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2026/3/18
座談会を通じて、学生たちのリアルな「結婚・子育て観」が明らかに
東洋学園大学は、学生のリアルな声に耳を傾ける「少子化・未婚化時代を生きる大学生による結婚・子育て観に関する座談会」を2025年12月8日に開催した。
当日は、人間科学部・種村文孝教授のゼミ生14名(男性7名・女性7名)が参加。3つのグループに分かれて、ディスカッションし、結婚や子育てに対するリアルな価値観や未来像を話し合った。座談会で見えてきたのは「多くの若者が結婚・出産願望を持っている」「『お金』『親としての責任』という壁がある」「『推し活』や『趣味』が制限されることへの切実な不安」の3点。参加学生の8割には結構願望があり、子どもも1〜3人持ちたいと望み、「体力のある30歳前に結婚・出産したい」という意見が多く挙がった。その一方、「お金」と「親としての責任」も懸念しており、「経済的にも精神的にも完璧でなければ親になれない」という責任感の強さから子育てのハードルを上げてしまっている現状が垣間見えた。また、親になることによって自分の時間や趣味が制限されることへの抵抗感も語られ、「自分のやりたいこと」と「家庭への責任」の両立に葛藤を抱えていることが浮き彫りとなった。
座談会後、種村教授は、「国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、今の若者は『結婚したら子どもを持つべきだ』と考える割合が男性55.0%・女性36.6%に低下しているが、学生たちの声を聞くと、無責任に結婚・子育てを避けているのではなく、真面目さや責任感ゆえの理由と推測できる」とし、「かつての日本には、子どもを2〜3人産んでもおおらかな気持ちで子育てに向き合える社会の雰囲気があったように思うが、現代においては『1人の子どもをきちんと育てたい』という価値観の高まりや、『子育てにはお金がかかる』というメッセージが強まっているように感じる。この状態ではかえって少子化が進むのではないかと考えており、少子化対策には経済的支援はもちろんのこと、社会全体で子育てに関わっていく環境を整え、子育てについてもっと緩く考えてもいいものとして捉える風潮を社会で育んでいく必要があるのではないか」と総括した。