青山学院大学の総合型選抜 (スポーツに優れた者の入学者選抜・自己推薦)|出願条件・倍率・入試対策を解説

青山学院大学は、トレンドや情報の発信地である渋谷・青山エリアにメインキャンパスを構える、私立大学です。
MARCHの「A」に該当し、大学として70年以上の歴史を誇ります。箱根駅伝の常勝軍団が属する大学でもあり、多くの受験生が一度は耳にしたことがある、憧れの大学といって良いでしょう。

今回は、青山学院大学の入試方式の1つである総合型選抜を解説します。スポーツに優れた受験生を募集する方式と、実績や得意を生かして受験できる方式とがあり、毎年多くの受験生が挑戦します。青山学院大学の総合型選抜の出願条件や日程、競争率、合格に向けた対策法を詳しく解説しますので、青山学院大学の総合型選抜を志望する高校生はぜひ参考にしてください。

※本内容は、青山学院大学公表の情報をもとに掲載しています。入試関連情報は一部予定を含んでいる場合もありますので、必ず最新の大学発行の入試要項等でご確認ください。

青山学院大学の総合型選抜(スポーツに優れた者の入学者選抜・自己推薦)の概要

はじめに、青山学院大学の総合型選抜の概要を押さえましょう。全体像を理解してから、詳細な情報に進むと、青山学院大学の総合型選抜を把握しやすくなります。
青山学院大学の総合型選抜の種類と求める人材像、日程を解説します。

青山学院大学の総合型選抜は2種類


青山学院大学は、「スポーツに優れた者の入学者選抜」と「自己推薦」という、2種類の総合型選抜を実施しています。スポーツに優れた者の入学者選抜と自己推薦は、実施学部や出願条件が異なります。
志望学部がどちらの方式を実施しているか、また自分の個性を生かせるのはどちらか、十分調べてから準備を始めましょう。
なお、両方式の詳細な出願条件や選抜方法は、次の章で詳しく解説します。

スポーツに優れた者の入学者選抜


「スポーツに優れた者の入学者選抜」は、将来的に社会で指導者的役割を果たす人材の育成を目的に、スポーツ分野で優れた技量や指導性を発揮した受験生を選抜します。
実施学部(学科)は、以下の通りです。

・文学部(史、比較芸術)
・教育人間科学部(教育)
・法学部
・経営学部
・国際政治経済学部
・総合文化政策学部
・社会情報学部
・コミュニティ人間科学部
※ 学科のかっこ書きがない学部は、全学科が「スポーツに優れた者の入学者選抜」を実施します。

社会情報学部は、他学部と同内容の選抜(スポーツに優れた者方式)および、「相模原キャンパスアスリート方式」と呼ばれる独自の選抜の2種類を実施しています。

自己推薦


「自己推薦」は、明確な学習・研究目的を持ち、大学で主体的に勉学に励みたいと強く願う受験生を選抜します。大学で学びを修められるだけの基礎学力を有していることも、大切な条件です。
自己推薦を実施する学部(学科)は、以下の通りです。

・文学部(英米文、史、比較芸術)
・地球社会共生学部
・コミュニティ人間科学部
※ 学科のかっこ書きがない学部は、全学科が「自己推薦」を実施します。

青山学院大学が求める人材像


青山学院大学は、キリスト教信仰にもとづく教育を実践する大学です。人格形成と高度な教養を基盤とし、学術研究をもって社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
入学者には、高校の学習内容を十分に修得していること、また主体的に物事に取り組み、考え、判断できる力を備えていることを求めています。
キリスト教のおしえを理解し、大学で積極的に学ぶ意欲を持つ受験生も歓迎されます。

