東洋大学の総合型選抜(AO型推薦入試 ) 出願条件・倍率・入試対策を解説

東洋大学を志望している受験生の中には、総合型選抜(AO型推薦入試)での受験を考えている人もいるかもしれません。「東洋大学の総合型選抜はどれくらい難しいのかな?」「一般入試とどんなふうに違うんだろう」「評定平均は必要?」とお悩みではないでしょうか。

「日東駒専」と呼ばれる近しい大学グループの一つとしても知られる東洋大学は、近年、評価・人気ともに高まっている有名大学です。東洋大学では、総合型選抜試験を採用している学科は全学部のうち一部に限られています。しかし出願資格に評定平均が不要(一部を除く)であり、プレゼンテーション・質疑応答が中心の試験が多いことから、東洋大学を第一志望とする受験生には挑戦を検討したい試験といえるでしょう。今回は、東洋大学を目指す受験生に、東洋大学の総合型選抜について詳しく解説します。

東洋大学について|歴史・概要など

東洋大学の設立は1887年、130年以上の歴史をもつ名門大学です。前身である「私立哲学館」の流れをくみ、開学から現在まで「ものの見方・考え方」「ものごとの本質」を深く突き詰め見極める「哲学教育」に力を入れています。哲学教育を基盤として人格形成を行い、全学共通の講義を行っていることが特色です。

またこの激動の時代を乗り越える人材を育てるため、学部の枠組みを超えた「グローバル人財の育成」を教育スローガンとして掲げています。2014年度の文部科学省「スーパーグローバル大学 創成支援 タイプB(グローバル化牽引型)」に申請していた「TOYO GLOBAL DIAMONDS グローバルリーダーの集うアジアのハブ大学を目指して」が採択され、国際化への取り組みを行っています。

東洋大学は白山キャンパスの立地の良さ、他キャンパス統合によりさらなるアクセスの向上が期待できること、スーパーグローバル大学採択などの大学改革、高い就職実績などの理由から人気を集めています。

東洋大学の総合型選抜の種類

東洋大学では、次の3種類の総合型選抜を実施しています。

・AO型推薦入試
・自己推薦入試
・基礎学力テスト型入試


3つの方式の違いを簡単にまとめました。
  AO型推薦入試 自己推薦入試 基礎学力テスト型入試
選抜の主眼 事前課題が重視される 当日の試験が重視される 学力テストが課される
実施学部 文、経済、国際、国際観光、情報連携、健康スポーツ科学、理工、総合情報、生命科学 文、経済、社会、福祉社会デザイン、健康スポーツ科学、総合情報、生命科学、食環境科学
選抜時期 試験:10月・11月・12月
発表:11月・12月・1月
試験:10月・11月(2回)・12月
発表:11月・12月・1月
試験:11月下旬
発表:12月中旬
併願可否 専願のみ 専願のみ 併願可
重視するポイントや実施学部、日程などが異なることがわかります。

本記事では、従来のAO入試の流れを汲む、AO型推薦入試について解説します。自己推薦入試・基礎学力テスト型入試については、東洋大学の募集要項をご覧ください。

(参考):東洋大学入試サイト

東洋大学の総合型選抜(AO型推薦入試)の特徴

東洋大学では一部の学部で総合型選抜を行っています。ここでは東洋大学における総合型選抜の特徴について紹介します。

合格しやすさは?東洋大学で総合型選抜を実施している学部と過去の倍率


東洋大学の総合型選抜の合格倍率はどの程度なのでしょうか。以下は2025年度の試験結果です。

【図1】東洋大学 総合型選抜(AO型推薦入試)2025年度入学試験結果
図1
(出典)東洋大学 2025年度入学試験入試結果より

東洋大学の総合型選抜(AO型推薦)の各学部・学科における入試結果は上記のとおりです。AO型推薦入試の合計で見ると、平均倍率は約1.7倍となります(633÷242=1.789…)。ただし、学部ごとに倍率を見ると、1倍のところもあれば、国際観光学部のように3.8倍を超えるところもあります。志望する学部・学科の倍率がどれくらいか、実際に確認してみてください。

なお、2025年度東洋大学入試における、一般選抜(第1部のみ)の倍率は約4.2倍でした。志願者数は110,485 人と10万人を突破し、合格者数は226,091人です。一般選抜と比べると、総合型選抜の倍率の方が全体的に低い傾向にあるといえるでしょう。 より詳しい入試結果を知りたい受験生は、東洋大学の入試サイトでご確認ください。

※ (参考):東洋大学2025年度入試結果

東洋大学の総合型選抜(AO型推薦入試)は併願できる?


