大学受験本番の予行演習として重要な模試。中でも河合塾が主催する「全統模試」は、その母数の多さ(規模)・問題分析の正確さ・長年の実績などから、受験生にとって自分の立ち位置を知るために重要な模試です。全統模試には記述式とマーク式など複数の種類があり、それぞれが膨大な入試問題の分析に基づいて作成されています。河合塾ではより精度の高い合格判定を出せるよう、必要に応じて複数の模試を組み合わせて判定します。この記事では河合塾主催の模試について、日程、特徴、難易度や申し込み方法などを紹介します。
「河合塾の模試(全統模試)」ってどんな模試?
河合塾の主催する模試は、一般的に「全統模試(全国統一模擬試験)」と呼ばれています。ここでは河合塾の全統模試について、概要を解説します。
全統模試の歴史と規模
全統模試は大手予備校・河合塾の看板ともいえる、1972年に開始された歴史と実績ある大学受験対策模試です。現在は「全統記述模試」「全統共通テスト対策模試」「プライムステージ」、そして有名大学向けの対策模試であるオープン模試が揃えられた模擬試験の総称となっています。
全統模試は他の大手予備校や学習塾、通信教育運営企業などが主催する模試よりも受験者数が圧倒的に多く、全国最大規模であることで知られています(2022年度実績は年間のべ約272.1万人)。そのため、中小規模であったり、地方にあって自前で模試が実施できなかったりする予備校や塾が、生徒の受験指導のために導入するケースもよく見られます。
その母数(受験者数)の多さから、全統模試の偏差値は分布に偏りが少なく、志望大学の合否判定に対する信頼性が高いとされ、多くの受験生の志望大学選びの指標とされています。
難易度は?|中堅〜最難関レベルに対応
全統模試のうち、特に「全統記述模試」と「全統共通テスト模試」は、中堅大学〜最難関大学まで対応できる難易度です。そのため東大や京大を始めとする旧帝大、早慶、医学部医学科などの最難関大学志望者から、MARCH、日東駒専などを志望する受験生まで幅広い層が利用します。
一方、最難関大学志望者に向けては「オープン模試」と呼ばれる冠模試(大学別対策模試)が用意されています。こちらは過去の入試データに基づき、各大学の難易度、入試傾向や形式に合わせた内容になっています。また受験層も各大学を第一志望とする受験生がほとんどのため、実際の入試における「自分の立ち位置」を、ある程度正確に測ることができます。東大・京大・名大のオープン模試は年2回、その他の大学のオープン模試は年1回実施されます。
その他、「プライムステージ」は、最難関大学志望者向けの模試です。2023年度は高3生対象が4月、高1生対象が10月に実施されました。
問題の質は?採点結果と分析は?
3大予備校の一つである河合塾は、以前から「模試の河合」と呼ばれています。膨大なデータと優秀な講師陣による分析力で、多くの大学入試で問題を的中させてきた実績をもっています。
(参考)河合塾:ズバリ!的中
受験生の間では「河合塾は文系大学に強いらしい」と言われることもありますが、合格実績によれば、大きな偏りは無いといえるでしょう。
また実際の入試の合否判定に必要な要素を組み合わせた「ドッキング総合評価」を、全統共通テスト模試と全統記述模試、オープン模試で行っています(高3ではほぼ全て=プライムステージと早慶レベル模試以外、高2では1回の実施となります)。ドッキング総合判定を行うことで、より精度の高い志望校合格可能性判定ができます。
採点結果と分析については、「模試ナビ」などの学習効果を高めるサポートツールが充実しています。模試を受けた後、偏差値と志望校判定を見て終わりではなく、効果的な復習分野・単元や次回の受験までの弱点克服のための学習計画などが提供されます。
【参考】河合塾ってそもそもどんな予備校?
全統模試を主催する河合塾には、以下の特徴があります。
(1)講師のレベルが高く入試分析レベルが高い
(2)授業時間は90分と150分、大学の講義に近い(一部75分の授業もある)
(3)受ける授業をチューターが提案、大手予備校でありながら自分にぴったり合ったカリキュラムにできる
(4)河合塾グループとして、特徴ある予備校・塾などが揃っている
例えば映像授業型の河合塾マナビス、オンライン学習の河合塾ONE、医学進学予備校との提携であるメディカルラボなどがあります。
(参考)河合塾:
河合塾グループ
(5)全統模試以外にも授業ごと・学期ごとの学力診断体制がある
「全統模試は自分には難しすぎる、基礎力を固めるレベルのテストは無いの?」と不安に思う人もいるかもしれません。河合塾では授業ごと、学期ごとの学力診断体制があるため、基礎の定着から学習効果を測る全統模試レベルの対策まで可能です。
なお
高卒生(浪人生)に関しては、受け入れていない校舎もあります。あらかじめ問い合わせすることをおすすめします。
(参考)河合塾:
校舎・教室
河合塾・全統模試の種類|どんな生徒に向いている?
