悩める高校生お助けコンテンツ 教えて!キャリタス先生! 綱島将人先生 編 タメになる志望校の決め方

第1章
志望校の決め方が分からない!

「自分には、もっといい大学があるに違いない」という勘違い

なんとなく、志望校の決め方はわかりました。でも、志望校を決めちゃうとなんか自分の可能性をせばめてしまう気もして… あと、一度決めた後に志望校が途中で変わるんじゃないかと不安で…

あまい! あますぎる! その考え方は、あまりにもイケてない。

えっ??

自分の可能性をせばめてしまうかもしれない! 志望校が途中で変わるかもしれない! でも、決断しないといけないのが受験なんだよ。これは何も受験だけじゃないのかもしれない。人生においてどの選択がベストなのか? なんてわからないと思うよ。

なにがベストなのか? 分からない!?

だって、そうでしょ。そもそも僕らは全部の選択肢を知れるわけではない。全部の大学をくまなく調べることなんて不可能なんだから。だから、もしかしたら僕たちが知らないだけで、理想に適した大学が他にあるのかもしれない。だから、ベストを探そうとしてはダメなんだ! ベターを探すんだよ。

最適ではなく、よりよい選択肢を探す! ということですか!

そういうこと。もっと自分の可能性を広げてくれる大学があるんじゃないか? どこかに自分を活かすのに最適な大学があるんじゃないか? そんなふうに考えていては、正直いつまでたっても理想の大学なんて見つかりはしない。限りがないからね。

今ある選択肢の中で、よりよい大学を志望校にすればいいんですね。

いつまでも悩むな! 期限を決めるべし。

そういうこと。だから、期限を決めて志望校を決めることを強くオススメする。いつまでも悩まないために。 まずは、さっきあげた5つの方法で一気に選択肢を広げよう。そして、期限が来たら決めるんだ。その選択肢の中で、どうありたいのか? の理想により近い大学を! それが第1志望校になる。

具体的には、どれくらいの時期までに決めるのがオススメですか?

高校3年生になる前には、一度仮決定をすべきだと思うね。でも、早ければ早いほうが良いから、期限を早めに設定して、どんどん行動を起こすといい。

とはいっても、一度志望校を決めても悩み始めてしまうと思うですが…

その気持もよく分かる! だから、志望校が本当にこれでいいのか? と見直す日を3ヶ月に1回ぐらい設けてみよう。3ヶ月に1回だけ悩むんだ! で、また決断する。

ポイントは、やっぱり期限を決めて悩むことなんですね。

そうそう。人間は期限を決めないといつまでも悩んでしまう生き物だし、勉強の方に集中できなくては意味が無いからね。

登場人物紹介
ナルナル 高校生

高校球児。ごく普通の高校に通う。
日々部活動に明け暮れ、1、2年では ほとんど勉強をしてこなかった。
そろそろ志望校を決めたいのだが、 春の大会間近で部活に集中したい思いもある。

綱島将人先生

大学受験学習塾STRUX塾長。株式会社ONER取締役。東京大学経済学部3年。
「主体的に意思決定できる高校生を作る」ことを理念とする学習塾STRUXを設立。高校生に逆算して受験を乗り切ることの重要性を説く。