将来就きたい仕事を見つけよう仕事図鑑船舶機関士になるには?

船舶機関士になるには

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どんなことをするの?

船の機関部で、各種機器の管理を行う技術者が船舶機関士です。最高責任者である機関長の指示に基づき、数人の機関士とともに主機関(エンジン)、発電機、ボイラーなどを管理し、正常運転の維持に努めます。

ここで活躍

外航海運会社や内航海運会社などで活躍します。主な仕事は、出入港時のエンジンの操縦や航海中の運転状況の確認など。各種の計測装置を読み取り、機関室の機器の状態を定期的にチェックしてつねに現況を把握します。荒天や非常時には船長や機関長の指示に従って行動。自らの判断による措置は必ず機関長に報告します。また、停泊中に次の航海に備えて各機関の整備を行い、燃料や消耗品などを補給するのも仕事のひとつです。          

なるにはこれが必要!

海技従事者国家試験に合格して海技士(機関)の免許を取得しなければなりません。受験には乗船経験が必要なため、商船大学、商船高等専門学校、海員学校、水産高校などで学び、在学中または卒業後に9カ月~1年間の乗船実習を行うのが一般的です。船上では、秩序や規律を守ることはもちろん、厳しい自然環境と不規則な労働に耐えうる体力や忍耐力が求められます。また、機関部員を指導するためのリーダーシップも必要でしょう。

これを知っておくと役立つ豆知識

航海中は交代で当直に入り、異常時には当直機関士が対処し原因を調べて機関長に報告します。乗船する機関士の等級や人数は船の主機関の大きさなどに応じて決まっており、大きくなるほど等級も上がります。航海中は休めませんが、終わるとまとめて休暇がとれます。外国航路の場合は9カ月乗船して3カ月陸上で休暇をとるのが一般的です。

関連する資格

海技士(機関)免許

船舶機関士になるために必要な免許で、海技従事者国家試験(機関)に合格すると取得できます。1級から6級まであり、受験する級に応じた乗船履歴(経験)が必要です。筆記試験、口述試験、身体検査があります。

問い合わせ

各地方運輸局船員部船舶職員課へ問い合わせてください。
関東運輸局海技資格課
TEL 045-211-7232
ほか
国土交通省海事局船員部船舶職員課
TEL 03-5253-8111(代)

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