青山学院大学の総合型選抜(スポーツに優れた者の入学者選抜・自己推薦)の入試・合格発表日程


青山学院大学の総合型選抜日程は、以下の通りです。なお、紹介する日程は、2025年度入試のものです。変更される場合もあるため、詳しくは最新の入試要項でご確認ください。
方式 実施学部・学科 出願期間 第一次審査
合格発表日
第二次審査
試験日
第二次審査
合格発表日
スポーツに優れた者の入学者選抜 文、教育人間科、法、経営、国際政治経済、総合文化政策、社会情報、コミュニティ人間科 10月21日(月)〜10月24(木)
郵送必着
11月15日(金) 12月7日(土) 12月16日(月)
自己推薦 文−英米文 9月9日(月)〜9月12日(木)
郵送必着
10月18日(金) 10月26日(土) 11月18日(月)
文−史、比較芸術 9月30日(月)〜10月3日(木) 11月15日(金) 11月23日(土) 12月3日(火)
地球社会共生
コミュニティ人間
9月9日(月)〜9月12日(木)
郵送必着
10月18日(金) 10月26日(土) 11月18日(月)

青山学院大学の総合型選抜(スポーツに優れた者の入学者選抜・自己推薦)出願条件と選抜方法

青山学院大学の総合型選抜は、方式・学部によって、出願条件が異なります。方式別に、出願条件と選抜方法を解説します。

スポーツに優れた者の入学者選抜


スポーツに優れた者の入学者選抜は、実施学部共通の「スポーツに優れた者方式」と、「相模原キャンパスアスリート方式」に分かれます。両方式の併願はできません。

実施学部共通の「スポーツに優れた者方式」の出願条件と選抜方法


「スポーツに優れた者方式」に出願できる条件は、高校卒業見込み以外に以下があります。

(1) 青山学院大学が第一志望である
(2) 入学後、大学のクラブに所属し、学業とスポーツ活動を両立させる強い意志がある
(3) 高校の全体の評定平均が3.5以上
     ※ 社会情報学部は、さらに数学I、II、A、B、Cを履修していることが望ましい
(4) 募集競技種目で、次に該当する実績を残している
     a. オリンピックや世界選手権等、国際大会に出場
     b. 全国レベルの大会で8位以上の成績
     c. 都道府県・地域ブロックレベルの大会で、優勝/準優勝
     d. a〜cに相当する実績を証明できる
     ※募集競技種目は、青山学院大学体育会にあるスポーツのみ
(5)【国際政治経済学部のみ】以下いずれかの英語資格・検定のスコアを提出できる
     a. 実用英語技能検定CSEスコア 1950点以上
     b. GTEC 930点以上
     c. IELTS(Academic Module)オーバーオール・バンド・スコア 4.0 以上
     d. TEAP(4技能)225点以上
     e. TEAP CBT 420点以上
     f. TOEFL iBT®42点以上
     g. TOEIC®(L&R とS&Wの合計)790点以上

選抜は、2段階で実施されます。
まず、提出書類にもとづく第一次審査が行われます。第一次審査に合格した受験生のみが、第二次審査に進みます。第二次審査では、小論文(60分)と面接が課されます。国際政治経済学部では、英語の質疑も実施されます。

「相模原キャンパスアスリート方式」の出願条件と選抜方法


相模原キャンパスアスリート方式は、社会情報学部のみが実施します。出願資格は、高校卒業見込み以外に、以下があります。

(1) 青山学院大学および社会情報学部が第一志望である
(2) 青山学院大学体育会相模原キャンパスアスリート指定部部長の推薦が得られる
(3) 入学後は、推薦を受けた体育部会に所属し、在学中はスポーツ活動を継続しながら学業と両立する強い意志を持つ
(4) 高校の全体の評定平均が原則3.0以上
(5) 事前開催の説明会に出席できる

なお、相模原キャンパスアスリート方式の指定体育部会は、以下の通りです。

・硬式野球
・ラグビー
・陸上競技(短距離ブロック、長距離ブロック)
・バスケットボール(男子)
・スキー(女子)

選抜は、2段階で実施されます。
まず、提出書類にもとづく第一次審査が行われます。第一次審査に合格した受験生のみが、第二次審査に進みます。第二次審査では、面接(口頭試問)が課されます。

自己推薦(文学部英米文学科)


文学部英米文学科の自己推薦は、英語の資格取得者を対象とします。出願できる英語の資格試験は、以下のいずれかです。

A.実用英語技能検定準1級以上
B.TOEIC®Listening & Reading 730点以上、およびSpeaking 130点以上、Writing 140点以上
C.TOEFL iBT®68点以上
D.TEAP(4技能)300点以上
E.IELTS(Academic Module)オーバーオール・バンド・スコア 5.5以上