東洋大学の総合型選抜(AO型推薦入試)は専願のみです。よって、万が一合格できなかった場合のために一般入試の受験準備を行っておく必要があります。

ちなみに、自己推薦入試もAO型推薦入試同様、専願のみとなります。基礎学力テスト型入試は併願可能なため、どうしても併願したい受験生は基礎学力テスト型入試を選択するのも1つの方法です。

評定平均はどれくらい必要?


東洋大学の総合型選抜(AO型推薦入試)は、1つの学部・学科選考/方式を除き、評定平均が不要です。評定平均を必要とするのは、国際学部国際地域学科(国際地域選考)のジャンル・セレクト入試〈ジャンルA〉のみで、英語の評定平均が4.2以上であることが求められます。

出願資格に英語が設けられている学部・学科がある


出願書類に、英語の外部試験資格証明書の提出が必要である、出願資格に英語の評定平均が指定する学部・学科、方式があります。また、二次試験にて英語でのプレゼンテーションを課すケースもあります。

一次選抜・二次選抜の傾向


東洋大学の総合型選抜(AO型推薦入試)の提出書類や課題、レポートなど(一次選抜)と、試験(二次選抜)とで課されるプレゼンテーションなどの発表は、学部・学科で多岐にわたります。おおまかな傾向としては出願時の課題レポートやレジュメ、作成資料などをもとに試験で発表を行うパターンが多いようです。

ただし同じプレゼンテーションでも全て英語で行うもの、プレゼンテーションの後にグループディスカッションを行うもの、少ないですが小論文を当日書かせるものなど様々です。必ず自分の志望する学部・学科の試験内容を確認するようにしましょう。

東洋大学の総合型選抜 (AO型推薦入試)における学部・学科ごとの概要 【2026年度入試】

東洋大学の2026年度に行われる総合型選抜(AO型推薦入試)の概要を学部・学科ごとに紹介します。まとめたものが以下の表になります。

自分の志望する学部・学科については、募集要項を必ず確認してください。

【表1】東洋大学・総合型選抜(AO型推薦入試)の概要
学部 学科 試験
実施
時期
試験日 合格発表日 二次試験実施概要 出願資格に関わる特記事項 備考
文学部 教育学科(人間発達専攻) 10月 10月19日(日) 11月1日(土) プレゼンテーション・質疑応答試験(複数名同時のケースもあり)
教育学科(初等教育専攻) 10月 10月19日(日) 11月1日(土) プレゼンテーション・質疑応答試験(複数名同時のケースもあり)
国際文化コミュニケーション学科 10月 10月19日(日) 11月1日(土) プレゼンテーション・質疑応答試験(複数名同時のケースもあり) 英語の外部試験スコアに関する証明書
経済学部 総合政策学科 10月 10月19日(日) 11月1日(土) プレゼンテーション・質疑応答試験 英語の外部試験スコアに関する証明書
国際学部 グローバル・イノベーション学科 〜1回目〜 10月 10月19日(日) 11月1日(土) プレゼンテーション・質疑応答試験 英語の能力に関する証明書
グローバル・イノベーション学科 〜2回目〜 12月 12月14日(日) 1月9日(金)
国際地域学科(国際地域専攻)
〜ジャンル・セレクト入試〜
10月 10月19日(日) 11月1日(土) ジャンルA:英語面接試験
ジャンルB:プレゼンテーション・質疑応答試験
ジャンルC:ディスカッション試験
全ジャンル共通資格のほか、ジャンルAでは以下のいずれかを満たす必要がある。
@英語の学習成績の状況4.2以上
A実用英語技能検定(従来型を含む全方式)1,980点以上
BGTEC(4技能版)CBTタイプ9960点以上
CTEAP(4技能)225点以上
DIELTS™5.0以上
ジャンルA:国際コミュニケーション型
ジャンルB:地域づくりエキスパート型
ジャンルC:動画を用いたゼミナール型
国際地域学科(国際地域専攻)
〜Web体験授業型〜
11月 11月23日(日) 12月1日(月) プレゼンテーション・質疑応答試験 Web会議システム利用による受験選択可能
国際観光学部 国際観光学科 10月 10月19日(日) 11月1日(土) 小論文試験およびプレゼンテーション・質疑応答試験
情報連携学部 情報連携学科
〜コンピュータ・サイエンス型1回目〜
10月 10月19日(日) 11月1日(土) プレゼンテーション・質疑応答・面接試験(口頭試問含む) ・自作ソフトウェアを、GitHub上で公開していること。
・INIAD Admissions Officeによる事前適性審査を受験し、学部の定めた基準を満たす者。
事前適性審査あり
情報連携学科
〜INIADMOOCs(イニアドムークス)型1回目〜
10月 10月19日(日) 11月1日(土) 面接(口頭試問含む) INIAD Admissions Officeによる事前適性審査を受験し、学部の定めた基準を満たす者。 事前適性審査あり
健康スポーツ科学部 健康スポーツ科学科
〜アスリート型〜
10月 10月19日(日) 11月1日(土) 小論文試験およびプレゼンテーション・質疑応答試験 義務教育修了後(または過去2年間)にスポーツの分野で顕著な活躍をしたと自認する者。 入学後の競技活動を継続すること、所属先を「東洋大学(併記可)」にすることを求める
理工学部 機械工学科・都市環境デザイン学科・建築学科 10月 10月19日(日) 11月1日(土) 課題発表・質疑応答・面接
総合情報学部 総合情報学科 10月 10月19日(日) 11月1日(土) プレゼンテーション・質疑応答試験 義務教育終了後(または過去2年間)にスポーツの分野で顕著な活躍をしたと自認する者。 Web会議システム利用による受験選択可能
生命科学部 生命科学科・生体医工学科・生物資源学科 10月 10月19日(日) 11月1日(土) プレゼンテーション・質疑応答・面接試験
※試験日程は3区分(10月、11月、12月)あり、それぞれ出願期間などが異なる。表では10月以外はわかりやすいように色をつけている。
(出典)東洋大学2026年度総合型選抜・学校推薦型選抜入学試験要項の情報から作成

