第7章毎日の勉強で悩まない!「毎日の計画」の立て方

2.やってはいけない「毎日の計画の立て方」

こんな計画の立て方、していませんか?効率的に勉強する計画にはルールがある!

前回、勉強習慣をつけるための毎日の計画についてお伝えしましたが、どれだけ具体的な計画を立てていても、立て方が間違っていては計画倒れになってしまったり、計画通りに勉強したのに成績が上がらなかったりということになりがちです。今回はより具体的な「毎日の計画の立て方」の注意点を見ていきましょう。

その日の朝に1日の計画を立てていませんか?

一番やってしまいがちなのが、その日に勉強する計画をその日の朝に立てること。やっていることだけを見ると「毎日計画を立てて勉強して偉い!」と思ってしまいがちですし、計画を立てて勉強をスタートすることで気合が入る気もしますが、実はあまりいい方法ではありません。その理由は主に3つ。

1.毎日その日その日の計画を立てていると、計画を立てること自体に時間がかかってしまうということ。
毎日勉強をスタートする前の時間を計画作成に使ってしまうため、こだわりの強い性格の人はそれだけで30分以上かかってしまうことも。その時間があれば単語を1つでも多く覚えたほうが成績はアップします。

2.その日の計画を毎日立てるのが面倒になり勉強に手を付けられなくなってしまうこと。
人間、なにかを考えることが一番面倒で、後回しにしてしまいがちです。逆にやるべきことが始めから決まっていればなにも考えずに行動に移せるので、やる気がなくてもとりあえず勉強をスタート、というふうに持っていきやすいですよね。毎日の計画を立てるということは、毎日何を勉強するか考えないといけないとことですから、やる気がない日は「計画立てなきゃいけないから面倒だな…」と勉強自体が億劫になってしまいます。

3.毎日の計画を立てているとどうしてもその日の気分で計画が変わってしまうこと。
毎日の計画は年間の計画から逆算して立てないといけないのに、その日その日で計画を立ててしまうとどうしてもズレが生じてしまいます。ついついやりたい勉強から手をつけたり、1つの科目に多くの時間を使ってしまったりして、気づいたら勉強時間が足りなくなっているということになりかねません。

毎日の計画を立てるのは、受験から逆算した年間計画を、なるべく具体的に細かくすることで実行しやすくするためです。そのためには、毎日その都度計画を立てるのではなく、1週間単位や10日単位で「月曜日は学校が16時に終わるから、そこから夕食を挟んで4時間勉強しよう」「今週の土曜日は忙しいけど3時間はできるようにしよう」といったふうに予めまとめて計画を立てておくのがポイントです。もちろん参考書をやる順番や問題数などは進捗に合わせて調整すべきですが、なにをどのくらい勉強するのか?というところは毎日その都度決めるのではなく、週の頭などにまとめて決めておくようにしましょう。