今から先取りしておきたい!
“就活”の基礎知識
いよいよ始まる大学生活に向けて、皆さんは今、さまざまな期待や興味を持っているでしょう。
なかでも“就活(就職活動)”については、今から知っておきたいと思う方もいるのではないでしょうか?
今回は、「就活のスケジュール」「インターンシップ」「キャリアセンター」「役立つ情報サイト」の4テーマで、大学入学前でも役立つ「就活の基礎知識」をお伝えします。
(1)「就活」スタートは3年生から? 4年生から?
原則として「3年生の3月」(4年生の直前)から、選考に直結する「就職活動」が可能
大学入試が行われる時期がある程度決まっているように、就職活動が盛んに行われる時期があります。
企業と学生が接点を持ち、実際の選考につながるステップに進む「就職活動」ができる時期(=就職・採用活動時期) は、厚生労働省によって毎年決定されています。
2026年度卒業・修了予定者の場合は、原則として次のとおりと周知されました。
- 広報活動開始:卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降(=2025年3月1日以降)
- 採用選考活動開始 :卒業・修了年度の3月1日以降(=2025年6月1日以降)
- 正式な内定日 :卒業・修了年度の10月1日以降(=2025年10月1日以降)
引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000184189_00002.html
これを視覚化すると、下記のようなスケジュールになり、「2025年3月1日に採用に関する情報を解禁」」「6月1日から選考開始」が原則となります。
しかし、実情は少々異なるようです。
本サイト「キャリタス進学」を運営する株式会社キャリタスが、企業を対象として2024年10 月に行った独自調査では、2025年3月卒業予定者に対して実際に行った面接開始時期と、今後2026年3月卒業予定者に対して行う予定の面接開始時期は、いずれも「3〜4月」と回答した企業が最多で、厚生労働省が定める“原則”のスケジュールよりも前倒しであることが示されています。これは、優秀な学生を早い段階で確保しておきたいという企業側の狙いもあると考えられます。
引用:https://www.career-tasu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/10/2025_kigyouchousa_kakuho.pdf
先輩たちは「3年生の4月」(3年生になりたて)から「就活準備」を開始!
大学入試を受けるためには「受験勉強」が必要なように、就活を行うためにも「就活準備」が必要です。
株式会社キャリタスが現在の大学3年生(2026年卒業予定者)を対象に行った独自調査(2024年11月実施)では、就活の準備を開始した時期を「3年生の4月」(3年生になりたて)と回答した学生が30.8%と最も多い結果となりました。
つまり、就活が始まる約1年前から準備している学生が多いことがわかります。
また「2年生」と回答した学生も12.1%となり、前年よりも早期化している傾向がみられました。
引用:https://www.career-tasu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/12/26gc202411.pdf
採用に直結する活動が行われる 「就職活動」は原則として時期が決まっているものの、原則とは異なるスケジュールで進行されている実情もあり、情報が平等に公開されている大学入試とは異なるのが「就職活動」のスケジュールです。
しかし、自発的な「就活準備」は、自分の意思で、いつからでも開始できます。
2026年卒業予定者対象の調査で就活準備の早期化がみられることからも、早めに意識を高めている学生が増えていることがわかります。
つまり、大学入学時から「就活準備」を意識し始めても、早すぎるということはないのです。
むしろ、準備期間が長ければ、原則とは異なったスケジュールであったとしても、余裕を持って就活を行えるでしょう。
(2)よく聞く「インターンシップ」とは?
就業体験の「あり」「なし」で名称が異なる!
学生が企業と接点を持てる就活の一つに、学生のキャリア形成支援プログラムである「インターンシップ」があります。
社会に出る前の学生が企業において継続した就業体験ができる制度としてスタートしましたが、その後、就業体験を伴わないものや、1日のみの開催なども混在したことから、2022年、「インターンシップ」の定義を含め、キャリア形成支援プログラムの分類の見直しが行われました。
見直しの結果、2025年1月現在、キャリア形成支援プログラムは下記の4タイプに分類されています。
タイプ1 |
オープン・カンパニー |
対象 |
学生・修士・博士課程(年次不問) |
代表的ケース |
企業・就職情報会社や大学キャリアセンターが主催するイベント・説明会 |
学生にとっての目的 |
企業・業界・仕事を具体的に知る |
実施時期 |
時間帯やオンラインの活用など、学業との両立に配慮し学士・修士・博士課程の全期間(年次不問) |
実施期間 |
何日でも可 |
就業体験の有無 |
なし |
タイプ2 |
キャリア教育 |
対象 |
企業主催:学士・修士課程(年次不問)
大学主催:学士・修士・博士課程(年次不問) |
代表的ケース |
主に、企業がCSRとして実施するプログラムや、大学が主催する授業・産学協働プログラム |
学生にとっての目的 |
自らのキャリア(職業観・就業観)を考える |
実施時期 |
学士・修士・博士課程の全期間(年次不問)
企業が行う場合は時間帯やオンラインの活用などが学業との両立に配慮 |
実施期間 |
何日でも可 |
就業体験の有無 |
任意 |
タイプ3 |
汎用的能力・専門活用型インターンシップ |
対象 |
