第1章志望校の決め方は「なんでもあり」!?
志望校選びのポイント

5.「親と志望校の意見が合わない」ときは

私立に行きたいのに国公立しか受けさせてもらえない…そんなときにどう話す?どう説得する?

志望校を決めるときにどうしても考えておかなければいけないのが、保護者との相談。「国公立しか行けない」「実家から通えるところに」と言われている人もいるのではないでしょうか。それでも私立で行きたい大学があるときや、どうしても実家から離れた大学に行きたいとき、どう折り合いをつければいいのでしょうか。

保護者との相談は「交渉」である

「絶対にこの大学に行きたい、でも親は違う大学を勧めていて意見が合わない…」というのはよくあることです。大前提として、やはり受験については金銭面・普段の生活の両面で保護者に支援してもらってこそ可能なことですから、まず感謝を忘れてはいけません。

ただ、だからといって「すべて保護者の言うとおりにすべき!」かというと、そうではありません。大学に行くのはあなた自身なわけですから、どの大学に行くかは、あなた自身が決めるべきです。これは1章でずっと話してきた「自分が納得できる、行きたいと思える理由で大学を選ぶべき」というところに通じますよね。

それでも、保護者と志望校の相談をするときに意見が合わないことはあるでしょう。自分は私立に行きたいのに「国公立しか行かせられない」と言われたり、東京の大学に行きたいのに「一人暮らしは心配だから地元に残ってほしい」と言われてしまったりなど…。

こういうときにやってはいけないのが、ついつい感情に任せて話してしまうこと。感情的になればなるほど、保護者も反対してしまうし、話は進みません。大事なのは、反対されている理由ごとに「交渉」していくことです。「交渉」と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと、ただ感情的に話すのではなく

  • 「反対している理由」を知ること
  • 「反対している理由」を覆す条件をつけること

を考えて話しましょう!ということです。