このページはJavaScriptを使用して作成しております。 最適な状態でご覧頂くためにも、大変お手数ですがスクリプトの使用を許可してから、改めてアクセスしてください。
パンフ請求リスト0
2017/2/8
神奈川大学
大阪市立大学複合先端研究機構の増川一特任准教授、神奈川大学光合成水素生産研究所らのグループは、クリーンな次世代エネルギーとして期待される水素を生産する藍藻(シアノバクテリア)の遺伝子工学的改変を行い、水素生産を行う特別な細胞・異型細胞ヘテロシストを高頻度で形成させることで、強光条件での受光面積あたりの水素の増産に成功した。グループはすでに、糖などの有機物がなくても水を原料とした水素生産が可能な藍藻を遺伝子工学的に改良し、約30%までの水素蓄積、酸素、窒素を含む気相下で水素生産の約3週間持続、最適条件ではエネルギー変換効率1%以上を達成。今回は、水素生産する酵素・ニトロゲナーゼを酸素から保護するための特別な細胞(異型細胞ヘテロシスト)を形成し、ヘテロシスト頻度を約2倍増加させたところ、高密度培養で受光面積当たりの水素生産性が約1.7倍向上し、さらに強光による阻害を受けにくくなった。成果は、高密度培養での光エネルギー利用効率の向上のほか、屋外の強い太陽光の下でバイオ燃料生産を効率よく行うための新しい技術につながるものとして期待されている。
編集部がお届けする教育ニューストップへ