その他は、高校卒業(見込み含む)以外に求められる条件は、ありません。

選抜は、2段階で実施されます。
まず、提出書類にもとづく第一次審査が行われます。第一次審査に合格した受験生のみが、第二次審査に進みます。第二次審査は、小論文と面接です。小論文は、英文を読み、英語と日本語の両方で文章を書く課題が与えられ、制限時間は60分です。面接は、英語と日本語で実施されます。

自己推薦(文学部史学科)


文学部史学科の自己推薦に出願できる条件は、高校卒業見込みのほかに、評定平均があります。

(1) 全体の評定平均が4.0以上
(2) 全体の評定平均が3.8以上、かつ「世界史探究」「日本史探究」いずれかの評定平均が4.5以上

(1)(2)のいずれかを満たしていれば、出願可能です。

選抜は、2段階で実施されます。
まず、提出書類にもとづく第一次審査が行われます。第一次審査に合格した受験生のみが、第二次審査に進みます。第二次審査は、筆記試験と面接です。筆記試験では、歴史分野の学力を問う論述問題が課されます。

自己推薦(文学部比較芸術学科)


文学部比較芸術学科の自己推薦に出願できる条件は、高校卒業見込みのほかに、評定平均が求められます。

(1) 全体の評定平均が4.0以上
(2)-1. 全体の評定平均が3.8以上
(2)-2. 「外国語」の評定平均が4.2以上
(2)-3. 「世界史探究」「日本史探究」いずれかの評定平均が4.2以上


(1)および(2)-1〜3のいずれかを満たしていれば、出願可能です。

選抜は、2段階で実施されます。
まず、提出書類にもとづく第一次審査が行われます。第一次審査に合格した受験生のみが、第二次審査に進みます。第二次審査は、筆記試験と面接です。筆記試験では、芸術に関する基礎知識を問われます。

自己推薦(地球社会共生学部)


地球社会共生学部の自己推薦に出願できる条件は、高校卒業見込みのほかに3つのポイントがあります。

(1) 要項の「出願資格一覧表」が定める自己アピールできる分野のいずれかに該当し、優れた成績や活動実績を残している
(2) 「出願資格一覧表」が定める評定平均を満たしている
(3) 「出願資格一覧表」が定める英語資格を、いずれか1つ満たしている

(1) および(3)は、公的な資料・スコア証明書等の提出が必要です。また、出願資格一覧は、下表を確認してください。
(2)
A B C D E F
英語資格試験高得点者 海外留学経験者 ボランティア活動実績保持者 スポーツに優れた者 文化・芸術分野に優れた者 実用数学技能検定取得者
必須 評定平均 3.8以上 3.8以上
いずれか1つ TOEFL iBT® 68点以上 54点以上
TOEIC® L&R 700点以上
かつ
S&W 270点以上
L&R 550点以上 かつ S&W 240点以上
IELTS 5.5以上 4.5以上
実用英語技能検定 準1級以上 2級以上
TEAP(4技能) 300点以上 250点以上
GTEC(CBTタイプ、 検定版) 1190点以上 1100点以上
なお、地球社会共生学部の自己推薦には、海外就学経験者を対象とするものもあります。詳しくは要項をご覧ください。

選抜は、2段階で実施されます。
まず、提出書類にもとづく第一次審査が行われます。第一次審査に合格した受験生のみが、第二次審査に進みます。第二次審査は、小論文(60分)と面接です。

自己推薦(コミュニティ人間科学部)


コミュニティ人間科学部の自己推薦に出願できる条件は、高校卒業見込みのほかに以下があります。

(1) 出願時に、個人または各種団体等で、1年以上の継続的な社会貢献活動歴がある
(2) 全体の評定平均が3.5以上

(1)および(2)のいずれかを満たしていれば、出願可能です。継続的な社会貢献活動に、学校行事や部活動は含まれません。また、高校卒業後に就職している人も出願できます。

