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2026/11/4
東北大学
東北大学・University College London(UCL)・早稲田大学による国際共同研究チームは、日本人英語学習者の聴覚能力の個人差が、外国語の音を処理する際の脳活動とどのように関係するのかを調査した。外国語の発音学習では、開始時期や練習内容が同じでも、上達速度に大きな個人差がみられる。これまでの研究では、留学経験や外国語を使う頻度、発音訓練などの「学習経験」がその要因として重視されていたが、近年では微細な音響情報の違いを聞き分ける基礎的な能力、つまり「聴覚精度(耳の良さ)」が注目されている。研究チームは日本語を母語とする英語学習者を対象とし、まず人工的な非言語音を用いて聴覚精度の高低を評価。その後、対象者にはfMRI(脳画像計測法)スキャナーの中で英語の母音を学習してもらい、脳活動を測定した。その結果、聴覚精度が低い学習者は、外国語の音を聞くと日本語の母音を強く想起してしまう一方、聴覚精度が高い学習者は、外国語の音を聞いてもすぐには「言葉」として処理せず、「音響情報」そのものとして捉えていることが示された。この調査は、聴覚精度の高い学習者の脳が、外国語音をどのように処理するかを解明した初めての学際研究で、「耳そのもの」を鍛えることが、新しい外国語学習法になり得ることを示唆しているといえる。研究チームは今後、音の高さや音響的特徴の微細な違いを捉える能力を直接トレーニングする新しい「言語・聴覚トレーニング」を開発し、その効果を、�@実際の外国語能力がどのように変わるのか、�A基礎的な聴覚能力そのものがどのように変化するのか、�B外国語音を処理する脳の働き方がどのように変わるのか、という「言語・聴覚・脳」の3つの側面から同時に検証していくとしている。
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