先輩に聞いた!!駒澤大学 総合型選抜(旧AO入試)のスベテ

駒澤大学の総合型選抜入試(旧AO入試)を突破した3名の先輩に入試体験談を聞いてみました。
駒澤大学の総合型選抜入試の受験を考えている高校生の皆さんは、先輩たちが臨んだ試験内容やそれに向けた準備対策、見事合格した先輩たちの貴重なアドバイスを参考にしてみてください!

駒澤大学総合型選抜(旧AO入試)受験者3名のプロフィールと進路選択ストーリー

総合型選抜入試(旧AO入試)を突破し、駒澤大学へ進学した3名の先輩。
「なぜ、駒澤大学を志望したのか」「なぜ、その学部を選んだのか」「なぜ、総合型選抜(旧AO入試)を受験したのか」そんな、各々の進路選択ストーリーについて伺いました。

インタビュアー


UniVisit運営部 石川楓花
インタビュー・記事執筆担当 UniVisit運営部 石川楓花
高校生の進路支援を行う学生団体UniVisitで、広報業務を担当。
高校生を対象としたイベント情報の発信や、高校生に向け、多種多様なバックグラウンドを持つ頼もしい大学生の存在を周知するべく、インタビューと記事作成を行っている。
すんふんさん

すんふんさん

経営学部経営学科 4年
2020年度にAO入試を受験
試験内容
一次試験志望理由書
二次試験小論文、面接
志望理由

とりわけ、駒澤大学を強く志望していたわけではなかったため、まず学部から決めました。
高校生のころから経営に興味があり、大学では、経営管理、経営戦略について詳しく学びたいと思っていたので、経営学部を志望しました。
駒澤大学のオープンキャンパスに参加した際に経営戦略論のミニ講義を受けたのですが、その授業を担当した教授が印象的だったことをきっかけで、出願を決めました。
AO入試を選んだ理由

自分は元々、韓国の大学への進学を考えており、そこに照準を合わせて準備をしていました。ですが、出願にあたって手違いがあったことにより、受験ができなくなってしまい、急遽、日本の大学の受験にシフトしました。なのでセンター試験をはじめ、一般入試の対策は全くしていなかったのですが、幸いなことに、学校の成績はある程度良い水準を保っていたので、その状況で受験できるAO入試を受験することにしました。
どうげんさん

どうげんさん

文学部歴史学科日本史専攻 4年
2020年度にAO入試を受験
試験内容
一次試験志望理由書
二次試験小論文、面接
志望理由

元々、歴史、特に日本史の幕末史の白虎隊が大好きだったので、大学は自分の好きなことについて学べる、歴史学科のある大学に行こうと思いました。
歴史学科のある大学何校かのオープンキャンパスに足を運び、その中の1校に駒澤大学がありました。
駒澤大学のオープンキャンパスで受講した模擬授業が想像以上に面白く、「この先生のゼミで学びたい!」と思ったことから、駒澤大学を志望するに至りました。
AO入試を選んだ理由

元々そんなに勉強が得意ではなく、学力に自信がない方でした。
一方で、演劇部に所属していたことから、人と話すこと、ニュースに対して自分の意見をパッと発言することが得意でした。AO入試でなら、こういった自分の長所を生かすことができると思い、受験を決めました。
ゆうたさん

ゆうたさん

経営学部経営学科 卒業生(2023年卒)
2019年度にAO入試を受験
試験内容
一次試験志望理由書
二次試験小論文、面接
志望理由

元々、経営学に興味を持っていたので、経営について学べる学部がある大学に進学しようと思っていました。
また、スティーブ・ジョブズをはじめとする著名人が禅学を学んでいたという話から、禅学を学びたいという思いもありました。
「仏教」の教えと「禅」の精神を建学の理念としている駒澤大学の経営学部でなら、経営学について学ぶのと同時に、必修科目として禅学についても学ぶことができ、自分の大学へのニーズに合っていたので志望しました。
あと、ワンキャンパスで学べるということも魅力的でした!
AO入試を選んだ理由

元々、勉強が得意ではなかったことから、一般受験をするつもりはありませんでした。
喋ることが好きだったので、AOでなら受験を勝ち抜くことができるのではと思い、早い段階から、大学受験はAO入試でいこうと決めていました。

総合型選抜リアル体験談

ここからは、学校のパンフレットだけでは分からない総合型選抜のリアルを、総合型選抜を突破し合格をつかんだ先輩の体験談をもとに、明らかにしていきます!

(石川)受験にあたり、駒澤大学のオープンキャンパスや説明会には参加しましたか?また、参加されていない場合、どのように大学の情報を集めましたか?

