――今作は高校が舞台ですが、島�ｱさんはどんな高校生でしたか？

男子校に通っていました。異性の目がない状態だったので、バカやってましたね（笑）。今作のような共学の高校生の感じというのは、声優になってからのほうがたくさん体験させてもらった気がします。

――島�ｱさんが声優を志したきっかけは？

アニメやマンガ、ゲームなどが元々好きだったのですが、本気で声優になりたいと思ったのは大学受験の浪人中。声優のオーディションに応募してみたら、最後の２人まで残ったんです。最終的には落ちてしまったのですが、「何の訓練も受けていない僕がこんなに大きなオーディションで最後の２人までに残れるのなら、本気で目指せばプロになれるんじゃないか」と考えて、今の事務所の養成所に入りました。
きっかけは何でもいいので、まずは動いてみることが大事だなと思います。そうすれば何らかの結果が生まれますし、うまくいかなければそのあとでどうするかを考えればいい。最初はただの憧れだったとしても、一生懸命やっていくうちに自分の中で重みが出てくるものですからね。

© 2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 © 咲坂伊緒／集英社

――もし声優になっていなかったら、就いてみたかった職業はありますか？

マンガの編集者です。マンガ家の先生と一緒に作品を作り上げていくのって、大変だけど面白そうですよね。声優という仕事が好きなのも、みんなで集まってひとつの作品をつくる共同作業感があるから。編集者さんもマンガ家の先生と二人三脚で互いに高め合う仕事ですし、そうして作品ができあがったらすごくうれしいと思います。

――最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします！

『ふりふら』は老若男女誰が見ても楽しめる作品だと感じました。登場人物一人ひとりがとても人間味あふれているので、「これ、わかるな」「こういう人いるよね」と共感できるんです。見ていただければきっと何かが心に残りますし、そこで残ったものはみなさんがこれから先、よりよく生きるための材料になると思います。

――ありがとうございました！
進路を「自分で決める」のは勇気がいるけれど、自分の気持ちに正直な選択なら、困難も乗り切れるもの。
キャリタス進学で、「本気になれること」にとことん向き合える場所を探してみよう！

取材日：2020年8月24日