第1章志望校の決め方は「なんでもあり」!?
志望校選びのポイント
4. 必ず「学部」「受験方式」までチェック!
学部によって入試科目も傾向も大違い!
さらに、同じ大学の中でも学部によって入試形式が異なることも多々あります。特に私立大学では顕著で、2021年度の入試改革以降この傾向はさらに強まっています。
例えば早稲田大学だと、同じ「文系学部」でも以下のような違いがあります。
- 政治経済学部:英語・国語の「総合問題」+共通テストの英語・国語・数学・選択科目
- 社会科学部:英語・国語・社会
- 国際教養学部:英語+英検などの外部試験+共通テストの国語・社会
また、「英語・国語・社会」で受験できる学部の「英語」の個別試験でも、「商学部はすべて長文問題」「法学部は自由英作文がガッツリ出題される」「社会科学部は文法問題が難しい」と、学部によって出題傾向の違いが顕著で、英語の配点比率・国語の配点比率なども異なります。
つまり「早稲田大学」を受験するとひとくくりに言っても、学部によって「英作文の対策が必要」「長文の対策に時間をかけるべき」「難易度の高い文法問題も触れておくべき」と、対策が大きく変わってきます。
ほかにも「この学部では漢文が必要だけど、別の学部ではいらない」「社会の論述問題はこの学部でだけ出題される」といったことはよくある話です。せっかく漢文や英作文の勉強をしていたのに「受ける学部で必要なかった…」なんてことになってしまうと、もったいないです。
受験までの時間は限られていますから、出題傾向と全く異なる勉強はしたくないですよね。
しかし、実際は多くの受験生が「時間をかけて勉強する必要のない科目」に勉強時間を割いて、受験に失敗しています。
志望校の出題傾向に沿った対策をして、受験までの日数で合格の可能性を最大限まで高めるには、志望校は必ず「1つの大学・学部まで」決めるべきです。
学部・受験方式の調べ方と、調べるときに大事なこと
大学・学部まで決めたら、必ず「入試の方式」「入試の科目」を調べましょう。
調べてほしいことは次の4つ!
《チェックポイント》
- 入試の方式(個別試験のみ?共通テストも必要?外部試験は?)
- 必要な科目と配点(共通テストと個別試験の配点も要チェック)
- 過去問の傾向(各科目、どういう問題が出るのか?問題数は?)
- 例年の合格最低点(何点くらい取れば良い?)
詳しい調べ方や活用法は今後少しずつお伝えしていきます!大学のホームページ・過去の募集要項や受験情報サイトなどで少しずつ調べておくようにしましょう!