第6章《高校1&2年生必読》
分析が終わったら、いざ計画!
まずは年間の計画を立てよう

1.年間計画は受験までの「地図」

年間計画は志望校合格に最短ルートでたどり着く地図

このように、とりあえず勉強を進めてしまったり、なんとなくみんなに合わせて勉強をしていたりすると、場合によっては「正しい方向=志望校合格への道」に進めないということが起こってしまいます。これは受験初心者であれば仕方がないことですが、実際の方向音痴の人であれば、事前に地図を見て道順を確認したり、歩きながらその都度現在地を確認したりすることで道に迷わないように工夫しますよね。

この地図の役割を果たすのが、受験までの年間計画です。最初に年間計画を見て「今の自分はどの勉強からスタートして、いつまでにどの参考書を終わらせる」ということを確認してからスタートすることで、志望校合格に最短ルートでたどり着くことができるわけです。

初めに計画があることで迷わない

受験までの年間計画は、月ごとにどういう勉強をすべきか、どういう参考書に取り組むべきかを決めます。ただ参考書を並べてやっていくのではなく、高3秋から取り組む過去問演習から逆算していくので、計画通りに勉強を進めていけば受験までに勉強が間に合わないということが無く、迷わずに勉強に取り組むことができるようになります。

さらに、自分の勉強が順調に進んでいるかどうか、計画を作成しておくことで、わかりやすくなります。今やっている勉強と当初計画に入れていた勉強を定期的に比べることで、予定通り進んでいるのかどうかを把握しやすくなり、「順調に進んでいるから引き続き頑張ろう」とか、逆に「大幅に遅れてしまっているからこの参考書は2巡目までで終わらせて先に進もう」などと調整がきくようになります。受験勉強において遅れている事に気づかず勉強を進めてしまうことは致命的ですので、このように定期的に計画を確認するということが効果的ですね。計画通り進んでいれば「このまま勉強を進めていけばいいんだ」ということがわかるので、計画性がなく先が見えない状態で勉強を進めるよりもモチベーションを高めながら取り組む事ができるということもメリットです。

この年間計画を有効活用するためには、まず大前提として「正確な計画を立てる」ことが必要です。次の章からはそんな年間計画の立て方についてお伝えしていくことにしましょう。