航海士になるには
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どんなことをするの?
日本では、貨物の輸出入のほとんどを船が行っています。航海士は、船の総責任者である船長をサポートし、甲板部員の指揮をとりながら、航海計画に基づいて航海や荷役に関する業務を行います。
ここで活躍
外航海運会社や内航海運会社で活躍できます。航海士の仕事には航海計画の原案作成や出港準備などもありますが、もっとも重要なのが航海中の船の位置確認。肉眼やレーダーなどを駆使して、現在位置を海図上で確認します。航海中は機器の作動状況や海象の変化につねに気を配り、進路を保って安全で効率のよい運航に努めます。また、停泊中は荷役作業を監督し、次の航海に必要な資材の補給や航海機器の整備なども行います。
なるにはこれが必要!
海技従事者国家試験に合格し、海技士(航海)免許を取得しなければなりません。受験には乗船経験が必要なため、商船大学、商船高等専門学校、海員学校、水産高校などで学び、在学中または卒業後に9カ月〜1年間の乗船実習を行うのが一般的です。船上では、秩序や規律を守ることはもちろん、厳しい自然環境や不規則な労働に耐えうる体力や忍耐力も求められます。また、甲板部員を指揮するためのリーダーシップも必要でしょう。
これを知っておくと役立つ豆知識
航海の際には、船の大きさや航行区域によって乗船する航海士の資格や人数が決まっており、たとえば外国航路の船には一等、二等、三等航海士の3人が乗船しています。また、航海中は休日がありませんが、航海が終わるとまとまった休みをとることができます。外国航路の場合だと、9カ月乗船して3カ月陸上で休暇をとるのが一般的です。
関連する資格
海技士(航海)免許
航海士になるために必要な免許で、海技従事者国家試験(航海)に合格すると取得できます。1級から6級まであり、受験する級に応じた乗船履歴(経験)が必要です。筆記試験、口述試験、身体検査があります。
問い合わせ
各地方運輸局船員部船舶職員課へ問い合わせてください。
関東運輸局海技資格課
TEL 045-211-7232
ほか
国土交通省海事局船員部船舶職員課
TEL 03-5253-8111(代)
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