ここでは河合塾が主催する全統模試の主なラインナップと難易度を紹介します。特記事項の記載が無いものは高3生・高卒生向けとし、高2生・高1生向けのものは下部にまとめてあります。
受験方法と受験料については本記事作成時点のものとなります。申し込む際は、各模試の詳細を公式サイトで必ず確認してください。また、以下は一般生(個人申し込みをする人)用の2023年度スケジュールになります。学校からの申し込み、河合塾生・河合塾マナビス生の申し込みはそれぞれ在籍している学校・校舎にお問合せください。
全統記述模試(記述・論述式)
全国屈指の受験者数を誇る、大学受験模試の定番。国公立大学の二次試験、私立大学の入試に要求される記述・論述力を養成できる模試です。国公立大学志望者に対しては、「全統共通テスト模試」とのドッキング総合評価で、本番と同じく「共通テスト+二次試験」の総合評価を行い、より精度の高い志望校判定(合格可能性評価)を行います。
受験をおすすめする人 |
・東京一工、旧帝大、早慶、医学部医学科などの最難関大学〜MARCH、成成明國、日東駒専を志望する人 |
受験方法 |
会場受験または自宅受験 |
受験料 |
高3生・高卒生 7,400円 |
全統共通テスト模試・全統プレ共通テスト(マーク式)
大学入学共通テスト対策模試です。本番と同じくマークシート方式で行われます。全統プレ共通テストは名称どおり本番に近い時期に行われ、直前の弱点チェックに使えます。いずれも全統記述模試とのドッキング総合評価に使われるため、共通テスト受験が必須の国公立大学や私立大学・学部を志望している場合は受験するとよいでしょう。
なお、出題科目・申込型は志望大学により選択が異なるため、あらかじめ自分の志望大学の科目組み合わせや受験必須科目について調べ、それに合った型で受験する必要があります(申込型については公式サイトを参照してください)。
受験をおすすめする人 |
(全統共通テスト模試)大学入学共通テストが必須の大学・学部を志望している人
(全統プレ共通テスト)入試直前の学力の定着度合いや弱点を確認したい人 |
受験方法 |
会場受験または自宅受験 |
受験料 |
公開会場・リスニングあり 8,600円
公開会場・リスニングなし 7,500円
自宅受験(リスニング有無問わず) 6,900円 |
オープン模試・早慶レベル模試(記述・論述式)
大学ごとの入試傾向や形式に合わせて作成されている、いわゆる「冠模試」です。東大・京大・名大のみ2回実施されます。その他は1回のみなので申し込みを忘れないように注意しましょう。
河合塾のオープン模試は、冠模試に定評がある大手予備校・駿台の駿台模試にはない一橋大・東工大*があることが特徴です。両大学を第一志望にする受験生はぜひ申し込むことをおすすめします。
*東京工業大学は2024年度の秋に東京医科歯科大学との統合を想定しており、名称が「東京科学大学(仮称)」となる予定
(参考)東京工業大学:東京医科歯科大学との大学統合(新大学「東京科学大学(仮称)」設置)に伴う取り扱い
受験をおすすめする人 |
東京一工、旧帝大、神戸大、早慶が第一志望の人 |
受験方法 |
会場受験 |
受験料 |
9,300円 |
プライムステージ(記述・論述式)
最難関大学志望者対象のハイレベル模試。洗練された高度な問題を全国のハイレベルなライバルたちと競い合い、現時点での実力を把握できる記述模試です。全統記述模試やオープン模試と同様、ドッキング総合評価対象です(高3生は前年度高2共通テスト模試とのドッキングとなる)。
受験をおすすめする人 |
最難関大学を志望する人 |
受験方法 |
会場受験 |
受験料 |
8,100円
(高3生以上対象。高2、高1については公式サイト参照。なお2023年度、高2生は実施されていない) |
高2生・高1生向け模試
・全統共通テスト高2模試(マーク式)
受験をおすすめする生徒 |
大学入学共通テスト対策を行いたい高2生 |
受験方法 |
会場受験または自宅受験 |
受験料 |
公開会場・リスニングあり8,200円
公開会場・リスニングなし7,100円