以下、それぞれの学部・学科ごとの特色について解説します。

文学部第1部(昼)|教育学科(人間発達専攻・初等教育専攻)


出願書類(一次選考となる書類審査、以下省略)に「レジュメシート」とプレゼンテーション用資料、課題論文が必要です。レジュメシートは課題論文の要旨と、学科で学びたいことを記入します。

実施される試験(二次選考、以下省略)ではプレゼンテーション・質疑応答試験が実施されます。プレゼンテーションでは受験生がパソコンでプレゼンテーション用資料を投影しながら説明を行います。説明可能な時間は、4分です。要項には「厳守」との記載があるため、4分でまとめられるよう、準備してください。さらにプレゼンテーション後、グループディスカッションも行われます。

文学部第1部(昼)|国際文化コミュニケーション学科


出願資格に、英語に関する条件を満たすことが必要です。外部試験の得点や評価は、それぞれの検定ごとに受験した年が何年度以降、または過去何年以内などのように決められているため注意しましょう。出願書類にも英語の外部試験スコアに関する証明書が必要です。

また、課題論文とレジュメシートも提出します。課題論文のテーマは要項に書かれています。出願に間に合うよう、余裕を持って取り組み始めましょう。
試験では、プレゼンテーションと質疑応答を行います。

経済学部第1部(昼) 総合政策学科


文学部国際文化コミュニケーション学科と同様、出願資格に、英語に関する条件を満たすことが必要です。評定平均ではなく外部試験の得点や評価が必要となること、それぞれの検定ごとに受験した年が何年度以降、または過去何年以内などのように決められていることも同様です。出願書類にも英語の外部試験スコアに関する証明書が必要です。
また、課題論文・プレゼンテーション資料も提出します。課題論文のテーマは要項に書かれています。出願に間に合うよう、余裕を持って取り組み始めましょう。
試験はプレゼンテーション・質疑応答です。パソコンを使って投影し、プレゼンテーションを行います。

国際学部第1部(昼) グローバル・イノベーション学科


この学部・学科の入試は、10月と12月の2回実施され、両方への出願が可能です。また出願資格に、英語に関する条件を満たすこと、英語の外部試験資格の証明書、プレゼンテーション資料の提出が必要です。
また、英語で記述した課題レポートも提出します。500〜600wordsの分量があるため、出願に間に合うよう余裕を持って取り組み始めましょう。

試験では、プレゼンテーション・質疑応答を行いますが、プレゼンテーションは試験官2名に対して英語でプレゼンテーションを行わなければなりません。

国際学部第1部(昼) 国際地域学科(国際地域専攻)〜ジャンル・セレクト入試〜


特徴的なのは、「A:国際コミュニケーション型」「B:地域づくりエキスパート型」「C:動画を用いたゼミナール型」の3つのジャンルから出願時に1つを選択して受験すること。それぞれのジャンルで、試験での課題内容が異なります。また「A:国際コミュニケーション型」のみ、出願資格に、英語に関する条件を満たすことが必要です。
また、課題レポートも提出します。課題レポートの内容・提出方法は、選択するジャンルによって変わるため注意してください。

