第2章志望校の決め方は「なんでもあり」!?
オープンキャンパスの活用法編
1.オープンキャンパスに行くべき理由と参加の準備
ポイント2:「説明会」や「体験授業」に必ず参加しよう
オープンキャンパスでは、「入試説明会」や「学部・学科説明会」「体験授業」に参加するようにしましょう。「情報は調べればわかるし…」と思いがちですが、実は「オープンキャンパスでしか聞けない情報」というのが存在します。
たとえば「この科目の入試はこういう意図で作っていて、こういう学生に入学してほしい」とか、「去年の入試はこのくらいの点数の人が多かったから、この科目はしっかり勉強しておくといい」といったことを先生が説明してくれることも。大学によっては過去問や入試傾向を配布してくれるところもあります。
さらに、推薦型選抜入試や小論文が出題される入試など、「情報がネットに出回りづらい」入試を受ける人や、ここ数年で入試形式が変わった大学・学部を志望する場合は、ぜひこうした「説明会」に参加してください。ネット上にも情報が少ない上、塾の先生などでも大学個別の推薦入試の情報などは知らないことが多々あります。「推薦では小論文より面接重視」とか「小論文は内容より論理の正確性を見ている」など、大事なことを教えてくれることもありますから、あなどることができません。
これらのプログラムは、「自分が想像している勉強をこの大学でできるのか?」を確かめる上で非常に重要です。入学してから「思っていたのと違う…」とならないよう、気になる学部・学科の説明会には参加しておきましょう。
ポイント3:キャンパスとその周辺も見ておこう
最後に、リアル開催型であればぜひ「キャンパスツアー」に参加してみてください。実際のキャンパスの雰囲気や施設・設備の様子を見ることができます。高校とは規模感も大きく違うので、実際に大学の図書館や講堂を見るだけでも、印象に残るはずです。オンライン開催の場合は、「バーチャルツアー」のような形でキャンパス紹介動画を見ることもできるので、それを参考にしてみてもいいですね。
ただ、やはり「実際に行って感じる」ことはとても重要なので、リアル開催でオープンキャンパスが開かれる場合は、当日はキャンパス周辺のお店を見るとか、最寄り駅から大学までをぶらぶら散歩してみるなどもおすすめです。もし大学に直接行けない場合であっても、いつでもいいので機会を見つけて、大学周辺を散策するなど、大学のある街の様子を見ておくといいでしょう。
大学生活はキャンパス内だけでなく、その周りの街も舞台です。大学はどういう場所にあるのか?周りにどういうお店があるのか?どういうところに学生がいるのか?いろいろなことを想像しながら歩いてみるのは楽しいですし、なにより受験勉強のモチベーションに繋がります。「大学生活を送る自分の姿」を明確にイメージしてモチベーションが上がれば、志望校に向けた勉強にも継続して向き合うことができるようになります。