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2020/10/7

無線でデータを送信できる「テレメトリ装置」をフルハートジャパンと共同開発

神奈川大学工学部・高野研究室と株式会社フルハートジャパンは、ロケットに搭載する「テレメトリ装置」（遠隔通信装置）を共同開発し、製品化に成功した。
テレメトリ装置は、無線でデータ通信が行える装置。ロケットや航空機などに搭載されており、離れた場所からでも高度などのフライトデータを確認できる。同研究室では、ハイブリッドロケットの研究・開発を行っており、その一環でテレメトリ装置の開発にも着手。製品化にあたり、計測制御を主軸とした制御機器の設計開発を手がける株式会社フルハートジャパンに協力を依頼した。プログラムや回路設計、部品の実装方法などの見直しにより省電力・小型化を実現したほか、バッテリーと電源回路の再設計により連続使用８時間以上の確保にも成功するなど、従来装置に比べて性能が向上。長距離通信に特化しており、工場や農業分野など広範囲で使用するIoT製品としての活用も見込まれている。同研究室では2018年10月に独自開発エンジンでのロケット打ち上げで、高度6.2km（国内２位）を達成しており、次回のロケット打ち上げ時には、製品化したテレメトリ装置を搭載するとしている。