第5章自分の学力の「現状把握」の仕方
2.今やっている勉強と「学校の進度」をチェック
数・理・社の「学校の授業進度」に要注意
もうひとつ、現状の学力や学習ペースを把握する上で重要なのが「学校の授業進度」を知っておくこと。受験勉強をスムーズに進めるためには学校の授業も存分に活用しなければなりませんが、注意すべきことが一つあります。
それは、「数学」「理科」「社会」が、学校の授業ペースによっては、入試までに間に合わないことがある、ということ。
もちろん学校もなんとかして全範囲をなるべく早めに終わらせようとしているわけです(学校の夏期講習などで社会の授業を進める、ということはよくあります)が、それでも中高一貫校以外の公立高校・私立高校であれば、理系の数3は高3の夏明け、理社に至っては12月ごろにようやく終わる、という場合がほとんどだと思います。しかし、高3の12月ごろまでに入試で使う理社の科目が終わらないと、その範囲の演習ができなくなってしまいますから大変です。そうした場合は、理系の数3、理科や文系の社会については学校の先生に予め進度を聞いて、「いつ全範囲の授業が終わるのか」を確認しておくようにしましょう。
もし「高3の夏休み前」に入試で使う科目の学校の授業範囲が終わらないのであれば、これらは自分である程度学習を進めていく必要があります。授業を受けた上で基礎を固めて、入試演習までを行うには半年ほどの期間を見ておきたいからです。そのためには、映像授業などを駆使して予習しておくといったことを計画に盛り込むことも、現状を正確に把握し正しい勉強計画を立てるために必要なことです。