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2026/7/8
立教大学
立教大学スポーツウエルネス学部の石渡貴之教授、安松幹展教授らの研究グループは、大東建託株式会社および株式会社昭和商会との産学連携(委託研究)に基づき、両社が開発を進める「ファンによる気化熱」と「ペルチェ素子による直接冷却」を組み合わせた暑熱対策ウェアについて、暑熱環境下における生理学的・心理学的有効性を検証する実証実験を行った。建設現場等における熱中症対策として利用されているファン付き暑熱対策ウェアは、外気吸入による冷却効果(気化熱)によって熱暑対策を行っているが、高気温下においてはその効果が限定的になるという課題があった。研究では「ペルチェ素子」による直接冷却を併用した暑熱対策ウェアを着用することで、衣服内および身体の熱収支が改善されるかどうかの測定・評価を行った。松山大学人文学部の田中英登教授(横浜国立大学名誉教授)との共同により、気温32℃(WBGT 28℃)の暑熱環境下で実施した実証実験の結果、当該ウェアの着用により、冷却の接触部位だけではなく、非接触部位である上腕部の皮膚温上昇を約0.5℃抑制することを確認。これにより、暑熱環境下における作業者の主観的な身体負荷(ストレス)が緩和され、快適性や認知機能の維持に一定の有効性が認められるという、客観的なデータ(エビデンス)が得られた。石渡教授は、今後の見通しについて、「個々の皮膚温度や心拍数に反応してファンの風量やペルチェ出力を自動調整する『パーソナライズされた冷却制御』を検討することで、バッテリー効率と快適性のさらなる向上が期待できる。また、使用者の好みに合わせて、ペルチェ素子の設置箇所を首元やわきの下等へ自由に変更し、人体に正しく接触させて使用することで、より高い効果が得られると考えられる」と述べ、学部として熱中症対策や労働環境の改善に寄与していくとしている。
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