学部3年・4年・修士1年・2年 |
代表的ケース |
主に、企業単独、大学が企業あるいは地域コンソーシアムと連携して実施する適性・汎用的能力ないしは専門性を重視したプログラム |
学生にとっての目的 |
その仕事に就く能力が自らに備わっているか見極める |
実施時期 |
学部3年・4年ないしは修士1年・2年の長期休暇期間
(夏休み・冬休み・入試休み・春休み)
※大学正課および博士課程の場合は長期休暇期間に限定されない |
実施期間 |
汎用能力活用型:短期(5日間以上)
専門活用型:長期(2週間以上) |
就業体験の有無 |
必須(学生の参加期間の半分を超える日数を職場で就業体験) |
タイプ4 |
高度専門型インターンシップ(試行)※今後内容が変更になる可能性あり |
対象 |
大学院生向け |
代表的ケース |
■ジョブ型研究インターンシップ
■高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップ(仮称) |
学生にとっての目的 |
自らの専門性を実践で活かし向上させる(実践研究力の向上等) |
実施時期 |
博士:全期間
修士:検討中 |
実施期間 |
ジョブ型研究:長期(2カ月以上) |
就業体験の有無 |
必須 |
※基本的に、卒業・修了後少なくとも3年以内の既卒者も含む。
「インターンシップ」は、「就業体験」や「5日間以上」「長期休暇期間に実施」などの一定の基準を満たすことが定義されました。
そして就業体験を伴わないものや5日間未満のプログラムなどは「オープン・カンパニー」「キャリア教育」という名称となり、「インターンシップ」とは異なるキャリア形成支援プログラムとして分類されています。
条件を満たすものだけが「インターンシップ」となりますが、企業や情報サイトによっては 、「オープン・カンパニー」「キャリア教育」もすべてまとめて「インターンシップ等」として表記されることがあります。
4タイプのキャリア形成支援プログラムは、内容や目的のほか、参加対象にも違いがあります。
「オープン・カンパニー」「キャリア教育」は参加対象が不問で、1、2年生の低学年でも参加が可能です。
「オープン・カンパニー」は企業・就職情報会社や大学キャリアセンターが主催するイベント・説明会で、企業・業界・仕事を具体的に知ることができる場です。どんな業界や企業に興味があるのかまだ決まっていない場合に参加するとよいでしょう。
「キャリア教育」は、企業がCSRとして実施するプログラムや、大学が主催する授業・産学協働プログラムで、学生自身がキャリア(職業観・就業観)を考える場です。実際に社員の話を聞いたり、雰囲気を見たりすることができ、興味のある業界・企業への理解をより深めたい場合に適しています。
「インターンシップ」には2タイプあり、参加対象はいずれも大学3年以降です。
就業体験を通して、自分がその企業で働くイメージを描いたり、その仕事に就く能力が自分に備わっているかどうかを見極めることが主な目的です。
自分がどんな業界・企業に興味があるのかわからなくても、「オープン・カンパニー」でさまざまな情報に触れるうちに、気になる業界・企業が次第につかめてくるでしょう。
入学後に就活を意識し始めたら、まずは「オープン・カンパニー」に参加してみてはいかがでしょうか。
(3)「キャリアセンター」を活用しよう!
情報収集&相談ができるありがたい拠点!
卒業後の進路を決める際、高校の「進路指導室」を利用した人もいるでしょう。
大学にも、就職支援や進路支援業務を専門に行う「キャリアセンター」があります(大学によっては「キャリア支援センター」「就職課」などの名称もあります)。
就活にも就活準備にも役立つ拠点で、就活や就活準備を進行中の3〜4年生はもちろん、その前段階である1〜2年生も利用できます。
キャリアセンターの一般的な業務は次のとおりです。
- 大学に届いた求人情報の公開
- インターンシップ等の情報提供
- 就職ガイダンスや業界セミナー、模擬面接などの就活準備支援施策
- 個別の就職相談(キャリアカウンセリング)
- その他、外部機関のイベントやウェブサイトなどの情報提供
先の項目で挙げた「オープン・カンパニー」の情報も、キャリアセンターで公開されています。
キャリアセンターの利用頻度が高いのは、就活や就活準備を進行中の3〜4年生です。
就活が順調に進むよう、必要な時期に効果的なセミナーや講座が実施されており、流れに乗って就活準備を進めることができます。
「自己分析セミナー」「インターンシップ等のガイダンス」「業界研究セミナー」「SPI対策講座」「エントリーシート対策講座」「面接・グループディスカッション講座」「マナー講座」などがその例です。
また、採用面接の際に自分をアピールするために必要な自己分析、エントリーシートや履歴書の作成に煮詰まった際は、対面で指導・アドバイスをもらうこともできます。
活動前の1〜2年生は、実際にキャリアセンターを訪れてみることで、どのようなことが行われているのか、どのような利用方法ができるのかを知ることができるでしょう。
また情報収集の場として活用できます。
入学後は就活準備の第一歩として、まずキャリアセンターの場所を調べてみることをおすすめします。
(4)情報サイト「キャリタス就活」が強い味方!
1〜2年生向けのページをのぞいてみよう!
就活準備は大学1〜2年生からスタートしても早すぎることはないということがわかると、今からさまざまな情報を得たいと思う方もいるでしょう。
そんな皆さんの強い味方となるサイトが、大学生の就活に必要な情報が網羅された「キャリタス就活」です。特に大学1〜2年生のうちから活用しておくと、就活本番でも力強い味方となること間違いなしの「キャリタス就活」のLINE公式アカウントは今から友だち追加しておくことをおすすめします。
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