選抜は、2段階で実施されます。
まず、提出書類にもとづく第一次審査が行われます。第一次審査に合格した受験生のみが、第二次審査に進みます。第二次審査は、小論文(60分)と面接です。

青山学院大学の総合型選抜(スポーツに優れた者の入学者選抜・自己推薦)の募集人員と入試結果

青山学院大学の総合型選抜の募集人員と入試結果を、方式ごとに解説します。

まず、2025年度入試における、各方式の募集人員は、以下の通りです。
方式 学部 学科 募集人員
スポーツに優れた者の入学者選抜 約2名
比較芸術 約1名
教育人間科学 教育 約4名
3名以内
ヒューマンライツ 4名以内
経営 経営 約10名
マーケティング 約5名
国際政治経済 国際政治 約2名
国際経済 約2名
国際コミュニケーション 約1名
総合文化政策 総合文化政策 約5名
社会情報 【スポーツに優れた者方式】 約4名
【相模原キャンパスアスリート方式】 約8名
コミュニティ人間 コミュニティ人間 約8名
自己推薦 英米文 約30名
約13名
比較芸術 約8名
地球社会共生 地球社会共生 約31名
コミュニティ人間 コミュニティ人間 約12名
過去2年(2023年度〜2024年度入試)の入試結果を、下表にまとめました。

<2024年度入試結果 >
方式 学部 学科 志願者数 第一次審査
合格者数
第二次審査
合格者数
倍率
スポーツに優れた者の入学者選抜 7 5 4 1.8
比較芸術 3 3 1 3.0
教育人間科学 教育 9 4 4 2.3
13 13 3 4.3
ヒューマンライツ 8 8 4 2.0
経営 経営 36 15 9 2.8
マーケティング 4
国際政治経済 国際政治 4 2 1 4.0
国際経済 3 2 2 1.5
国際コミュニケーション 5 1 1 5.0
総合文化政策 総合文化政策 10 5 5 2.0
社会情報 【スポーツに優れた者方式】
【相模原キャンパスアスリート方式】
15 10 10 1.5
コミュニティ人間 コミュニティ人間 19 8 8 2.4
自己推薦 英米文 201 88 62 3.2
40 25 10 4.0
比較芸術 34 14 7 4.9
地球社会共生 地球社会共生 126 89 53 2.4
コミュニティ人間 コミュニティ人間 84 30 16 5.3
※ 経営学部:学部一括募集され、学科ごとの合格が出ています。倍率は学部全体で算出。
※ 社会情報学部:【スポーツに優れた者方式】および【相模原キャンパスアスリート方式】を合算した数値が公表されています。
(参考)2024年度入学者選抜結果|青山学院大学

<2023年度入試結果 >
方式 学部 学科 志願者数 第一次審査
合格者数
第二次審査
合格者数
倍率
スポーツに優れた者の入学者選抜 5 4 3 1.7
比較芸術 1 1 1 1.0
教育人間科学 教育 13 7 7 1.9
9 9 3 3.0
ヒューマンライツ 9 9 4 2.3
経営 経営 16 8 8 2.0
マーケティング 17 7 7 2.4
国際政治経済 国際政治 6 5 3 2.0
国際経済 3 3 2 1.5
国際コミュニケーション 2 2 1 2.0
総合文化政策 総合文化政策 13 5 5 2.6
社会情報 【スポーツに優れた者方式】
【相模原キャンパスアスリート方式】
16 12 12 1.3
コミュニティ人間 コミュニティ人間 17 8 7 2.4
自己推薦 英米文 225 97 72 3.1
36 23 11 3.3
比較芸術 33 13 6 5.5
地球社会共生 地球社会共生 126 88 48 2.6
コミュニティ人間 コミュニティ人間50 80 21 14 5.7
※ 社会情報学部:【スポーツに優れた者方式】および【相模原キャンパスアスリート方式】を合算した数値が公表されています。
(参考)2023年度入学者選抜結果|青山学院大学

