電気工事士になるには
どんなことをするの?
電気の配線や電気機械設備の取り付け作業など、電気に関するさまざまな工事を法で定められた工事基準に従って安全に行うのが電気工事士の仕事。現場責任者を中心に、2〜4人のグループで作業を進めていきます。
ここで活躍
電気工事会社に就職し、大規模な工場やビルから個人の住宅まで、電気を使用するあらゆる場所で活躍します。建設現場などを中心に、変電設備の取り付けや送電線の敷設作業、配線、コンセントなどの取り付けや防犯設備工事などを行います。工事終了後には安全確認やテストを実施。電気主任技術者などの資格を取得すれば、ビル管理技術者や工事管理者などとして活躍することもできます。
なるにはこれが必要!
電気工事士の国家資格が必要で、低圧の電気工事を扱う第2種を取得して経験を積んでから、高圧の電気工事を扱う第1種を取得するのが一般的です。工業高校の電気科や電気工学系の専門学校・高専・大学などを卒業し就職すると、大手企業などでは15〜20年ほどで現場責任者である職長になります。作業は脚立などを使って狭い場所で行う場合が多いため、平衡感覚が優れていることや手先が器用なことが求められます。
これを知っておくと役立つ豆知識
学校卒業と同時に就職する人が多いので、建設関係のほかの技能職と比べて若い人が多いのが特徴です。会社の規模は10人以下のところがほとんど。また、近年は建築物の高層化や省エネルギー化、防災面の強化、管理の自動化などに伴って電気設備が複雑化しているため、より高度な技能が求められるようになってきています。
関連する資格
電気工事士
電気工事を行うために必要な国家資格。工場などの高圧の電気工事を行える第1種と、一般住宅などの低圧の電気工事を扱う第2種があります。
電気主任技術者
事業用電気工作物の工事、維持および運用を監督するために必要な資格。第1種から第3種があり、第2・3種は監督範囲が限られています。
問い合わせ
財団法人 電気技術者試験センター
TEL 03-3552-7691
FAX 03-3552-7847
経済産業省 原子力安全・保安院 電力安全課
TEL 03-3501-1511(代)
一般社団法人 日本電設工業協会
TEL 03-5413-2161
FAX 03-5413-2166
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