地震学研究者になるには
どんなことをするの?
地震学研究者は、地震の発生源や震源地から伝わる地震波を調べたり、地下構造や大規模な地殻変動について調べます。地震予知の研究は、地震学全体からするとごく一部です。
ここで活躍
地震学は地球物理学や建築土木学などの一分野となっており、大学や国公立・民間企業の研究機関で研究できます。地震学の研究には、地震の本質を明らかにする研究分野と大地震による災害を低くするための研究があります。実際の研究は、地震計など各種の計測機器を用いた観測を基本とし、そのデータを解析し解釈をしていきます。また物理や数学を用いた理論的な研究や室内実験、コンピュータによるシミュレーションなどもあります。
なるにはこれが必要!
大学院修士課程・博士課程で、地球物理学・地学などの理学系、建築学・土木学などの工学系を専攻して基礎知識を身につけて学位を取得します。大学院を修了してすぐに就職ができるとは限らず、その後もポスドクと呼ばれる非常勤や短期任期の研究者として実績を重ねる必要があります。論文の発表や研究者間の交流のために英語力が欠かせませんし、地震現象に対しての強い関心や探求心が最も必要です。
これを知っておくと役立つ豆知識
約半数が国公立の大学か研究施設に所属している公務員です。民間では、災害低減に関連した工学系の応用研究が中心で、建築・土木会社や電気・ガス会社、資源開発に関連して物理探査の会社などに研究者が所属しています。女性研究者はわずかずつ増えています。大地震や群発地震が発生すると突然忙しくなることがあります。
問い合わせ
公益社団法人 日本地震学会
TEL 03-5803-9570
FAX 03-5803-9577
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