すんふんさん
オープンキャンパス○ 説明会○
オープンキャンパスとオープンキャンパス内の説明会に参加しました。
自分の時は、オープンキャンパスに参加した際にシールを貰うことができ、そのシールを願書に張り付ける仕組みがあるとのことだったので、参加しました。(出願の上でそのシールが必須だったのかどうかは覚えていないのですが…)
オープンキャンパスに参加することで、キャンパスの雰囲気をみることができました。

どうげんさん
オープンキャンパス○ 説明会○
オープンキャンパスと説明会どちらも参加しました。
実際の試験でどういった問題が出題されるのか、どういった資質が求められるのか、といった情報やアピールするべきポイント・アドバイスを得ることができたと思います。
また実際に、志望理由書を作成する際には、オープンキャンパスに足を運んで得た情報を上手く盛り込むことで、試験でのアピール材料として使うことができたと思います。

ゆうたさん
オープンキャンパス× 説明会×
学校のHPや募集要項を確認したり、合格者のまとめサイトなどを参考にしたりした程度で、特別な情報を仕入れてはいなかったです。
地元が北海道のため、物理的にオープンキャンパスへの参加が難しく、インターネットでの情報収集になりました。

(石川)総合型選抜の受験について主に誰に相談していましたか?

すんふんさん 進路に関する具体的な相談は、主に進路担当の先生や、当時通っていた塾の先生にしていました。
また、周りの友人には受験の進捗、状況の共有や小さな相談とかはしていました。

どうげんさん 担任の先生と部活の顧問の先生の2人が主な相談先でした。
一番身近である担任の先生はもちろんですが、当時自分が所属していた演劇部の顧問の先生が進路担当の先生だったので、よく頼らせてもらっていました。
ゆうたさん 正直なところ、自分自身は受験に対する不安が全くなかったので、特別誰かに相談するということはなかったです。
元々周りにあまり相談しない性格ということもあり、誰かに相談して進めるというよりは、自分で全部段階を踏んで、受験を進めていきました。

(石川)実際に受験しての率直な感想は?

すんふんさん 小論文、面接など試験自体への緊張はそんなになかったです。
ただ、受験した小論文に関しては題材が難しかったなと感じました。
小論文は大問が2つあり、それに対して自分の意見をまとめるのですが、どちらも自分が想定していた経営学を題材にした問いではなく、どちらかといえば時事問題を題材にした問いで、とても苦戦しました。
面接に関しては、自分が通っていた学校や自分自身の経歴に興味をもって話を聞いてもらえたなという印象で、思い返すと割とリラックスして挑むことができていたなと思います。
どうげんさん ”小論文→面接”の順番での試験だったのですが、小論文の試験を受ける時は、めちゃめちゃ緊張していました。しっかり対策はしてきたものの、やはり実際の試験となるとガチガチになってしまったなという感じです。
一方で、面接試験を受ける時には、もうほとんど緊張は残っておらず、リラックスして受けることができました。改めて思い返すと、感情の緩急が激しかったです(笑)。
実際に試験を受けてみて、小論文に関しての結果は分からないものの、問題に対して割と的を射た答えが書けたのではと思いましたし、面接に関しても割と「会話」ができたなという印象だったので、試験後は、自分なりの全力を出すことができたという達成感はありました。
ゆうたさん 正直、受験に対しての手応えのようなものはなかったです。
面接に関しては、想像以上に受験人数が多く、面接の順番が最後だったこともあり、テンプレの質問をなげられるだけで、あまり会話が盛り上がった感じもなかったです。
また、小論文に関しても、割と長めの文章を書かなければならない問題に対して2文字しか書けず、試験中に絶望した記憶が残っています。
ですが、手応えはなかったものの、受かっただろうみたいな根拠のない自信は謎にありました。もしかしたら、あまり気負わずに受けられたのが良かったかもしれないですね。

(石川)特徴的だった試験内容はありますか?