試験はジャンルごとに内容が異なります。
・A:国際コミュニケーション型:英語面接試験
・B:地域づくりエキスパート型:プレゼンテーション・質疑応答試験
・C:動画を用いたゼミナール型:ディスカッション試験(グルーピングが困難な場合は集団面接または個別面接に変更の可能性あり)

国際学部第1部(昼) 国際地域学科(国際地域専攻)〜Web体験授業型〜


大学HPに公開されている「Web体験授業」を視聴し、出願時に課題レポートとプレゼンテーション資料の提出が必要です。
また、要項で指示された内容・様式の課題レポートと、英語の外部試験スコアに関する証明書も提出が必要です。試験は提出した資料を用いたプレゼンテーションと質疑応答になります。

国際観光学部第1部(昼) 国際観光学科


国際観光学部国際観光学科のAO型推薦入試への出願には、課題レポートの提出が求められています。課題レポートのテーマと様式は、要項に記載されています。合計4部作成・提出する必要があるため、注意してください。

試験は小論文試験および、プレゼンテーション、質疑応答が行われます。プレゼンテーションは、教員2名に対し、受験生5〜7名のグループで行われます。受験生1人あたりの持ち時間は5分(4分間でプレゼンテーションを発表、1分間で志望動機の発表)。制限時間を超過すると打ち切られます。時間内に発表を終えられるよう、準備しておきましょう。

情報連携学部第1部(昼) 情報連携学科〜コンピュータ・サイエンス型〜


出願資格に注意が必要です。共通の資格に加え、「自作ソフトウェアを、GitHub上で公開していること」「INIAD Admissions Officeによる事前適性審査を受験し、学部の定めた基準を満たす者」という項目が含まれます。

試験はプレゼンテーション・質疑応答・面接試験(口頭試問を含む)が実施されます。

情報連携学部第1部(昼) 情報連携学科〜INIAD MOOCs(イニアド ムークス)型〜


出願資格には共通の資格に加え、「INIAD Admissions Officeによる事前適性審査を受験し、学部の定めた基準を満たす者」という項目が含まれます。事前適性審査は、オンラインで「学習」と「試験」を、一定期間をかけて行います。学習・試験範囲は「プログラミング・数学」となっています。事前適性審査を受験し、学部の定めた基準を満たした場合にのみ「事前適性審査受験証明書」が発行され、出願できます。

試験については、他学部のようなプレゼンテーションや質疑応答ではなく、面接と口頭試問が行われ、事前適性審査の内容について確認が行われます。

健康スポーツ科学部第1部(昼) 健康スポーツ科学科〜アスリート型〜


共通の出願資格のほか、義務教育修了後(または過去2年間)にスポーツの分野で顕著な活躍をしたと自認していることが含まれます。また、入学後もスポーツ活動の継続を強く求められます。強化部・準強化部を含む各クラブへの入部可否は、各クラブに確認してください。
あわせて、要項の指示に従って作成した、課題レポートの提出も必要です。

試験は、小論文試験およびプレゼンテーション・質疑応答が行われます。プレゼンテーションではパソコンを用いてスライドショーの投影を行います。

理工学部第1部(昼) 機械工学科・ 都市環境デザイン学科・建築学科


出願書類の課題は、学科ごとに異なります。出願書類として提出する中に、試験日の課題発表のための機器使用申込書(未使用の場合も提出)が必要です。また自由提出ですが、これまでの自分の活動の記録を表現・証明できる書類などを提出できるところが特徴です。

試験では、出願時に提出した課題についての発表や質疑応答・面接があります。

総合情報学部第1部(昼) 総合情報学科


出願書類として提出する中に、試験日の課題発表のための機器使用申込書が必要です(ただしweb会議システムによる受験の場合は提出不要)。
要項の指示に従って作成した、課題レポートの提出も必要です。

試験ではプレゼンテーション・質疑応答が実施されます。

生命科学部第1部(昼) 生命科学科・生物資源学科・生体医工学科


出願書類として提出する中に、試験日の課題発表のための機器使用申込書(未使用の場合も提出)が含まれます。 要項の指示に従って作成した、課題レポートの提出も必要です。 2000字程度のボリュームがあるため、出願に間に合うよう余裕を持って着手しましょう。

