舞台美術家になるには
どんなことをするの?
オペラや演劇、舞踊、コンサートなど舞台芸術にとって欠かせない舞台装置や舞台衣装をデザインするのが舞台美術家で、舞台装置専門の人を舞台装置家、衣装専門の人を舞台衣装家と分けて呼ぶこともあります。
ここで活躍
フリーで活動する人が多いですが、舞台装置、衣装の製作会社のデザイン部門に勤務している人や自分で会社をつくり、アシスタントを抱える人もいるようです。舞台装置家は、場面に応じた舞台装置のデザインを作成し、舞台衣装家は、出演者一人ひとりの衣装デザインを提案します。どちらも作品の演出効果をつくりだす共同作業の一部ですから、脚本を読み、舞台演出家やスタッフと綿密に打ち合わせて、デザインを進めます。
なるにはこれが必要!
学歴や資格が必要ないとはいえ、実際には美術・演劇系の大学・専門学校の出身者が多いようです。学校で基本的な知識・技術を身につけ、舞台美術家に弟子入りしてアシスタントをしながら独立を目指す方法や、舞台装置や舞台衣装の製作会社に就職し、デザイン部門や現場で働きながら、技術や知識を身につける方法、劇団の演出部や美術部に入り、舞台美術家を目指す方法などがあります。美術的センスや色彩感覚、造形能力が必要です。
これを知っておくと役立つ豆知識
20歳代から80歳代まで幅広い年齢層が活躍していますが、経験が必要なため、60歳ごろが舞台美術家にとって働き盛りの年齢のようです。デザインを描くだけでなく、打ち合わせ、劇場での仕込み、舞台稽古への立ち会いなどもあり、膨大な時間を費やします。報酬は、公演の規模や制作予算によって異なります。
問い合わせ
日本舞台美術家協会
TEL 03-6300-9104
FAX 03-6300-9104
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