終盤戦は知識だけでは伸びない
受験勉強は、基礎知識をつけることから始まります。序盤にぐんと成績を伸ばすことは、比較的、難しくないでしょう。しかし終盤戦にもなると、
知識だけでは解けない問題に立ち向かわなければなりません。具体的には、英語の長文問題や数学の応用問題などです。必ずしも勉強量が成績に直結するわけでなく、壁にぶつかってしまう人も多いと思います。重要なのは、
知識を点数に替える力を身につけることです。
時間をかけて解答力を磨く
知識を身につけた上で伸び悩んでいるなら、解答力を磨くことに時間を使いましょう。問題集を解くときは、制限時間をオーバーしてもかまいません。大切なのは、
しっかり根拠をもって納得のいく解答を作っていくことです。そして、自分の作った解答と模範解答を比較して、違いを見つけること。その繰り返しで、解答力を磨くことができます。
「解けて当たり前」になる
年末が近づくと、いよいよ追い込みの時期です。この段階では、解答スピードを身につけることに力を入れます。とにかく!とことん!過去問演習に取り組みましょう。この時期に新しい参考書を買っても効果的ではありません。
使い慣れた参考書の 基本問題を、「解けて当たり前」という状態にもっていくことが重要です。「解けて当たり前」のレベルになれば、基礎知識の組み合わせで、複雑な応用問題にも対処できるはず!
そもそも知識に自信がない人は…
ひとつ注意してほしいことがあります。それは、どんなに焦っても基礎知識の勉強は手を抜かないこと。単語や文法、公式といった知識面に自信がない状態では、演習問題に取り組んでも成績は伸びません。そんな場合は、たとえ受験勉強の終盤でも、基礎知識を覚えるために暗記の勉強を続けることが重要です。
綱島先生、ありがとうございます!
受験勉強の終盤戦では、知識を点数に替える力を身につけることが大切。
焦る時期だからこそ、効果的な勉強法を実践していきましょう。特別企画第3弾は、「入学試験 直前編」に続きます!乞うご期待!
プロフィール
綱島 将人(Tsunashima Masato)
大学受験学習塾STRUX主宰、株式会社ONER取締役、東京大学経済学部3年。神奈川県立トップの進学校に進学するも、入学時の成績はビリから数えた方が早かった。平日5時間、休日13時間の勉強を経て、独自の逆算メソッドを完成させ、1年間で学年トップにのぼりつめる。高校2年生時は同高校の理系トップを維持するも、将来の夢から文転を決意。文系でも学年トップに位置した。その後、東京大学文科2類に現役合格。受験勉強において、『逆算する力』の重要性を説く。