将来就きたい仕事を見つけよう仕事図鑑国際公務員になるには?

国際公務員になるには

どんなことをするの?

近年、国際社会の平和と安全の維持、開発、貿易、環境、人権など、国際的な協議と協力を通じて問題の解決が図られる分野が拡大。国連をはじめとする国際機関が中心となって取り組んでおり、その仕事にあたっているのが国際公務員です。

ここで活躍

国際公務員は「専門職職員」「技術協力専門家」「一般職職員」の大きく3つに分けられます。なかでも「専門職職員」が働く場所は、国連の事務局とその下部機関や、労働社会問題の解決を目指すILO(国際労働機関)、保健・衛生・医療の改善を目指すWHO(世界保健機関)などの専門機関。各機関が担当する政治、開発、経済、環境、教育などの企画と実施に直接関わる仕事と、それをサポートする財務、人事、総務、広報などの仕事に分類されます。

なるにはこれが必要!

各国際機関の本部がある現地での採用が原則。欠員が出ると国際的に空席が公募されます。そのほか、アソシエート・エキスパート(AE)として経験を積んで採用されるケース、国連職員採用競争試験に合格して採用されるケースもあります。専門分野の学位(修士以上)と、勤務経験があることが望ましく、国連公用語である英語またはフランス語を話し、報告書などを作成できる能力が要求されます。それ以外の国連公用語ができると有利です。

これを知っておくと役立つ豆知識

どの国際機関も、各国別の職員数に偏りがないよう配慮されており、たとえば国連事務局では、加盟国の分担金などによって望ましい国別職員数の範囲が決められています。なお現在国際機関で働く日本人職員数はきわめて少ない状況。今後は、語学力・専門知識を兼ね備えた有能な日本人職員が増えることが期待されています。

関連する資格

アソシエート・エキスパート(AE)等派遣候補者選考試験

AEとは、国際公務員志望の若手邦人のために設けられた、一定期間、各国際機関で職員として勤務し、国際的業務の体験を積む制度。任期終了後に国際機関に正規採用されるためには、通常の手続きに従って空席公募に応募する必要があります。

国連職員採用競争試験

主に若手職員を専門職ポストに採用することを目的に年1回行われています。受験資格は32歳以下、大学以上の学歴を有すること、英語またはフランス語で職務することが可能であることです。

問い合わせ

外務省 国際機関人事センター
TEL 03-5501-8238
FAX 03-5501-8437

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