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2026/6/3
東北大学
東北大学大学院医学系研究科の鎌田若奈大学院生(研究当時)、丹野寛大講師、菅野恵美教授らの研究グループは、肥満によって引き起こされた皮膚免疫細胞の変化は、減量後も持続することを明らかにした。近年の研究では、脂肪組織において減量後も免疫細胞に「肥満記憶」が残り、全身性の慢性炎症状態を持続させることが報告されている。しかし、免疫臓器である皮膚にも肥満記憶が残るかどうかは明らかにされていなかった。同研究グループは、マウスモデルを用いて、皮膚免疫細胞の機能を解析。その結果、肥満によって変化した皮膚の免疫細胞は、減量して代謝状態が改善した後も元の状態には戻らず、肥満記憶として保持されることを明らかにした。さらに、減量後のマウスに乾癬(自己免疫疾患の一種で肥満により増悪)を誘発させると、一見正常な皮膚であっても、肥満時と同等もしくはそれ以上に症状が悪化することを確認した。本研究成果は、脂肪組織で報告されている肥満記憶が皮膚組織にも存在することを明らかにしており、「痩せれば皮膚の健康も元通りになる」という従来の認識に再考を促すものである。また、皮膚に刻まれた肥満記憶を司る分子メカニズムを詳細に解明することで、過去の肥満歴に左右されない、新たな治療法やスキンケア支援の開発につなげていくことが期待される。
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