試験はプレゼンテーション・質疑応答のほか、面接が行われます。

東洋大学の総合型選抜(AO型推薦入試)の対策方法

東洋大学の総合型選抜で合格するための対策について解説します。

【一次試験】出願書類の準備は十分な時間をかけよう


上記で見てきたように、東洋大学の総合型選抜の提出書類は、学部・学科ごとに異なります。特に課題レポートやプレゼンテーション資料は、試験(二次試験)当日に発表する内容の資料となるものでなければなりません(提出したレポートや資料の内容差し替えは許可されていません)。よって、試験で発表する内容や手順までを織り込んで、出願書類の準備を行う必要があります。

・与えられた課題に合っている
・自分のこれまで興味をもって調べてきたことなどを盛り込み、自分の意見がある
・発表制限時間内に発表し終えられる分量である


以上をしっかりと考えて、提出する出願書類の準備を、十分な時間をかけて行いましょう。自分一人では自信が無いならば、学校の先生や塾・予備校の講師などに相談しながら、しっかりと準備していきましょう。

【二次試験】志望学部・学科の課題に合わせた準備を!前年度までの傾向もチェック


東洋大学の二次試験は前述のとおり多岐にわたります。プレゼンテーションとそれに関連する質疑応答のほかに、面接、小論文、グループディスカッションなどすべて、学部・学科ごとに異なります。

どの学部・学科を志望するとしても、事前にしっかりと準備を行い、課題に対してどのように自分の意見を伝えるかを考えておくこと。課題のテーマはどちらかといえば自由度の高いものもありますが、詳細にテーマの内容を指定しているものもあります。自分の受験する学部・学科の課題を間違えずにしっかり読み込んで準備し、当日に備えましょう。

なお予備校や塾などで、前年度に志望学部の総合型選抜を受験した先輩がいたら、どのような雰囲気でどんな質問をされたかなどを聞いておくとよいでしょう。合格者を輩出していなくても、学校の先生や予備校・塾では多くのデータがあるため、必ず書類提出前に前年までの傾向も把握しておきましょう。

東洋大学の総合型選抜(AO型推薦入試)をおすすめしたい人

ここまで見てきて、「東洋大学の総合型選抜は大変そう」と思った人、「課題の内容がとても面白そう。東洋大学に入学したらこんな勉強ができるのかな」と興味をもった人、色々ではないでしょうか。ここでは東洋大学の総合型選抜をぜひおすすめしたい人について解説します。

東洋大学の総合型選抜(AO型推薦入試)をおすすめしたい人

東洋大学が第一志望の人


出願資格に「大学入学資格を有する者(含見込者)で、本学当該学科を第一志望として入学を志す者(合格した場合、必ず入学することを確約できる者)。」とあります。東洋大学が第一志望の人ならば、その学部・学科に入りたいという気持ちも強く、試験準備にも身が入るでしょう。また入学してからもしっかりと学びを深めることができると期待できます。

受験生にとって、入試のチャンスが増えるのはとても嬉しいことですよね。総合型選抜では合格した場合は、もちろん入学が確定しますが、もし不合格となっても一般受験することは問題ありません。志望大学への入学確率を上げるためにも、第一志望の受験生はぜひ総合型選抜にチャレンジしてみてください。

英語に自信がある人


学部・学科は限定されますが、上で見たように英語の資格が出願資格になっているところがあります。出願資格に当てはまっている受験生は、英語に自信がある人ではないでしょうか。学部によっては二次試験で英語でのディスカッションやプレゼンテーションもあるため、英語に自信がある人はぜひチャレンジしてみてください。

プレゼンテーションやディスカッションが得意な人


上記のとおり、東洋大学の二次試験はプレゼンテーションやディスカッションが重視されます。プレゼンテーションやディスカッションは、他の人の前で、自分の意見を、わかりやすく根拠を示しながら説得力をもたせて説明する力が必要です。これは一朝一夕では身につくものではないため、受験にあたっては練習が必須です。もともとプレゼンテーションやディスカッションが得意な受験生は、一から練習や準備をする手間がスキップできるため、その分資料や発表内容の準備に手がかけられるでしょう。合格の可能性が高まるかもしれません。

まとめ

この記事では、東洋大学の総合型選抜について解説しました。東洋大学は歴史ある名門大学で、近年、人気や評価も高まっており、一般選抜での難易度は上がっています。総合型選抜の入試倍率は一般選抜よりも低い傾向があるため、特にプレゼンテーションで自分の考察や意見を伝えるのが得意な人には挑戦する価値があるのではないでしょうか。総合型選抜は事前の準備が非常に重要なため、先生や先輩の協力を仰ぎながら、自分の意見をまとめて発表する練習を行うなど、しっかりと準備をして総合型選抜の合格を勝ち取りましょう。

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執筆者名:塾探しの窓口 編集部
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