に足るような努力をしてきたわけではなかったです。それでも、駒澤大学に受かったという事実があります。
落ちるかもしれない、落ちたかもしれない、そんな気持ちになることもあるかもしれませんが、「そんなに気負いしすぎなくても大丈夫だよ」ということを、自分の経験も踏まえて伝えたいです。

いかがだったでしょうか?
記事を通して、1人1人違った、それぞれの、進路選択や受験体験のエピソードを知ることができたのではないでしょうか。
今回のインタビュー記事を通して、高校生の皆さんのお力になれれば幸いです。
改めまして、インタビューにご協力いただいた皆さん、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!!
インタビュー・執筆=UniVisit石川楓花