自宅受験(リスニング有無問わず)6,500円
|
・全統記述高2模試(記述・論述式)および全統高2模試/全統高1模試(記述・論述式)
受験をおすすめする生徒 |
大学受験突破を目指し実力をつけたい高2生・高1生 |
受験方法 |
会場受験または自宅受験 |
受験料 ※会場・自宅共に同額 |
全統記述高2模試 6,900円
全統高2模試/全統高1模試 6,200円 |
・高1プライムステージ(記述・論述式)
受験をおすすめする生徒 |
最難関大学を志望する高1生 |
受験方法 |
会場受験 |
受験料 ※会場・自宅共に同額 |
7,300円 |
・大学入学共通テストチャレンジ(マーク式)
大学入学共通テストチャレンジは、大学入学共通テストと同一の問題に挑戦する模試です。希望する教科・科目を、指定期間内に受験します。
河合塾主催のものは自宅でのweb受験のみになります。東進は会場受験のため、当日都合がつかない場合は河合塾のものを受験するとよいでしょう。なお受験料は無料です。
・大学入学共通テスト トライアル
大学入学共通テストの出題傾向を分析して河合塾が作成したオリジナル問題を、無料で受験できます。実際の共通テストと異なり1教科からでも受験できること、自宅でweb利用受験できることが特徴です。また意欲があれば、中学生も受験できます。紙のマークシートに解答を記入し、それをスマートフォンなどで撮影したデータを送信して提出します。
河合塾模試(全統模試)と駿台模試・東進模試との違い
大学受験における三大予備校は河合塾・駿台・東進。河合塾と、その他2つの予備校が主催する模試との特徴や違いを解説します。
駿台模試の特徴・河合塾全統模試との違い
河合塾の全統模試が幅広い層の受験者を集めるのに対し、「駿台模試は難関大学以上を狙う受験生向け」「問題の癖が強い」などとされることが従来は多かったようです。現在は駿台が主催・共催する模試には複数の種類があり、基礎固めから最難関大学志望者対象のものまでレベルが幅広くなっています。共催しているものにはベネッセやZ会、atama+との模試があります。
河合塾の全統模試と駿台の各種模試では、出題傾向が異なると言われます。河合塾の模試を継続的に受けていれば受験対策としては十分ですが、より高いレベル(最難関大学・医学部医学科など)を狙う場合は、駿台の主催する冠模試は受験することをおすすめします。
【関連記事】【2023年】高校生向け・駿台模試の日程、特徴、難易度や偏差値を解説!
東進が主催する模試の特徴・河合塾全統模試との違い
大学受験対策の東進(東進ハイスクール・東進衛星予備校)が主催する模試は、冠模試が充実しています。駿台・河合塾の冠模試では一つの大学が多くて2回まで、年間で合計約30回のところ、東進は年間12大学・のべ42回の『大学別模試』(2022年度実績)を開催しています(高1〜高3合計)。また他の予備校には無い、上智・理科大向けの模試もあります。
さらに「全国有名国公私大模試」も開催しており、有名国公立大学・私立大学(医学部医学科を除く)を第一志望とする受験生に適しています。具体的には準旧帝大、その他各都道府県の国立大学、MARCH、関関同立、日東駒専までカバーできます。これらの大学群の受験を検討している場合は活用してみてもよいでしょう。
東進の共通テスト対策模試で特におすすめは、毎年1月の「共通テスト同日体験受験」。河合塾も「大学入学共通テストチャレンジ」を行っていますが、河合塾は自宅受験のみ。東進は会場受験となるため、実際の共通テストに限りなく近い雰囲気が味わえます。こちらも河合塾と同じく、参加は無料です。
【関連記事】高校生におすすめの模試は?種類と特徴、選び方、活用法を解説
河合塾が主催する模試の日程(2023年版)
河合塾が主催する全統模試の、2023年度の日程を学年別に紹介します。受験生は今後受験できる模試の確認に、高1・高2生は受験生になったときのこともイメージして全体スケジュールを把握しておきましょう。
なお模試の日程は毎年変更されるため、自分の利用する模試の詳細な日程については、必ず公式サイトなどで確認してください。
高3生・高卒生対象
