不動産鑑定士になるには
どんなことをするの?
取り引き市場のない不動産の公正な価格を決めるために、職業として土地・建物の鑑定評価を行うのが不動産鑑定士。鑑定の依頼があると、調査・分析の結果を「不動産鑑定評価書」にまとめます。
ここで活躍
不動産鑑定事務所、不動産会社、信託銀行などの金融機関、建設・土木会社などに勤務。なかでも不動産鑑定事務所に勤める人が大半を占めます。独立開業するケースも多く、その場合は努力次第で多くの収入を得ることができます。また土地や住宅が多く、不動産取り引きが活発な大都市圏で活躍する人が約7割を占めます。
なるにはこれが必要!
難関で知られる不動産鑑定士試験に合格する必要があります。途中で2年以上の実務経験と1年以上の実務補習を修了する必要があり、合格までに6〜7年はかかるといわれています。厳しい受験勉強に耐えられる精神力と忍耐力は、そのまま不動産鑑定士としての仕事を続けるうえでも必要な資質といえるでしょう。また豊富な知識・経験が必要であるため、40〜50歳代が半分を占めるのも特徴です。
これを知っておくと役立つ豆知識
顧客は民間法人や国、または地方公共団体などです。
関連する資格
不動産鑑定士
国土交通省が行う国家資格。不動産に関する行政法規と鑑定評価に関する理論の短答式試験合格後、論文式試験に進みます。論文式では不動産に関するもののほか、民法や会計学など5科目があります。合格後、国土交通大臣の登録を受けた実務修習期間で実務修習を受けます。
不動産コンサルティング技能試験
不動産についての相談に乗ったり、アドバイスをしたりする職業の公的資格。受験するには宅地建物取引主任者資格、または不動産鑑定士の登録をした後、5年以上の実務経験が必要。
問い合わせ
社団法人 日本不動産鑑定協会
TEL 03-3434-2301(代)
FAX03-3436-6450
(不動産鑑定士試験について)
国土交通省 土地・水資源局地価調査課
TEL 03-5253-8111(代)
この職業になるには
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