テクニカルイラストレーターになるには
どんなことをするの?
家電製品や自動車、パソコンなどの工業製品の取扱説明書(マニュアル)には、精密で立体的なイラストを用いて説明をしていることが多いですが、これらのイラストを描くのがテクニカルイラストレーターです。
ここで活躍
メーカーに所属するほか、中小のマニュアル制作会社や独立してフリーで活躍している人もいます。まずコンピュータで正確に製図するCADと呼ばれるソフトウエアを用いて数値入力します。イラストの仕上げにはデータをグラフィック化するCGソフトウエアにデータを変換します。立体図を全方向から見せるために、アニメーションソフトウエアを使う場合も。従来、マニュアルは印刷媒体でしたが、近年は電子媒体が増加しています。
なるにはこれが必要!
大学の理工系学部、工業系の高校、専門学校のテクニカルイラストレーション科などを卒業し、基礎知識を身につけていたほうが有利ですが、美術系や文科系の大学・高校卒業者でも工業製品への関心があれば可能です。日本テクニカル・イラストレーション協会の実践教室などで技術を習得することもできます。絵画センスと製図の基礎知識が求められます。製品の構造や機能を理解できる力、コンピュータ知識、柔軟な思考力も不可欠です。
これを知っておくと役立つ豆知識
テクニカルイラストレーションは芸術作品ではなく、工業製品の一部にあたるためイラストレーターの名前が明記されないことが多いようです。仕事の99%はコンピュータを使って行います。
関連する資格
テクニカル・イラストレーション技能士
テクニカルイラストレーションの作成に必要な技能を審査する厚生労働省の技能認定。立体図作成作業、立体図仕上げ作業、テクニカルイラストレーション作業のうち一つを選択して受検します。
問い合わせ
日本ビジュアルコミュニケーション協会
TEL 042-302-1407
FAX 042-302-1407
中央職業能力開発協会
TEL 03-6758-2855
この職業になるには
この職業に関連する学びの解説を見る