対象 |
公開会場 実施日 |
模試タイプ |
模試名 |
ドッキング 評価*1 |
受験会場選択 |
高3生 ・ 高卒生 (浪人生) |
4/23 |
マーク式 |
プライムステージ |
ー |
会場受験 |
4/30 |
マーク式 |
第1回全統共通テスト模試 |
① |
会場or自宅受験 |
5/14 |
記述・論述式 |
第1回全統記述模試 |
❶ |
会場or自宅受験 |
7/30 |
マーク式 |
第2回全統共通テスト模試 |
② |
会場or自宅受験 |
8/27 |
記述・論述式 |
第2回全統記述模試 |
❷ |
会場or自宅受験 |
8/6 |
記述・論述式 |
第1回東大入試オープン |
❷ |
会場受験 |
8/13 |
記述・論述式 |
第1回京大入試オープン |
❷ |
会場受験 |
8/13 |
記述・論述式 |
第1回名大入試オープン |
❷ |
会場受験 |
10/1 |
記述・論述式 |
早慶レベル模試 |
ー |
会場受験 |
10/15 |
記述・論述式 |
第3回全統記述模試 |
❸❹ |
会場or自宅受験 |
10/22 |
マーク式 |
第3回全統共通テスト模試 |
③ |
会場or自宅受験 |
10/29 |
記述・論述式 |
第2回東大入試オープン |
❸ |
会場受験 |
11/3 |
記述・論述式 |
第2回京大入試オープン |
❸ |
会場受験 |
11/3 |
記述・論述式 |
北大入試オープン |
❸ |
会場受験 |
11/3 |
記述・論述式 |
東北大入試オープン |
❸ |
会場受験 |
11/3 |
記述・論述式 |
一橋大入試オープン |
❸ |
会場受験 |
11/3 |
記述・論述式 |
東工大入試オープン*2 |
❸ |
会場受験 |
11/12 |
記述・論述式 |
第2回名大入試オープン |
❸ |
会場受験 |
11/12 |
記述・論述式 |
阪大入試オープン |
❸ |
会場受験 |
11/5 |
記述・論述式 |
神大入試オープン |
❸ |
会場受験 |
11/5 |
記述・論述式 |
九大入試オープン |
❸ |
会場受験 |
11/19 |
記述・論述式 |
全統プレ共通テスト |
④ |
会場or自宅受験 |
*1:白丸数字の共通テスト模試に対し、黒丸数字の記述模試がドッキング判定に対応しています。
*2:東工大入試オープンのドッキング判定は行われませんが、個人成績表に共通テスト模試の成績は表示されます。
高2生対象
対象 |
公開会場
実施日 |
模試タイプ |
模試名 |
ドッキング
評価*1 |
受験会場選択 |
高2生 |
5/21 |
記述・論述式 |
第1回全統高2模試 |
ー |
会場or自宅受験 |
8/20 |
記述・論述式 |
第2回全統高2模試 |
ー |
会場or自宅受験 |
10/29 |
記述・論述式 |
第3回全統高2模試 |
ー |
会場or自宅受験 |
1/21 |
記述・論述式 |
全統記述高2模試 |
❺ |
会場or自宅受験 |
1/28 |
マーク式 |
全統共通テスト高2模試 |
⑤ |
会場or自宅受験 |
*1:白丸数字の共通テスト模試に対し、黒丸数字の記述模試がドッキング判定に対応しています。
高1生対象
対象 |
公開会場
実施日 |
模試タイプ |
模試名 |
ドッキング
評価 |
受験会場選択 |
高1生 |
5/21 |
記述・論述式 |
第1回全統高1模試 |
ー |
会場or自宅受験 |
8/20 |
記述・論述式 |
第2回全統高1模試 |
ー |
会場or自宅受験 |
10/15 |
記述・論述式 |
高1プライムステージ |
ー |
会場受験 |
10/29 |
記述・論述式 |
第3回全統高1模試 |
ー |
会場or自宅受験 |
1/21 |
記述・論述式 |
第4回全統高1模試 |
ー |
会場or自宅受験 |
河合塾が主催する模試に関するQ&A
ここでは河合塾の全統模試について、主によくある質問を取り上げます。
Q1.どうやって申し込めばいいですか?校舎で直接、または電話で申し込めますか?