すんふんさん 小論文の問題ですかね。
先ほども少し話したのですが、小論文の題材が個人的には印象に残っています。
「中国とアメリカの貿易問題」「保育士が減少している現状」の2つのテーマに対して、解決策や自分の意見をまとめる問題だったのですが、実際に試験を受けてみて、どちらも事前知識がないと難しい問題だなとは思いました。
どうげんさん 特別に記憶に残るほど特徴的だった問題はなく、全体的に普通な試験でした。
ただ、面接で「私だからこそ聞かれた質問」があり、個人的にそれが印象に残っています。
それは、私の名前である「どうげん」と、道元(どうげん)禅師が開いた曹洞宗の流れを汲む駒澤大学との共通点が面接で触れられたことです。元々、珍しい名字ではありますし、中高の歴史の教科書で出てきた際には、周囲にも触れられることも多かったので、面接で触れられた際には、「やっぱりきた」と思いました(笑)
名前の共通点に触れて頂いたからこそ、そこから自然に、会話形式の和やかな面接ができたと思っています。
ゆうたさん 特別に、印象に残っている試験はなかったのですが、強いてあげるなら、小論文のテーマについて少し挙げられるかなと思います。小論文なのに、なんでこんな数学的な問題ばかり出るんだろうと思った記憶があるので。
実際には、「円安・円高」に関わる問題や、貿易に関わる問題、経済学の問題が重点的に出されていた印象でした。問題自体はめちゃめちゃに準備しなくても、一般教養レベルの事前知識があれば解ける難易度だったと思います。

(石川)試験対策や実際の受験で苦労したことはありますか?また、試験対策や実際の受験にむけて対策や工夫をしたことはありますか?

すんふんさん 駒澤大学のAO入試の受験が決まったのが9月末で、とにかく時間がなかったので、小論文の対策が大変でした。
通っていた塾で小論文対策のテキストを借りて、400〜600字程度の文量のものを1日に7、8本書き、添削していただくということを、約1か月間やりました。
面接に関して対策したことは特になくて、強いていえば、面談にあたっての礼儀作法を少しインプットしたぐらいでした。
どうげんさん 面接は問題なかったのですが、小論文の「文章を作る」ということに慣れておらず、一から知識やノウハウを身に着けることに苦労しました。
通っていた高校で、自己推薦やAO入試の対策として文章力をアップさせるための講座があったので、それを受けながら、放課後は毎日勉強していました。
ゆうたさん 自分の場合は、試験に対して特別に対策をするということはありませんでした。
強いてしたことをあげるなら、試験の1週間前に担任の先生に練習で書いた小論文を1度添削してもらったこと、試験前日に小論文の対策本をペラペラッと読んだことぐらいです。
あとは、面接に向けて経営学部の先生の名前を全部覚えては行きました。
当日面接を担当する先生が誰なのか、何を教えているのかを把握していたことによって、面接の最後に「質問はありますか?」と聞かれた際に、その先生の授業についての質問をすることができました。

(石川)駒澤大学の総合型選抜を検討する高校生に向けて、自身の実体験を踏まえて考える、 受験のポイントやアドバイスをお願いします!

すんふんさん みんなそれぞれ、勉強なり、部活なり、AO対策なり、「頑張ってきたこと」があると思います。それを糧に、本番は緊張せず、自分を下げることなく、自信をもって試験を受けてほしいです。
AO入試や自己推薦入試は、自分をアピールして取ってもらう受験方式なので、どれだけ自信をもって、ネガティブにならずにポジティブに、アピールしていくかが一番重要だと思います。
AO入試での「自分をアピールする」という経験は絶対に就活でも役に立つものなので、受けるだけでも人生の財産になると思います。
どうげんさん 私の経験を踏まえていえることでもありますが、何事も何回も練習を重ねて悪いことはない、損はないということを伝えたいです。
小論文は、大学に入ってから書きまくるであろうレポートの作成にあたって、絶対に役に立ちます。
また、大学受験にあたって身に着けた知識も、自分の意見に説得力を持たせるのに必ず役に立ちます。
面接に関しても、カチコチになり過ぎず、「コミュニケーションをとること」が意識できていれば問題ないです。コミュニケーションをとることを意識した会話は、他者や大人の人と話し慣れることに繋がり、ゆくゆくは就活の面接の場面でも活かせるようにもなると思います。
ゆうたさん もちろん、しっかり準備することは大切ですし、現在、社会人になってみて、その重要性をひしひしと感じる場面は多くあります。
ですが、最終的に自分がアドバイスするなら、そんなに気負いしなくても大丈夫、自信がなくても大丈夫だということを伝えたいです。
自分自身、成績の評定もギリギリでしたし、自信に足るような努力をしてきたわけではなかったです。それでも、駒澤大学に受かったという事実があります。
落ちるかもしれない、落ちたかもしれない、そんな気持ちになることもあるかもしれませんが、「そんなに気負いしすぎなくても大丈夫だよ」ということを、自分の経験も踏まえて伝えたいです。

いかがだったでしょうか?
記事を通して、1人1人違った、それぞれの、進路選択や受験体験のエピソードを知ることができたのではないでしょうか。
今回のインタビュー記事を通して、高校生の皆さんのお力になれれば幸いです。

改めまして、インタビューにご協力いただいた皆さん、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!!

インタビュー・執筆=UniVisit石川楓花