将来就きたい仕事を見つけよう仕事図鑑鑑識技術者になるには?

鑑識技術者になるには

どんなことをするの?

犯罪が複雑・巧妙化していくなか、科学捜査の力は重要性をましています。事件・事故の捜査現場で、現場に残された指紋や足跡などの証拠物件の採取、現場撮影などを行うのが鑑識技術者の仕事です。

ここで活躍

警視庁の場合、専門分野によって(1)科学(2)物理(3)法医(4)文書鑑定の4職種に分かれて刑事部の鑑識課や科学捜査研究所などに配属されます。「科学」は火薬、爆薬、違法薬物などの鑑定、「物理」は事故や火災などの原因究明、「法医」は毛髪や体液などの鑑定、「文書鑑定」は脅迫文書などの筆跡鑑定などが主な仕事です。地下鉄サリン事件では、事件発生後サリンを早期に割り出し、適切な治療を可能にしました。

なるにはこれが必要!

大学で関連の専門学科を卒業し、職員採用試験に合格する必要があります。警視庁の場合、専門職種1類の「鑑識技術」用の採用試験を受験します。採用人数は少なく、狭き門といえるでしょう。採用されると、警察学校で約4週間の研修があるほか、専門知識や技術を磨くため、国や民間研究機関への派遣研修制度もあります。

これを知っておくと役立つ豆知識

労働条件は、一般の公務員と同じ日勤の週休2日制ですが、事件によっては土日や夜間に働くこともあります。鑑識技術者の「階級」は、上から参事、副参事、主事という「職層」に分かれています。

問い合わせ

採用試験については、近くの警察署、各都道府県警察本部警務課(警視庁については採用センター)に問い合わせてください。

この職業になるには