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【医療・保健衛生系】
看護・保健衛生学

患者の健康維持・回復を助けるための理論と技術を習得する。社会学、心理学、福祉学の視点から病気予防や健康増進について学ぶ。
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どんな学科がある?

看護学科、衛生技術学科、臨床検査技術学科、理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚障害学科、保健学科、衛生学科、視能矯正学科、リハビリテーション学科など

どんな学問?

■看護学
医療現場で診療・治療以外の役割を担い、患者の健康維持・回復を促す看護理論や技術を研究する。人間科学を基礎とした哲学や心理学なども学び、病気やけがで苦しむ人々が求めるニーズを的確に理解する人間力の向上を目指す。

■理学療法学
リハビリテーション医学の重要な分野。日々の生活にあたり体の不自由さを感じる人々に対して、基本的な運動能力の回復を図る。手法としては、補助機具の利用、日常動作の練習、運動の指導などがある。高齢化社会に伴い、さらに期待が高まる分野だ。

■作業療法学
保健医療やリハビリテーションの1分野。作業活動が有する治療効果を臨床的経験と科学的研究によって体系化した医療技術である。身体障害者や精神障害者、内部障害者、末期がん患者などを対象に、生活の自立や社会参加を援助する。

■保健学
医学関連領域に社会学・心理学・福祉学の視点を加味しながら、病気予防や健康増進を研究する。衛生・保健学、保健・栄養学、人文社会科学と3つの分野を中心に科学的に研究する。いずれも現代社会と密接にかかわるテーマを学ぶ。

どんなことが勉強できる?

■看護学科
カリキュラムは看護師と保健師の資格取得に必要な一般教養科目、専門基礎科目、専門科目から構成される。オーソドックスな専門科目は健康や人間を理解するための基礎知識、看護学の土台となる看護理論を学ぶ基礎看護学や、病気を含め臨床医学の知識と看護の役割を履修する臨床看護学、保健師・在宅看護などに関わる地域看護学の3分野。
1〜2年次では、心理学・生物学などの一般教養と、生化学・病理学などの専門基礎科目を中心に学ぶ。3〜4年次では成人看護学、発達看護学、老人看護学などの専門科目を履修する。病院や福祉施設での実習も多い。

■診療放射線学科
診療放射線技師の養成を目指す。高度な診療放射線技術、画像処理技術、マルチメディア関連の情報処理能力の修得に役立つ知識と技能を学ぶ。

■理学療法学科
理学療法士の養成を目指す。障害者が自立して生活するための機能回復の治療法と、日常生活への適応や社会参加を図るための知識と技術を学ぶ。1年次に基礎科目、2年次と3年次に専門科目、3年次後半と4年次に臨床実習というのが大きな流れ。専門科目では、それぞれの障害別に理学療法の専門的な評価・治療を系統的に学ぶ。

■作業療法学科
作業療法士の養成を目指す。生理学、運動学、工学、心理学を学ぶ基礎作業療法学と作業療法の実践に関する知識と技能および関連分野を履修する臨床作業療法学がある。

■保健学科
各専攻領域に分かれることが多いが、看護学専攻は看護学科、放射線技術科学専攻は診療放射線技術学科、検査技術科学専攻は衛生技術学科や臨床検査技術学科、理学療法学専攻は理学療法学科、作業療法学専攻は作業療法学科などと同様の科目を履修する。
1〜2年次では臨床生理学、臨床病理学など医療関連の科目を学び、それらを基礎として医学、看護学、薬学、栄養学、心理学、臨床検査学など、連携した分野の知識を習得する。3年次からは社会学や教育学を含む広い分野に渡る専門科目を履修する。

看護・保健衛生学

あなたの周りの看護・保健衛生学

2008年4月からスタートした医療保険制度である「後期高齢者医療制度」が早くも廃止の方向へと進んでいる。当初は、医療費総額のなかで高い割合を占める後期高齢者の医療費を別枠とすることで、負担を公平にしたいという意図であった。しかし、国民の根強い反対論に押し切られた格好となりそうだ。厚生労働省としては、現行制度のさまざまな問題点を解消した上で新たな制度のあり方を検討していきたいとしている。

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