※ 社会情報学部・相模原アスリート方式は、入試結果が公表されていません。

青山学院大学の総合型選抜(スポーツに優れた者の入学者選抜・自己推薦)における注意点

青山学院大学の総合型選抜への出願を検討中の受験生が、押さえるべき注意点は3つあります。「出願で求められる評定平均」「併願」「合格の可能性」の3点を、詳しく解説します。

出願に必要な評定平均について


青山学院大学の総合型選抜は、文学部英米文学科の自己推薦以外は、すべての方式・学部で出願できる評定平均が定められています。
たとえば、「スポーツに優れた者の入学者選抜」は、スポーツに優れた者方式で全体3.5以上、相模原キャンパスアスリート方式で原則3.0以上。文学部史学科の自己推薦では、全体が4.0以上、あるいは全体が3.8以上で、「世界史探究」「日本史探究」が4.5以上などです。
文学部英米文学科の自己推薦は、評定平均の規定がない代わりに、英語資格試験の高いスコアが必要です。

青山学院大学の総合型選抜には、基本的に高い評定平均が必要である点を、まず押さえましょう。さらに、できれば評定平均は高い方が望ましいです。調査書は合否判定の重要な資料となるため、少しでも高い方が、ライバルを圧倒できる可能性が高まります。

高校での学習にコツコツと取り組み、成績を上げて高い評定の維持を目指しましょう。

他大学との併願について


青山学院大学の総合型選抜は、すべての方式・学部で「専願」の記載はありません。他大学との併願も可能です。

ただし、「スポーツに優れた者の入学者選抜」では、2つ以上の学部・学科への出願はできません。また、社会情報学部は「スポーツに優れた者方式」と「相模原キャンパスアスリート方式入試」の2方式を実施しますが、この両者の併願も不可とされています。

注意したいのは、要項の出願条件に「青山学院大学が第一志望である」とある点です。志望理由書では、青山学院大学が第一志望である意志を明確にしなければなりません。当然、面接でも志望度を尋ねられる可能性があります。

青山学院大学の総合型選抜は、他大学との併願は可能ではありますが、青山学院大学より志望度が高い大学とは併願を避けたほうが無難です。

合格可能性について


入試結果の章で見たように、総合型選抜で不合格になる受験生もいます。「出願すれば、合格がほぼ確約」とされる指定校推薦と、混同しないようにしましょう。
総合型選抜に出願する時点で、不合格の結果もあり得ると想定し、残念な結果となった場合は、速やかに一般選抜対策に切り替えてください。

青山学院大学の総合型選抜(スポーツに優れた者の入学者選抜・自己推薦)に合格する対策

青山学院大学の総合型選抜に合格したい!」、そう願う受験生必見の章です。青山学院大学の総合型選抜への合格可能性を高める対策を、3つ紹介します。

青山学院大学の総合型選抜に合格する対策

入念な書類対策で、一次選考突破を目指す


青山学院大学の総合型選抜は、すべての方式・学部が書類審査を実施します。受験生は入念な書類対策を実施し、第一次審査突破を目指しましょう。
とりわけ、「スポーツに優れた者の入学者選抜」は、第一次審査に合格した全員が、最終合格を手にしている学部も見られます。受験生は、書類の段階でかなり丁寧に精査されていることを、自覚して臨みましょう。
「何を書けば良いかわからない」「書けるようなアピールポイントがない」と悩んだら、総合型選抜対策専門の塾・予備校に相談してみてください。

英語のスキルを高める


青山学院大学の総合型選抜は、英語の資格試験で一定以上のスコア取得を出願条件にしている方式・学部があります。また、大学全体でも英語教育に力を入れており、「英語の青山」と呼ばれることもあるほどです。

総合型選抜での合格を目指す場合、高い英語運用能力を持っていると有利でしょう。英語力は書類審査や面接でのアピールポイントとなり、合格を後押ししてくれます。

ちなみに、青山学院大学は附属の初等部から高等部まで、独自の英語教材を用いた一貫英語教育を実施しています。 大学入学後は、「英語の青山」で長く学んできた内部進学生と、机を並べることになります。