河合塾主催の全統模試の申し込みは、インターネットでのみ受付可能となっています。電話や予備校校舎窓口では受け付けていません。スマートフォンを持っていない、インターネット接続環境に無いなどの場合は家族(両親など)の端末から申込することも可能です。
おおまかな手順は以下のとおりです(個人での申し込みについて解説しています)。学校でまとめて申し込む場合は先生の指示に従ってください。河合塾生は不明点があれば校舎の担当者にたずねましょう。
河合塾 全統模試の申し込み手順(出典:河合塾 全統模試案内 お申し込み)
【STEP1】模試を探す
自分の学年(対象となる模試)を選びます。
【STEP2】模試を申し込む|所属と受験会場を選ぶ
自分の所属に合わせ、受験会場を選んでログインIDを登録し、申し込みます。(河合塾生はログインIDの新規登録は不要。自宅受験は一部模試のみ可能)
【STEP3】模試ナビに登録する
受験後、成績表や弱点対策などが模試ナビで閲覧できます。模試ナビ登録は必須です。
【STEP4】申し込み内容を確認する
申し込み完了後、「申込内容確認・変更」ボタンから、申し込んだ内容に間違いがないかどうか確認しましょう。また受験料の支払い番号もこのボタンから確認できます。
【STEP5】受験料を支払う
支払期限は申し込み日を含め3日以内(3日目23:30まで)となります。支払い方法はコンビニ振込およびゆうちょ銀行ATMなど複数あります。期限までに入金が行われなかった場合は、申し込みは自動的に無効となります。
【STEP6】受験番号を確認する
全統模試では受験票の郵送や当日の配布はありません。またメールでの事前通知もありません。受験番号は、試験実施日6日前の12:00以降に、「申込内容確認・変更」ボタンから自分で確認します。受験会場へはメモなどで持参します。
模試の申し込みは、受付時間ぎりぎりだとアクセスが集中してサイトにつながらなかったり、希望する模試が満席の場合は選べなくなったりしますので、年間計画表を参考に早めに申し込むようにしましょう。日程や日付などは、必ず直近の案内(河合塾の全統模試公式ページ)を確認してください。
Q2.全統模試を受けるなら、河合塾に入ったほうがよいですか?
河合塾生のほうが利便性の高い面はありますが、所属しなくても受験・活用はできます。
河合塾生の場合、高校グリーンコース(現役生)は「塾生サポート料」に規程回数の模試受験料が含まれています。また大学受験科(高卒生)は、年間9回〜12回分の全統模試受験費用が無料になります(回数はコースにより異なります)。それ以外も、河合塾生であることで特典がいくつかあります。
受験の申し込み自体は、個人申し込みと同様にインターネット上から行います。ただし河合塾生は塾生マイページがあり、そちらからの申し込みになるためIDの新規登録は必要ありません。
個人での申し込みは受験料が都度かかるだけでなく、スケジュール管理や申し込み手続き、金銭の納入などで手間がかかります。模試は継続して受けなければ意味がありませんので、「模試の計画作成や日程調整を自分でやるのは面倒」「毎回の支払いが面倒」と感じるならば、カリキュラムや費用に全統模試が組み込まれている河合塾生になったほうが、メリットが大きいでしょう。
Q3.合格のためには、河合塾の模試は全て受けたほうがよいですか?
不要な科目を受験する必要はありません。志望大学の受験科目が含まれる模試の型を選んで受験してください。
共通テストが必須の大学・学部を志望している場合は、ドッキング判定に必要な模試の組み合わせをあらかじめ知っておき、受けておくことで、より精度の高い結果が期待できます。
(参考)河合塾:よくあるご質問・お問合せ
まとめ
この記事では、河合塾の主催する模試、「全統模試」について解説しました。全統模試は非常に多くの大学受験生が利用する、信頼性の高い模試です。河合塾は「模試の河合」と呼ばれるほど大学入試分析においては豊富なデータ量と高い分析力で長年の実績を持ち、毎年入試問題を的中させています。全統模試を受験した後は「模試ナビ」で自分の弱点を分析してもらえ、受験に向けての学習計画なども提案してもらえます。模試は受けたら終わりではなく、そこから活用することで真価を発揮します。必ず解き直しを行い、実力を伸ばす努力を続けてくださいね。
記事提供
塾探しの窓口は小・中・高校生向けの塾検索サイト。大手学習塾から地域密着型の個人塾まで全国300以上の学習塾を掲載中です。お子様の成績や受験にお悩みの保護者様に向けて、塾選びの基本知識や家庭学習のコツ、高校受験・大学受験の対策ポイントなど、お役立ち情報を毎月発信しています。毎年のように変化する入試制度、合格を勝ち取るには最新情報や受験ノウハウを得るのは必須。情報源の一つとしてぜひお役立てください。