陶磁器工になるには
どんなことをするの?
陶磁器工は、ご飯茶碗やお皿などの「やきもの」をつくります。陶磁器製品には食器以外にもタイルや洗面台、トイレの便器などの日用品、人形や置き物などの工芸品・美術品などがあります。
ここで活躍
工場や工房で働きます。仕事の工程は、陶土に長石や石英といった鉱物を混ぜて原料の坏土を作ることから始まります。それを「ろくろ」か「鋳込み」により成形し、乾燥させた後、釉薬(ゆうやく)をかけ、高温で焼き上げて製品にします。焼き上げた後の半製品に美しい絵や模様を入れる作業もあり、各工程で高い技能が問われる仕事といえます。手作業で行う伝統工芸的生産から、機械やコンピュータを使う工場生産まであります。
なるにはこれが必要!
工業系高校などで陶磁器の技術や知識を学んでおくと役立ちます。手作業による工芸品の製作で一人前になるには10年以上の修業が必要となります。成形や絵付けでは芸術的センスが必要です。工場での大量生産品では、機械やコンピュータの技術が求められます。陶磁器工は、素地づくりや絵付けなどの製造工程の一部を専門に行うひとり親方が多く、修業してひとり親方として自営する道や、さらに腕を磨き陶芸家となる道もあります。
これを知っておくと役立つ豆知識
陶磁器工は40歳以上の中高年齢の人が半数を占めており、男女比はほぼ半々です。陶磁器製造は原料の産出地を中心に発達してきましたが、現在は全国に散在しています。主な産地は瀬戸、多治見、信楽、有田、備前などです。最近はキャラクター製品やギフト製品など、多様な種類の製品が求められています。
関連する資格
陶磁器製造技能士
陶磁器の製造に必要な技能を審査する厚生労働省の行う技能検定です。1級と2級があり、実技試験と学科試験があります。
問い合わせ
日本陶磁器産業振興協会
TEL 052-935-7232
FAX 052-936-8424
この職業になるには
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