志望学部の選考方法に合わせて準備する


青山学院大学の総合型選抜は、第二次審査で小論文や面接、筆記試験などが課されます。入学後の学びに関連するテーマの出題も見られます。たとえば、文学部史学科の筆記試験では、歴史分野の学力を問う論述問題が、比較芸術学科では芸術に関する問いがなされる、といった具合です。
面接で、学部の学びに関して、知見を試されるケースも、十分考えられます。

志望学部の選考方式や出題傾向を十分調べ、早めに準備をはじめてください。傾向がわからない場合は、総合型選抜対策を手掛ける塾・予備校への相談がおすすめです。

青山学院大学の総合型選抜(スポーツに優れた者の入学者選抜・自己推薦)で合格しやすい受験生のタイプ

青山学院大学の総合型選抜に合格しやすいのは、どのような受験生でしょうか。3つのタイプを解説します。自分が当てはまる項目はあるか、チェックしてみてください。

青山学院大学の総合型選抜で合格しやすい受験生のタイプ

論理的に考え、自分らしく表現できる力を持つ受験生


青山学院大学の総合型選抜は、すべての方式・学部で書類選考と面接が実施されます。これは、大学が受験生の表現力や思考力、コミュニケーション力を重視する姿勢のあらわれと考えて良いでしょう。論理的思考力があり、等身大の表現力を持つ受験生は、合格しやすいといえます。

書類では「書くべき内容が理路整然とおさまっているか」、面接では「自分の個性をわかりやすく、魅力的にアピールできるか」がチェックされます。日ごろから物事を深く考え、自分なりの意見を端的にまとめる訓練を重ねみてください。
「ニュースの要点を150字程度にまとめる」「賛否、両方の意見を考える癖をつける」などは、良い練習方法です。

高校時代、目標に向かって努力した経験を持つ受験生


青山学院大学の総合型選抜は、高校時代に目標に向かって努力してきた受験生や、実績を持つ受験生が合格に近づけます。勉強の頑張り度合いを示す評定平均やスポーツの実績、資格試験の結果、社会貢献活動の証明などの提出を求める方式が多いためです。
これは、大学が、受験生の高校生活を大切に考えていることの証明です。目の前の課題に真摯に取り組み、達成する取り組みを重ねましょう。

大学入学後の学びに明確な目的意識がある受験生


青山学院大学は、「キリスト教精神に基づき人格を陶冶しつつ、高度の教養を授けるとともに、学術の理論及び応用を教授研究し、もって社会に奉仕し、文化の進展に寄与する人物を養成することを目的とする」と、教育研究上の目的を明示しています。
わかりやすく言い換えると、「入学後はしっかりと学び、学んだ内容を修得して、社会に貢献できる人になってください」、ということです。
当然、明確な目的意識を持って総合型選抜に臨む受験生の方が、合格を引き寄せやすいでしょう。学部での学びを卒業後どのように生かすか、卒業後も含めて人生を考えられるとさらに合格可能性が高まります。

青山学院大学の魅力

青山学院大学は、国際交流や英語教育が盛んな大学です。キャンパスの立地も良く、“大学らしい”おしゃれできれいなキャンパスが、受験生を待っています。
一方、研究力も見逃せません。オレンジ色の表紙でお馴染みの科学雑誌Newton(2021年5月号)では、「理工系大学ランキング」で高い評価を獲得しました。また、「有名企業400社就職率ランキング」「「宇宙科学」研究力ランキング」では、MARCHの中で1位に輝く栄冠を手にしています。
まさに、大学生らしい、充実したキャンパスライフを送りたい受験生には、ピッタリの環境、それが青山学院大学です。

まとめ

毎年、お正月に日本中が盛り上がる、箱根駅伝。箱根常勝軍団として有名な、あの緑色のチームが青山学院大学です。スポーツでも、そして学問でも高く評価されており、日本中から「青山学院大学に入りたい」と願う受験生が押し寄せます。
青山学院大学の総合型選抜を勝ち抜くためには、自分らしさを存分にアピールする準備が欠かせません。まずは青山学院大学の正しい情報を集め、対策をスタートさせましょう。憧れの青山学院大学生になるその日を、心から応援しています。

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執筆者名:塾探しの窓口 編集部
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