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美術品修復家になるには

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どんなことをするの?

古いものでは2000年ほど前、最近のもので数十年ほど前に制作された貴重な美術品などの文化財を後世に残すために補修をするのが美術品修復家です。

ここで活躍

工房に所属し、依頼に応じて活動します。絵画、書跡、染織物は、完成したときからすでに劣化が始まっています。とくに日本では四季の変化があるため、絵の具の接着力が低下したり、カビやシミが出たり、虫がくったり、欠損したりするので補強し、汚れを落とすなどの作業が定期的に必要となります。仏像彫刻、油絵、各種工芸品も基本的に同様です。修理は慎重・適切に行わないと逆に作品を傷め、寿命を縮めることになります。          

なるにはこれが必要!

大学、大学院の卒業修了者がほとんどです。美術品補修の技術を教えているのは、東京芸術大学大学院などに限られます。卒業後も工房に入り師匠について、少しずつ技術を磨きながら長い年月、修業しなくてはなりません。助手として務まるのに10年はかかります。美術系以外でも大学で修理に関連する史学や理工学を修め工房に応募し、採用される場合もあります。修理が目的なので、個性を出して新しい創造をしたい人には不向きです。

これを知っておくと役立つ豆知識

書画などで重要なものになると、文化庁や地方自治体、博物館などから確かな技術と信用をもつ修復家が依頼を受けて修理します。その修復家の多くは会社組織の工房を経営しています。国宝や重要文化財クラスの修理は国宝修理装潢師連盟に加盟している工房がします。140人ほどの修復家がそのような工房に所属しています。

問い合わせ

一般社団国宝修理装潢師連盟
TEL 075-221-2609
FAX 075-211-2631

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